(写真はPABAフライ級新王者となったパイパロップ(右)とプロモーターのゴーキェット氏)
昨夜は台風のおかげで飛行機がちょっと遅れましたがなんとか午前様で家にたどりついたバンコク愚連隊です。
と、早速今日はゴーキェットのソンクラー興行をTV観戦。メインはソムサックのPABAタイトルマッチだったんですが…
[[ 10月09日 ]]
場所:タイ南部ソンクラー県タクシン大学内特設リング
TV7チャンネルでタイ時間15:00~17:00放映(日本時間:17:00~19:00)
▼メイン:PABAスーパーフェザー級タイトルマッチ
暫定王者ソムサック・シッチャチャワン(Somsak Sithchatchawal)(タイ) VS ダンテ・ポーリノ(Dabte Paulino)(フィリピン)
<左ストレートを打つサムサック>
うひゃああ~~~、フィリピン人ダンテのアクティブな攻撃にソムサック大苦戦!!序盤は体をこきざみに動かす小柄なダンテをソムサックの拳が捉えることが出来ず、その何種類か繰り出す左右のフックを貰い続けて2Rにはダンテの右下からのフックがジョーに、そして左フックが頬に入るコンボでなんとソムサックダウン!!!スピードが違いすぎてソムサック手が出ないっていうか全然ついていけない?(驚)
下手したらそのままの勢いでダンテが一気に行っちゃうかと思いきや、しかしさすがにベテラン。つづく3Rからは体を密着させてのボディー連打へ方向転換。遠距離・中間距離の不利をこれで挽回。特に右のボディーアッパー連発したおかげでダンテのスピードも落ちソムサックもフックを避けるように。3、4Rと続いた近接ボディー攻撃のダメージ大きいダンテは5Rは無理せず離れて様子見。6Rに打ち合いでダンテ、7Rはソムサックの手数が減るもののダンテもフックが大振りになりすぎてヒットできず。8,9Rともソムサックは手数がすくなくあたしの採点はダンテへ。10Rは手数少ないもソムサックのラウンドの感じ。最終11Rはダンテが最後の大攻勢。ダンテのパンチが入った後ちょっと間をおいてソムサックがダウンするもこれはスリップ。(微妙だけど、足がもつれて倒れたようには見えました)その後の打ち合いのダンテが優勢で終了。
あたしの採点は101-107で挑戦者ダンテの勝ち。
しかしジャッジの採点は
105-104、104-105、105-105の引き分けでソムサック防衛!(おいおい)
いやあ、地元でなければ判定負けでしょうソムサック。もう体がついていかないんじゃないでしょうか?パンチを打った後ふらつきまくりでしたからね。そしてなによりパンチにスピードが乗っていなかったので序盤はジャブすらろくにダンテに当てられませんでした。しかしダウン喫した後の3Rからすぐの戦法変更はお見事。見事にダンテのスピードを殺しましたね。
しかしもうPABAレベルでもチャンピオン維持には厳しいですね>ソムサック。いうまで現役で戦うのか…
試合後にゴーキェット氏は「よく戦った。(引き分けなので)ダンテとの再戦も考えるが、ソムサックにはリナレスの持つ世界タイトルに挑戦させたい」とのこと。しかしこれは本心ではないでしょう。すでにロートルの域に入りなおかつあのようなファイトをしているソムサックでは世界はもう無理でしょう。これはゴーキェット氏のリップサービスと思った方がいいですね。
▼PABAフライ級タイトルマッチ
王者レイ・ミグレノ(Rey Migreno)(フィリピン) VS 同11位パイパロップ・ゴーキェットジム(Phaipharop Kokietgym)(タイ)
<新王者誕生!パイパロップだ!>
先のエントリーで「旧リングネームがプーパー」と報じたのは誤報でその後ゴーキェットから「別人のボクサー」と返事が来たパイパロップ。今までの興行で見たことがなかったんですがいきなりの王者挑戦。ムエタイの出身だそうです。
対する王者レイ・ミグレノは先ごろ亀田大毅のスパーリングパートナーとして日本に行ってました。先日元世界王者のラタナポンをKOして引退に追い込んだのは記憶に新しいところ。
って、パイパロップ強ぇええええ!!!!
スタイルとしてはサウスポーのパイパロップとオーソドックスのミグレノ。
序盤からミグレノは状態を動かしながらジャブを放つんですが、パイパロップは状態は立った状態のまま芯を動かさず左右のパンチを振るいます。初回からパンチのさしあいに打ち勝ちミグレノをロープにまで追い込むパイパロップ。
2Rもミグレノは揺さぶりをかけるのにパイパロップは動ぜず、3Rの打ち合いでは完全にパイパロップが優勢。ミグレノのパンチの出し際、前への突っ込み際をきっちり見切ってパンチを合わせていきます。しかもくっついてのボディーブローも出せる。いや、こりゃいいわ…しかしこのラウンドはなんとかミグレノがポイント的には優勢か?
そして運命の4R。ミグレノが攻勢に出て一回はロープにつめられたパイパロップですが
綺麗なカウンター入った!!(驚)いや芸術的タイミングだわ…
そしてミグレノがTVカメラからレフェリーの影に入ったところで…
ミグレノダウン~~~~~~~~~~!!!立ち上がれない!!!!
パイパロップKO勝ち!!!!!!!!
今思い出して鳥肌が立ちましたが、久しぶりに見るピンポイントKOだ!!スローでみると、
左でけん制しておいて右ストレートがジョーにヒット!
まさに一撃でのKOでした。すごい。タイ人でこんなこと出来るボクサーが出てくるとは…
やはり「目がいい」ってのが一番いい所でしょう。それを可能にするのが芯がぶれない体ですね。つい最近そんな選手みたなあ~~と思ったら、
プーンサワット・クラティンデンジムそっくり!!!
プーンサワットほどのパンチ力はないようですが、あれだけピンポイントで決められたら打たれた方はたまりません。
ここしばらくプーンサワットに続く世代の「いいボクサーがいない」とサハプロムさんと嘆いたりしてたんですが、こりゃいいわ。あとはゴーキェットグループがこの逸材をきっちり育てること希望!!!PABA防衛なんてけちくさいことを言わずに早めに世界戦線へ彼を出した方がいいかもしれません。PABAやABCOじゃ彼の素質を腐らせちゃいます。試合後にゴーキェット氏は「パイパッロップには2年以内に世界を狙わせる」と言ったみたいですが遅すぎ!もっと早くてかまいませんね。腐らせないでくださいよ、この逸品を!!
欠点はただひとつ、ムエタイからの癖か頭をホールドしてアッパーを顔面に叩き込む攻撃をしてたことですかね。あれは直さないといけませんね。
しかしこの選手は要注目です!!!!
<パンチを放つパイパロップ(右)>
<ミグレノをKOしたパイパロップ>
そのほかのアンダーカードの結果は以下の通りです。
▼契約重量142ポンド、6回戦
プラウェーッ・シンワンチャー(Prawet Singwancha)(タイ) VS ジョナサン・シマモラ(Jonathan Simamora)(インドネシア)
プラウェーッが3RKO勝ち
マンファー・ギャラクシーが苦戦し、もてあそばれたシマモラをKOするとはやはり自力がありますね、プラウェーッ。
▼6回戦
シアノーイ・ソー・タナピンヨー(Sianoi Sor Tanapinyo)(タイ) VS ノックヨクタワン・ポー・ティティマー(Nokyoktawan Por Thithima)(タイ)
シアノーイが2RKO勝ち
▼女子ボクシング 契約重量105ポンド
ブアゲオ・キェッソンバッ()(タイ) VS ウィモンラッ・ソーポーロー・クルンテープ(タイ)
ブアゲオの判定勝ち
以上です。
ではまた
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昨夜は台風のおかげで飛行機がちょっと遅れましたがなんとか午前様で家にたどりついたバンコク愚連隊です。
と、早速今日はゴーキェットのソンクラー興行をTV観戦。メインはソムサックのPABAタイトルマッチだったんですが…
[[ 10月09日 ]]
場所:タイ南部ソンクラー県タクシン大学内特設リング
TV7チャンネルでタイ時間15:00~17:00放映(日本時間:17:00~19:00)
▼メイン:PABAスーパーフェザー級タイトルマッチ
暫定王者ソムサック・シッチャチャワン(Somsak Sithchatchawal)(タイ) VS ダンテ・ポーリノ(Dabte Paulino)(フィリピン)
<左ストレートを打つサムサック>
うひゃああ~~~、フィリピン人ダンテのアクティブな攻撃にソムサック大苦戦!!序盤は体をこきざみに動かす小柄なダンテをソムサックの拳が捉えることが出来ず、その何種類か繰り出す左右のフックを貰い続けて2Rにはダンテの右下からのフックがジョーに、そして左フックが頬に入るコンボでなんとソムサックダウン!!!スピードが違いすぎてソムサック手が出ないっていうか全然ついていけない?(驚)
下手したらそのままの勢いでダンテが一気に行っちゃうかと思いきや、しかしさすがにベテラン。つづく3Rからは体を密着させてのボディー連打へ方向転換。遠距離・中間距離の不利をこれで挽回。特に右のボディーアッパー連発したおかげでダンテのスピードも落ちソムサックもフックを避けるように。3、4Rと続いた近接ボディー攻撃のダメージ大きいダンテは5Rは無理せず離れて様子見。6Rに打ち合いでダンテ、7Rはソムサックの手数が減るもののダンテもフックが大振りになりすぎてヒットできず。8,9Rともソムサックは手数がすくなくあたしの採点はダンテへ。10Rは手数少ないもソムサックのラウンドの感じ。最終11Rはダンテが最後の大攻勢。ダンテのパンチが入った後ちょっと間をおいてソムサックがダウンするもこれはスリップ。(微妙だけど、足がもつれて倒れたようには見えました)その後の打ち合いのダンテが優勢で終了。
あたしの採点は101-107で挑戦者ダンテの勝ち。
しかしジャッジの採点は
105-104、104-105、105-105の引き分けでソムサック防衛!(おいおい)
いやあ、地元でなければ判定負けでしょうソムサック。もう体がついていかないんじゃないでしょうか?パンチを打った後ふらつきまくりでしたからね。そしてなによりパンチにスピードが乗っていなかったので序盤はジャブすらろくにダンテに当てられませんでした。しかしダウン喫した後の3Rからすぐの戦法変更はお見事。見事にダンテのスピードを殺しましたね。
しかしもうPABAレベルでもチャンピオン維持には厳しいですね>ソムサック。いうまで現役で戦うのか…
試合後にゴーキェット氏は「よく戦った。(引き分けなので)ダンテとの再戦も考えるが、ソムサックにはリナレスの持つ世界タイトルに挑戦させたい」とのこと。しかしこれは本心ではないでしょう。すでにロートルの域に入りなおかつあのようなファイトをしているソムサックでは世界はもう無理でしょう。これはゴーキェット氏のリップサービスと思った方がいいですね。
▼PABAフライ級タイトルマッチ
王者レイ・ミグレノ(Rey Migreno)(フィリピン) VS 同11位パイパロップ・ゴーキェットジム(Phaipharop Kokietgym)(タイ)
<新王者誕生!パイパロップだ!>
先のエントリーで「旧リングネームがプーパー」と報じたのは誤報でその後ゴーキェットから「別人のボクサー」と返事が来たパイパロップ。今までの興行で見たことがなかったんですがいきなりの王者挑戦。ムエタイの出身だそうです。
対する王者レイ・ミグレノは先ごろ亀田大毅のスパーリングパートナーとして日本に行ってました。先日元世界王者のラタナポンをKOして引退に追い込んだのは記憶に新しいところ。
って、パイパロップ強ぇええええ!!!!
スタイルとしてはサウスポーのパイパロップとオーソドックスのミグレノ。
序盤からミグレノは状態を動かしながらジャブを放つんですが、パイパロップは状態は立った状態のまま芯を動かさず左右のパンチを振るいます。初回からパンチのさしあいに打ち勝ちミグレノをロープにまで追い込むパイパロップ。
2Rもミグレノは揺さぶりをかけるのにパイパロップは動ぜず、3Rの打ち合いでは完全にパイパロップが優勢。ミグレノのパンチの出し際、前への突っ込み際をきっちり見切ってパンチを合わせていきます。しかもくっついてのボディーブローも出せる。いや、こりゃいいわ…しかしこのラウンドはなんとかミグレノがポイント的には優勢か?
そして運命の4R。ミグレノが攻勢に出て一回はロープにつめられたパイパロップですが
綺麗なカウンター入った!!(驚)いや芸術的タイミングだわ…
そしてミグレノがTVカメラからレフェリーの影に入ったところで…
ミグレノダウン~~~~~~~~~~!!!立ち上がれない!!!!
パイパロップKO勝ち!!!!!!!!
今思い出して鳥肌が立ちましたが、久しぶりに見るピンポイントKOだ!!スローでみると、
左でけん制しておいて右ストレートがジョーにヒット!
まさに一撃でのKOでした。すごい。タイ人でこんなこと出来るボクサーが出てくるとは…
やはり「目がいい」ってのが一番いい所でしょう。それを可能にするのが芯がぶれない体ですね。つい最近そんな選手みたなあ~~と思ったら、
プーンサワット・クラティンデンジムそっくり!!!
プーンサワットほどのパンチ力はないようですが、あれだけピンポイントで決められたら打たれた方はたまりません。
ここしばらくプーンサワットに続く世代の「いいボクサーがいない」とサハプロムさんと嘆いたりしてたんですが、こりゃいいわ。あとはゴーキェットグループがこの逸材をきっちり育てること希望!!!PABA防衛なんてけちくさいことを言わずに早めに世界戦線へ彼を出した方がいいかもしれません。PABAやABCOじゃ彼の素質を腐らせちゃいます。試合後にゴーキェット氏は「パイパッロップには2年以内に世界を狙わせる」と言ったみたいですが遅すぎ!もっと早くてかまいませんね。腐らせないでくださいよ、この逸品を!!
欠点はただひとつ、ムエタイからの癖か頭をホールドしてアッパーを顔面に叩き込む攻撃をしてたことですかね。あれは直さないといけませんね。
しかしこの選手は要注目です!!!!
<パンチを放つパイパロップ(右)>
<ミグレノをKOしたパイパロップ>
そのほかのアンダーカードの結果は以下の通りです。
▼契約重量142ポンド、6回戦
プラウェーッ・シンワンチャー(Prawet Singwancha)(タイ) VS ジョナサン・シマモラ(Jonathan Simamora)(インドネシア)
プラウェーッが3RKO勝ち
マンファー・ギャラクシーが苦戦し、もてあそばれたシマモラをKOするとはやはり自力がありますね、プラウェーッ。
▼6回戦
シアノーイ・ソー・タナピンヨー(Sianoi Sor Tanapinyo)(タイ) VS ノックヨクタワン・ポー・ティティマー(Nokyoktawan Por Thithima)(タイ)
シアノーイが2RKO勝ち
▼女子ボクシング 契約重量105ポンド
ブアゲオ・キェッソンバッ()(タイ) VS ウィモンラッ・ソーポーロー・クルンテープ(タイ)
ブアゲオの判定勝ち
以上です。
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目がいいのと反応がいいですね。
いい選手だと思います。チェックリスト入りですよ♪
まだフュチュールにも竹原・畑山ジムのHPにも何も書いていないですね。(たぶんフュチュール主催だと思うんですが。)
タイ側でも情報確認してみます。
boxrecでは、同国人のブリックス・レイ(先頃ワンディー・シンワンチャーにWBOオリンエタル王座決定戦で惜敗した選手)に10回KOだけなので本当にタフな選手のようなので驚きです。
年齢のこともあるので、センサク・ムアンスリンの3戦目、ウィラポンの4戦目とはいきませんが勢いのあるうちに勝負と行きたいですね。
(5年以上前にムエタイのスーパースターが国際式のWBU王者になり、日本の雑誌にも次期世界王者候補筆頭の一人と書かれながら、当時の恐慌でムエタイに戻ってしまったことになるので…。)
ただ、ゴーキェット氏は各団体傘下の地域王座をまんべんなくやってる反面、WBA専門・WBC専門のプロモーターと比べ、WBA・WBCのコネは弱く、かといってWBOも微妙なのが個人的には気になります。
ここまで強いと言うなら、アルゼンチンのナルバエスの連続防衛を是非止めるぐらいの勢いで頑張ってもらいたいです。
ゴーキェット氏はWBCについてはナリス氏と組んでいるのでそちらの方がまだコネ的にはいいんじゃないでしょうか?
(いつまでも他人任せにしているとも思いませんが)
WBAについては確かに弱いと思います。PABA以上のことは出来ていないので。
しかしビジネスには非常に前向きなので自分的には期待は大です♪