春場所9日目を終えて日本人力士が健闘している
初場所で琴将菊が日本人出身力士としては2006年1月場所の栃東以来10年ぶり(59場所ぶり)に優勝した時、「春場所も大和力士がもう一度」と五七五を並べ、初場所に続く日本人力士の優勝を期待した。期待に違わず稀勢の里、琴奨菊、豪栄道の三大関を筆頭に日本人力士が頑張っている。
稀勢の里9戦全勝の快進撃
その折り、密かに期待したのは稀勢の里である。業の幅の広さからも押し相撲一本の琴奨菊より期待された時もあったが、この所は精彩に欠けた場所が続いていた。とは言うものの白鴎の連勝記録を止めるなど、白鴎とも善戦しており実力は十分だ。対戦成績はに11勝35敗だが、白鴎相手に10勝以上しているのは横綱朝青龍の12勝、大関琴欧洲の10勝、そして横綱日馬富士の17勝だけで日本人力士の中では稀勢の里だけである。
それだけに稀勢の里に期待した訳だが、今場所は、これまでとは打って変わった相撲ぶりである。昨日の琴奨菊戦に見るように勝利への執念がようやく感じられるようになった今場所の活躍である。10日目の鶴竜戦、11目の白鴎戦を白星で飾り、覚悟のほどを見せフアンを納得させて欲しいものである。
白鴎の駄目押しで負傷者が
その白鴎の駄目押しで怪我人が出ている。八日目の嘉風戦で勝負が決した後に相手を土俵下まで突き飛ばした。今場所4日目の隠岐の海でも駄目押しをしているが、横綱らしからぬ相撲ぶりで闘志むき出しというより敵意むき出しとも見え、品位に欠けること甚だしい。
嘉風戦では突き落とされた嘉風と激突した井筒審判部副部長が左大腿骨頚部(左太もも付け根付近)骨折し全治3か月と診断され、この日から休場する事態となっている。
格闘技だけに土俵上の負傷はやむを得ないことだが、この場合は過失傷害罪ではとふと疑問に思うが、審判の定位置での負傷も土俵上と考えるのであろうか。
神様に限りなく近い存在であることを示した注連縄に相応しい横綱の誕生を願う。
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