紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

月に一度のおたのしみ。

2009-06-17 14:25:00 | お買いもの
 子どもの頃から、雑誌が好きである。

 まだ字も読めない頃から小学館の学習?雑誌を定期購読してもらっていた。
なんと『めばえ』から『小学6年生』まで小学館のお世話になった。付録に付いていたドラえもんの学習マンガは、お隣の「農機具小屋」(なぜ!?)で読んだ記憶がある。

 学研の『学習』も学校経由で定期購読してもらい、秋の臨時読み物特集号は、1年に一度のスペシャルイベントで、大興奮! 様々なお話がぎっしりと、豪華挿絵付きで詰め合わせになっているのだ。

 私はたま(母親のパーマに付き添うとき)にしか買ってもらえなかったが、「少女フレンド」や「りぼん」や「週刊マーガレット」が教室内を飛び交っており、ときどき借りて読みふけった。友達の誕生会に行って読みふけっていたことだってある。
 少年漫画は、長時間待たされる散髪屋さんで読む事が出来た。

 舞台はほとんどが外国で、登場人物の名前はカタカナだった。カタカナ名前がかっこ良かった時代なのだ。
 1970年界隈のマンガを読めた事は、今から思えばたいへんな財産だったのだ。

 中学校に入学してからは、旺文社の時代だ。ぐっとオトナの世界に近づき、同世代のお悩みコーナーを興味深く読んでいた。特に異性のナヤミについては、想像も及ばないようなあれこれが書かれており、それは興味深かった。つくづく、男子って大変やな、男でなくてよかった~などと胸をなでおろした。

 その頃から『奇想天外』でSFにハマり、筒井康隆が編集長をした短期間の『面白半分』を買っていたが、どう考えても女子高生が読むものではなかったな。でも女子高生がエッセイの連載を持っていたりしていたし、そうでもないか。
 
 大学生になってからは、不定期に買っていた『anan』や『Non-no』と一緒に、まだ不定期刊行の同人誌みたいな『本の雑誌』を買っていた。卒業後は『LaLa』や『ぶ~け』といった少女漫画にリターンする。

 赤ちゃん育児で煮詰まっていた時代に『CREA』が創刊され、文字通りなめるように読んだ。その当時は、時事問題を多方面から追いかける、読む所が満載の女性誌だったのだ。ここでは複数の化粧品オタクの座談会形式の化粧品の記事でさえものすごく面白かった。独自の切り口による取材記事がいくつもあって、それは楽しみにしていたのに、それまでの読者を裏切るような「リニューアル」が断行され、現在の形に変わってしまった。

 故・ナンシー関と橋本治の連載が読みたい一心で定期購読していた『広告批評』も、ついに先ごろ最終号が出てしまった。30年間の健闘を称えたいと思う。

 インターネットの時代に入り、もう紙資源を大量消費するような雑誌の時代ではないのかもしれないが、やっぱり私は自分が思いもよらないような発見ができる雑誌というものの価値は大事だと思う。目的の大好物を求めて買った雑誌に、目的の記事の二つ後ろに、うおー!というような面白い記事を発見したりするようなことが、雑誌にはあるからだ。

 自分の必要としているものだけ、好きな物だけを抽出できるネットと違う紙媒体の面白さは、私にはまだまだ必要だ。それにネット記事だけだと、自分の価値判断しか軸がないので、偏食になる危険があるのではないか。そこが私にはコワいな、と思うところなんだけど。
 ま、紙媒体の情報発信者自体が「偏食」してるんだったら、それはもう、どうしようもないんだけどね。

 幅広い視野を持つにはどうしたらいいか、オトナはもっと考えたほうがいいのかもしれない。

 

 

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