(写真はオーレドン(左)とサムエー)
昨日のペッインディーのサラブリ興行のメインはWBCインターナショナル・スーパーフライ級王者オーレドン・CPフレッシュマートの防衛戦だったんですが、その前にムエタイ界の大物サムエー・ガイヤーンハーダオジムのボクシング参入初の試合が入ってました。さて、その結果は?
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(愚連隊の一言)今回はワゴンを降りたところから試合会場まで近かった♪
今回は試合の要注目はルンピニースタジアムのムエタイ王者で2010年、2012年とサイアムスポーツ紙による最優秀プロムエタイ選手として表彰も受けたタイムエタイ界の大物、サムエー・ガイヤーンハーダオジムのボクシングへの参戦です。
試合直前にプロモーターのピヤラット氏に話を聞いたんですが、その際は
「この試合の出来がよければあと3戦で世界王座に挑戦させる。」
と明言しました。なんでも「同じ階級ではもう対戦相手がいない。」とのことでボクシングで世界を狙います。なおペッインディーは通常WBCグループ(WBC、インター、ユース)で活動していますがピヤラット氏は「WBCのバンタム(山中)、Sバンタム(西岡)は日本人(正確には帝拳)だから団体にこだわらずWBAでもWBOでIBFでもチャンスを見つけて挑戦させる。」とのこと。
今年に入ってペッインディーはペッ・ソーチッパタナー(Sフライに移行)に変えて3月2日にムエタイボクサーのソンコム・サコムシンをWBCユース・フライ級王者に、井岡に敗れたヨーッンガンに変えて同じくムエタイボクサーのノックアウト・CPフレッシュマートをWBCユース・ストロー級王者にしています。両者とも転向緒戦でのタイトルマッチで特に実見したノックアウトはフィリピン人選手相手にかなり危うい場面もあり「ちょっと促成しすぎでは…」と思うペースで新人ボクサーを投入してきていますね。
しかしサムエーほどになると求められる結果も「世界王座」となるのでそう簡単にかなうものではないとも思いますがさて、どうなりますか…
では興行内容です。
[[ 2012年07月12日 ]] ペッインディー・サラブリ興行
場所:タイ中部サラブリ県
▼第1試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量126ポンド
サムエー・ガイヤーンハーダオジム(タイ) VS クリスチャン・アビラ(フィリピン)
ムエタイスター選手の転向試合として、しかしいきなりフィリピン人選手はけっこうきつい相手。積極的にフックをふるってくるアビラの攻撃をサムエーは、時にスウェーで避け(これはムエタイのテクニックですね)時に打ち合い、時に左ストレートをぶち込んで相手に主導権を渡しません。
<まあまあいけてる左ストレート>
<打ち合いにも応じます>
アビラはリーチはあるんですが、攻撃が体の正面をがら空きにして両手を振るう打ち方なのでスキが大きかったですね。あとサムエーはやはり鍛えられているのかアビラのパンチが入ってもほとんどダメージを感じさせず、アビラのパンチの合間を縫って反撃するなどタフなところも見せました。
<パンチを受けるんだけどダメージを感じさせませんでした>
最後は振りかぶってがら空きになったボディーにサムエーの右フックがモロに入ってダウンしたアビラが立てず、レフェリーが試合を止めました。
サムエーが4R0分25秒TKO勝ち
<勝利したサムエー。左がマネージャー兼プロモーター兼スポンサーのポン氏>
試合後のインタビューでサムエーは今後「118ポンド(バンタム級)で戦いたい。」と発言。またマネージャーでタイの大手食品会社社長ポン・ウィセーッパイトゥーン氏はサムエーの次のムエタイ試合のスケジュールを発表。今後もボクシングとムエタイの2本足でいくことを言明しました。
プロモーターのピヤラット氏はサムエーについて「もう次の試合で世界挑戦させたい!」と興奮気味に話をしていましたがさてどーなりますやら。
▼第2試合:WBCインターナショナル・Sフライタイトルマッチ
王者:オーレドン・CPフレッシュマート(タイ) VS ライアン・ビトー(フィリピン)
元世界王者のオーレドンに挑むのは2月に日本で戸部洋平と戦って判定で敗れたライアン・ビトー。しかしフィリピン人選手らしからず序盤は手数が少なかったですね。逆にストロー級時代は相手に攻め込ませて下がりながらパンチを打ったり、すばやく体を入れ替えていたオーレドンなんですが、今回は積極的に前に出てボディーへのジャブ、ストレートを極めるだけでなく、1,2,3,4,5と力強い連打を見せます。
<オーレドンのストレートは綺麗にまっすぐに出るので好き>
ビトーが抗し得たのは序盤だけであとはほとんどオーレドンのプレッシャーを受け続けます。5Rにはロープに詰まったビトーが体を入れ替えて反撃する場面があったもののしつこくパンチを出すオーレドンが6Rにロープ際の右フックで豪快にダウンを奪います。
<珍しく撮れたダウンショット>
このラウンド後半から7Rに入るとレフェリー、ジャッジがビトーの体に注目し始めます。どうも左肩を痛めた模様。
最後は8Rにゴングとともに前に出たオーレドンがコーナーまでビトーを追い込んで連打し、ビトーが腰を落としたところでレフェリーが試合を即ストップしました。
オーレドンが8R0分21秒TKOで勝利
オーレドンはストロー級時代から変わって力を込めた連打で攻めるスタイルへの変更が板につきつつあるような感じがします。さすがに115ポンドではストロー級時代のようには動けないですからこの変更で成功とは思いますが今後世界ランカーレベルにこのスタイルが通用するかどうか?はてさて今後どーなりますか?
▼第3試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量114ポンド
ノックノーイ・CPフレッシュマート(タイ) VS サナンローク・ソー・ウィセーキッ(タイ)
まだまだルーキーのサナンロークに世界ランカーのノックノーイの相手は厳しいですね。
<さすがなのはノックノーイ(左)がギリギリまでパンチを見ていること。(目に注目)>
この試合もノックノーイは余裕で相手の攻撃を受けきり、3Rにノックノーイの連打でサナンロークが倒れたところでレフェリーが即試合をストップしました。
ノックノーイが0分52秒TKO
▼第4試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量145ポンド
サパーペッ・サカオワラッ(タイ) VS ピチッ・パクディージム(タイ)
いかにもボクシングに慣れていないピチッを「もうTV放映時間が少ないから」とベテランのサパーペッが3連打でピチッを大の字葬…ピチッはしばらく立ち上がれませんでした。
<サパーペッ(左)の強烈なパンチ>
サパーペッが1分24秒TKO勝ち
なお今回ピヤラット氏はWBC世界ライトフライ級王者コンパヤック・CPフレッシュマートの次期防衛戦について、前王者エイドリアン・エルナンデス(メキシコ)との再戦で
「メキシコで試合が行われることは間違いないが日程は調整中。」
と話しました。さすがに今回はメキシコ側が地元開催で譲らなかったようです。
また現WBC世界フライ級王者ソニーボーイ・ハロ(フィリピン)が7月16日に日本の五十嵐と防衛戦を行いますが、ハロが防衛に成功すれば恐らくポンサックレックとのリマッチになると思われます。ペッインディーには彼以上の選手はフライ級ではいないですからねえ…(パノムルンレックはSフライ級に照準、ノックノーイはライトフライ級)
今朝、ハロのマネージャーのアルジョー氏とチャットをしたところ、気になるハロの体重は「体重はあと2ポンドまで下げてきている。問題ない。」とのことで試合については
「ハロが100%KOで勝ちますよ!」
と力強く宣言しました。このタイトルマッチの行方はタイでも注目されています。
最後に今回の美形さんだす♪
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
昨日のペッインディーのサラブリ興行のメインはWBCインターナショナル・スーパーフライ級王者オーレドン・CPフレッシュマートの防衛戦だったんですが、その前にムエタイ界の大物サムエー・ガイヤーンハーダオジムのボクシング参入初の試合が入ってました。さて、その結果は?
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(愚連隊の一言)今回はワゴンを降りたところから試合会場まで近かった♪
今回は試合の要注目はルンピニースタジアムのムエタイ王者で2010年、2012年とサイアムスポーツ紙による最優秀プロムエタイ選手として表彰も受けたタイムエタイ界の大物、サムエー・ガイヤーンハーダオジムのボクシングへの参戦です。
試合直前にプロモーターのピヤラット氏に話を聞いたんですが、その際は
「この試合の出来がよければあと3戦で世界王座に挑戦させる。」
と明言しました。なんでも「同じ階級ではもう対戦相手がいない。」とのことでボクシングで世界を狙います。なおペッインディーは通常WBCグループ(WBC、インター、ユース)で活動していますがピヤラット氏は「WBCのバンタム(山中)、Sバンタム(西岡)は日本人(正確には帝拳)だから団体にこだわらずWBAでもWBOでIBFでもチャンスを見つけて挑戦させる。」とのこと。
今年に入ってペッインディーはペッ・ソーチッパタナー(Sフライに移行)に変えて3月2日にムエタイボクサーのソンコム・サコムシンをWBCユース・フライ級王者に、井岡に敗れたヨーッンガンに変えて同じくムエタイボクサーのノックアウト・CPフレッシュマートをWBCユース・ストロー級王者にしています。両者とも転向緒戦でのタイトルマッチで特に実見したノックアウトはフィリピン人選手相手にかなり危うい場面もあり「ちょっと促成しすぎでは…」と思うペースで新人ボクサーを投入してきていますね。
しかしサムエーほどになると求められる結果も「世界王座」となるのでそう簡単にかなうものではないとも思いますがさて、どうなりますか…
では興行内容です。
[[ 2012年07月12日 ]] ペッインディー・サラブリ興行
場所:タイ中部サラブリ県
▼第1試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量126ポンド
サムエー・ガイヤーンハーダオジム(タイ) VS クリスチャン・アビラ(フィリピン)
ムエタイスター選手の転向試合として、しかしいきなりフィリピン人選手はけっこうきつい相手。積極的にフックをふるってくるアビラの攻撃をサムエーは、時にスウェーで避け(これはムエタイのテクニックですね)時に打ち合い、時に左ストレートをぶち込んで相手に主導権を渡しません。
<まあまあいけてる左ストレート>
<打ち合いにも応じます>
アビラはリーチはあるんですが、攻撃が体の正面をがら空きにして両手を振るう打ち方なのでスキが大きかったですね。あとサムエーはやはり鍛えられているのかアビラのパンチが入ってもほとんどダメージを感じさせず、アビラのパンチの合間を縫って反撃するなどタフなところも見せました。
<パンチを受けるんだけどダメージを感じさせませんでした>
最後は振りかぶってがら空きになったボディーにサムエーの右フックがモロに入ってダウンしたアビラが立てず、レフェリーが試合を止めました。
サムエーが4R0分25秒TKO勝ち
<勝利したサムエー。左がマネージャー兼プロモーター兼スポンサーのポン氏>
試合後のインタビューでサムエーは今後「118ポンド(バンタム級)で戦いたい。」と発言。またマネージャーでタイの大手食品会社社長ポン・ウィセーッパイトゥーン氏はサムエーの次のムエタイ試合のスケジュールを発表。今後もボクシングとムエタイの2本足でいくことを言明しました。
プロモーターのピヤラット氏はサムエーについて「もう次の試合で世界挑戦させたい!」と興奮気味に話をしていましたがさてどーなりますやら。
▼第2試合:WBCインターナショナル・Sフライタイトルマッチ
王者:オーレドン・CPフレッシュマート(タイ) VS ライアン・ビトー(フィリピン)
元世界王者のオーレドンに挑むのは2月に日本で戸部洋平と戦って判定で敗れたライアン・ビトー。しかしフィリピン人選手らしからず序盤は手数が少なかったですね。逆にストロー級時代は相手に攻め込ませて下がりながらパンチを打ったり、すばやく体を入れ替えていたオーレドンなんですが、今回は積極的に前に出てボディーへのジャブ、ストレートを極めるだけでなく、1,2,3,4,5と力強い連打を見せます。
<オーレドンのストレートは綺麗にまっすぐに出るので好き>
ビトーが抗し得たのは序盤だけであとはほとんどオーレドンのプレッシャーを受け続けます。5Rにはロープに詰まったビトーが体を入れ替えて反撃する場面があったもののしつこくパンチを出すオーレドンが6Rにロープ際の右フックで豪快にダウンを奪います。
<珍しく撮れたダウンショット>
このラウンド後半から7Rに入るとレフェリー、ジャッジがビトーの体に注目し始めます。どうも左肩を痛めた模様。
最後は8Rにゴングとともに前に出たオーレドンがコーナーまでビトーを追い込んで連打し、ビトーが腰を落としたところでレフェリーが試合を即ストップしました。
オーレドンが8R0分21秒TKOで勝利
オーレドンはストロー級時代から変わって力を込めた連打で攻めるスタイルへの変更が板につきつつあるような感じがします。さすがに115ポンドではストロー級時代のようには動けないですからこの変更で成功とは思いますが今後世界ランカーレベルにこのスタイルが通用するかどうか?はてさて今後どーなりますか?
▼第3試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量114ポンド
ノックノーイ・CPフレッシュマート(タイ) VS サナンローク・ソー・ウィセーキッ(タイ)
まだまだルーキーのサナンロークに世界ランカーのノックノーイの相手は厳しいですね。
<さすがなのはノックノーイ(左)がギリギリまでパンチを見ていること。(目に注目)>
この試合もノックノーイは余裕で相手の攻撃を受けきり、3Rにノックノーイの連打でサナンロークが倒れたところでレフェリーが即試合をストップしました。
ノックノーイが0分52秒TKO
▼第4試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量145ポンド
サパーペッ・サカオワラッ(タイ) VS ピチッ・パクディージム(タイ)
いかにもボクシングに慣れていないピチッを「もうTV放映時間が少ないから」とベテランのサパーペッが3連打でピチッを大の字葬…ピチッはしばらく立ち上がれませんでした。
<サパーペッ(左)の強烈なパンチ>
サパーペッが1分24秒TKO勝ち
なお今回ピヤラット氏はWBC世界ライトフライ級王者コンパヤック・CPフレッシュマートの次期防衛戦について、前王者エイドリアン・エルナンデス(メキシコ)との再戦で
「メキシコで試合が行われることは間違いないが日程は調整中。」
と話しました。さすがに今回はメキシコ側が地元開催で譲らなかったようです。
また現WBC世界フライ級王者ソニーボーイ・ハロ(フィリピン)が7月16日に日本の五十嵐と防衛戦を行いますが、ハロが防衛に成功すれば恐らくポンサックレックとのリマッチになると思われます。ペッインディーには彼以上の選手はフライ級ではいないですからねえ…(パノムルンレックはSフライ級に照準、ノックノーイはライトフライ級)
今朝、ハロのマネージャーのアルジョー氏とチャットをしたところ、気になるハロの体重は「体重はあと2ポンドまで下げてきている。問題ない。」とのことで試合については
「ハロが100%KOで勝ちますよ!」
と力強く宣言しました。このタイトルマッチの行方はタイでも注目されています。
最後に今回の美形さんだす♪
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