紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

魔物が住む手ぬぐい

2006-03-05 21:58:11 | お買いもの
 昨年7月に京都の岡崎で『美しき日本の絵はがき展』http://www.esteelauder.co.jp/local/lc_collection_1004.tmpl?ngextredir=1が細見美術館で開催され、ものすごく体調が思わしくなかったにも関わらず「今日を逃せば見送りになってしまう!」という必死な思いで出かける事にした。見かねた夫が「京都まで車で連れて行ってあげる」と申し出てくれ、二人で出かける事にした。

 展覧会はキュートで美しく、お茶目でスタイリッシュな絵葉書のオンパレードで、小品の並ぶ楽しい展覧会だった。さすが3階にお茶室を持つ美術館だけあり、ミュージアムショップでも、お茶道具がかずかずお手頃価格で販売されている心憎さ。窓際の特等の場所には「かまわぬ」の手ぬぐいサマーバージョンがカラフルに展開されていた。魂を抜かれるとは、このことである。

 遡る事、そのほんのちょっと前に「ハイカラ手ぬぐい案内」(君野倫子・著 河出書房新社)を買い、すっかりのめり込んでしまったばかり。「あ、これいい! あれもいい! こっちのも、かわいい! シック! お茶目!」と、ページを繰りながら心の中は怒濤のよう。その現物が目の前に展開しているのである。心穏やかで居られるはずが無い。
 金魚柄や団扇柄をKちゃんへのおみやげにしてあげたら、小学生ながらぐっと渋いセンスの彼女は、とても喜んで部屋に飾ってくれた。

 しかしそんなのはほんの序の口だったことを後に思い知った。思い知らせてくれたのは9月の神戸は六甲山である。

 Kちゃんの転校した宝塚の友達の家へ(子どもだけ泊まり)連れて行った時、せっかく兵庫まで来て子どもを送るだけで帰るのももったいないと、六甲山に立ち寄る事にした。バスで山を登り、下車してしばらく山中の道を歩く。六甲山の細い山道を、おばさんといえど「女の一人歩き」には違いないので、どきどきしながら歩いた。しばらくしてにぎやかな場所に出て、オルゴール館~ガーデンテラス~とてもおしゃれな雑貨ショップ『ホルティ』にたどり着いた。

 そこの2階には! 見渡す限りフロアは「かまわぬブランド」手ぬぐいの洪水! あまりの良品揃いに、呼吸困難になりそうだった。せっかく久々の神戸だったにも関わらず、手ぬぐいに財産を投げ打ったため、カフェで休憩とかおしゃれなひとときはパス、パス、パスとわきめもふらずケーブルで下山し、でもスーパーにはしっかり立ち寄って帰宅した。

 手ぬぐいの魔力、恐るべし。つい最近も祭りの近い学校のちかくのお土産物屋さんで、「小さな文化を守る会」がプロデュースした、へんてこな文化の手ぬぐいをふらふらと買ってしまったばかりである。手ぬぐいに身ぐるみはがれる日も近いような気がする。

 

江戸時代の眉毛&頭と豆絞りの手ぬぐいは、近江八幡の奇祭「左義長祭り」
http://www.city.omihachiman.shiga.jp/KANKO/sagityo.htmのもの。一瞬で性転換でき宴会撃ノ重宝する、とお土産屋の女将さん談。ベージュは狸、白はホルティ・オリジナル、緑は野菜尽くしのプリントです。

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