わんこが勘違いした時

いつも歩く公園は

お花見の人たちで盛り上がってます

ブルーシートの上は皆の笑顔が広がってます

 

リードを短めに持たれ、行動を制限されたバニラは

少しでも“食べ物”の近くに寄ろうと努力する　　アハハ

 

そんなバニラはみんなに可愛がられます

あちこちでお呼びがかかります

 

「はい～ッ」　　喜んで出向くバニラ

 

「かわいいね～」

「きれいだね～」

「あ、尻尾振ってる」　

「あ、座った」

「あ、寝転んだ」

「こっち見た」

 

ナニをしても、喜ばれる　ニコニコ

 

抱きしめられて、“いい子  いい子”されて

握手して　お腹をさすってもらって

 

「ありがとうございました」　と別れを告げる

ナンにも食べられないけど

それなりに満足顔　

 

 

公園の出口も近づいたころ

春色の花壇の横で

「わぁ～　きれい～」とひときわ高い声が聞こえた

バニラは声の主を探す　キョロキョロ

あ、あの人だ　こっちを向いてる

尻尾を振って、お座りをして

受け入れ態勢で待つ

 

その人はバニラの脇を通り抜け

「キレイな　お花～　」

 

アテが外れたバニラ

私を見上げ、表情は複雑　　アハハ

「バニラじゃなかったね　帰ろうね　そういう時もあるのよ」

心なし、歩き方もとぼとぼと帰ってきました

 

わんこも人と同じだね♪　嬉しいね♪

 

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