バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

障害者向けサービス

2008年06月30日 | 障害児の親
TDRの話の続き。
TDRには障害者に対して”お手伝い”をしてくれるサービスがある っていうのを話には聞いていたけど、実際どんなものなのか知らないので今回初めて利用してみました。

そのサービスはインフォメーションで「ゲストアシスタンスカード」というのをもらうと利用できるようになっていて、各アトラクションでこのカードを提示すると、係りの人が利用時間を書き込んでくれるので並ぶ必要がなくなる。(同伴者を含めて4名までが入場できる)

つまりイメージはファストパスと同じなんだけど、違うのはスタンバイ(通常の並んで待つ時間)と同じ時間だけ待つということ。時間的には早くはならない。
ただ”並ばなくていい”というのが、”お手伝い”なわけ。
(あとファストパスの発行が閉め切られても、このカードなら入場可能というのもありがたいけど。)

例えば車椅子に乗っていたら段差のあるところで並ぶのは難しいし、他にも知的や情緒面の障害で人混みの中や大きな音のするところでじっと並び続けるのが難しい人もいる。
そういう人に対してTDRが提供しているサービスということ。

まずインフォーメーションで障害者を同伴していると言うと、車椅子を利用しているか或いはその他の理由で並ぶことが困難かと聞かれる。

今回この時点ではサービスの詳細がまだ把握できてなかったから、正直とまどった。
バンビは自分で歩けるし、たぶん並んで待つこともできると思ったし。
でも一度どんなものか利用してみたかったので、療育手帳を提示してカードをもらった。

ちなみにこの時手帳の提示などは特に求められない。手帳を取得してない障害者の人もいるしね。
あと見た目ではわからない内部障害を持つ人もいるから、ほんとに障害者かどうかを疑うようなことはなく、申請すれば快く発行してもらえる。

だから、このゲストアシスタンスカードを健常者が悪用するっていう話を以前聞いたことがある。まだファストパスができる前だったかなぁ。
(実際、インフォメーションで並んでいて前の人も隣の人もこのカードをもらっていたけど、ぱっと見子どもに障害があるようには見えなかった。)

だけど、実際これを提示して中に入る時は、スタンバイでもファストパスでもない、裏口みたいなところから別の通路を誘導される。
そして、並び続けてきた人の脇からひょっこり現れるようなカンジで”こちらからご乗車ください”と案内されるのだ。

その時の人の目が”何なのこの人達?”というカンジがして、正直あまりいい気持ちではない。
うちは今回TDLでハニハンとビッグサンダーマウンテンで利用してみて、バンビだけならたぶん見た目では障害者とはわかりにくかったと思うけど、車椅子の人や自閉症っぽい子と一緒に誘導されたから”あぁ、障害者ね”っていう目で見られてるような気がした。

もちろん車椅子の人や自閉症の人にとっては、このサービスがあることでみんなと同じようにTDRを楽しめるわけで、だから胸張って利用していい、当然だと思う。
だけど、うちのように確かに障害者ではあるんだけど、別に特に”お手伝い”が必要でないなら、こういう視線にさらされてまで利用する必要はないかも...って感じてしまった。

というわけで、うちは取りあえず今回TDLでそれを利用してみたけど、TDSの方では雨降ってすいてたこともあってカードは使わず、30分くらい並んで乗ったりしました。
バンビはそりゃ時々は厭きたりしてぐだぐだしてたこともあったけど、健常児と同じくらいのカンジでちゃんと待てたし。

もちろん、ほんとに障害者なんだから使えるものは使えばいいじゃんというのも1つの考え。
そんな視線なんて気にしなきゃいい、それより入場できて楽しめればその方がいいじゃないって思う人もいるだろう。
(正直言えば、私にも”ファストパスなくなってからも入れるのはいいよね”って気持ちがあったんだけど)
まぁ、何を取るかは個人の自由。

だけど私は今回、待つことも大事かなーとも思ったりした。
ちゃんと待てば誉められるし、その後でいいことがあるって、小さい時から仕込んでおくことは結構大事じゃないかと。
だからこういう待つ体験はかなり貴重なんじゃないかと思う。それは障害ある・なしに関わらずね。(健常児だってヒドイ子はヒドイからね

TDRのホームページや場内でもらうマップを見ても、ゲストアシスタンスカードについて具体的に触れられてはいなかった。たぶん悪用されたらキリがないからだろうけど。
でも正当な理由があれば、どんどん利用したらいいと思う。
同様のサービスはUFJにもあるそうです。

ちなみに駐車料金を払う時に手帳を見せると、場内に近い駐車場に誘導してくれます。
うちは今回それもやってみて、立体駐車場を利用できたので雨に濡れずとても助かりました。やっぱり本来は車椅子の人などのためにあるサービスかなと思ったけどね。

自分が障害者の関係者となって、そういう目線で見てみると、TDRにも実に多くの障害者が来場しているんだなぁと改めて気がついたカンジ(もちろん見た目ではわからない人もたくさんいるだろうから、実際にはもっとなんだろうけど。)
そういう人達も健常者と一緒に、こういう施設が利用できて、夢の国を体験できるって素晴らしいことだと思う。
だからこそ、こういうサービスがあることを必要な人にはもっと知ってもらいたい。そして、もっともっとこういうサービスが広がっていったらいいなとも思う。
そのためにはやっぱり適正に利用することも大事なんだろうな、と今回改めて思った次第。

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ディ○ニー三昧

2008年06月30日 | 日々の出来事
今月で私達夫婦も結婚7周年。それを記念して?週末TDRに行ってきましたー。
子どもが喜ぶのはランドの方なんだろうけど、私自身はシーの方が雰囲気もゆったりしてるし、設備的に充実しているから好き
どっちかに絞れないからやっぱり両方行っちゃえーってことで、土曜日にランド、日曜にシーの予定で2dayパスポート取っちゃった。

しかし出がけに渋滞にはまり、40分もしないで行けるところが3時間弱もかかったー。
着いた時にはTDLは既に人・人・人...。すごすぎるっ...。
パレード見るにも、食事するにも、トイレ行くにもまずは行列。
夢の国もなかなか楽じゃあありません。

でも、バンビはとにかく乗り物に乗れるだけでも嬉しげで(オムニバス3回も乗ったー)あとプーさんも好きだからハニハンは喜んでたし、パレードにもずーっと手を振り続けていたし。
親としてはそういう我が子の姿を見るだけでかなり満足

 
前回5周年の時は、バケーションパッケージでアンバサダーホテルに泊まったんだけど、今年はもうお金もないので新浦安のホテルに1泊。(でもこのホテル悪くなかった)
翌日のシーでは...朝から大雨。
雨は予報を聞いて最初から想定内だったけど、かなりの土砂降り。
まぁ確かに雨だと屋外のショーは中止になるから残念だけど、その分人出が少ないからアトラクションをどんどん楽しめて良い面もあるんだよね。

バンビは身長102cmを越えたので、今回「タワー・オブ・テラー」にも乗せてしまった。
ランドで「ビッグサンダーマウンテン」も初めて乗って、これはキャーとかいいつつも笑顔だったけど、「タワー・オブ・テラー」はマジで怖かったらしく、終わった時は「イヤだー」と半ベソ状態でした。ごめんよ、バンビ...。
あれは確かに怖いけど、すっごく面白かったー。ので、母は大満足

雨だから早めに帰ろうかと思ってたけど、夜のショーもやるっていうことなのでそれも見て、花火も上がるっていうから結局それも見て(前日は雨降ってなかったのに、上空の気流の関係とかで中止だった)すっかり満喫して帰ってきましたー。

2年前は親がリードして、バンビはそれなりに喜ぶってカンジだったけど、今回はバンビが好きなもの(もちろん電車や車関係)がはっきりしていて親がその希望に合わせるというカンジで、そういう面ではバンビも成長したなぁと思ったり。

あと排泄はトイレでちゃんとする時もあれば、並んでいる間にお漏らししちゃって慌てさせられたりすることもあって、まだこういう場合にはパッドが必要なんだなぁって思ったけど、それでもお兄ちゃんになったような気がして嬉しかった。

やっぱりTDRは夢の国。また行きたいね、行こうねバンビ。

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講演会

2008年06月25日 | 就学に向けて
土曜日の午後、特別支援教育に関する講演会に行ってきました。

これは区内の市民活動団体(保護者の自主サークル)と区との協同事業として、「特別支援教育をそれぞれの立場で考え、学ぶ」というテーマで講演会と学習会がそれぞれ3回ずつ連続で行われるもので、今回はその2回目。
”それぞれの立場”というのは、区・保護者・教育関係者・医療関係者等々。だから講師も出席者もそれぞれ。

今回の講師は、区の教育委員会の人と療育園の先生。
「区ではどんな支援が得られるの?」というテーマでの講演だった。

話の中から私の印象に残ったことを、あくまでも”私なりの解釈”でメモっておくと...

教育委員会の方の話から
・通常学級の先生は、学級運営に関しては長けている人が多いだろうし、”先生の話を聞こうという意志のある子ども”に対して教える技術はもっている。だけど、”先生の話を聞こうとしない(集中して聞くことができない)子ども”に教える技術についてはまだ難しい面がある。
(研修などでスキルアップが必要ってことなのかな?)

・いままでの「心身障害児学級」の歴史は戦後60年。それに対して「特別支援教育」は始まってやっと今年で2年目。
なかなかいままでのイメージや固定観念を変えていくのには難しいことが多いし、時間もかかる。
すぐに満足のいくレベルにまで持っていけず、保護者の中には不満を持っている人もいると思う。
それでも”できる人ができることから少しずつでも始めていくしかない。”(ほんとそうだと思う)

療育園の先生のお話は「医療機関における役割について」という話で、私的には診断の告知や公表に関することが印象に残った。

まぁ、プラダーウィリーの場合は、現在では比較的早い段階で明確に診断名が付くようだけど、例えば広汎性発達障害だったりすると、グレーゾーンだったりボーダーだったりで判定がなかなかつきにくいことが多いらしい。
そうすると親に自覚がなかったり、または激しい葛藤があったりで、二次障害につながったりとか、PWSとはまた違ったいろんな難しい面があるんだなぁ。

で、例えば本人に障害のことをどう伝えるか、周りに公表するか否かといった問題もあって、でもこれもその子の性格とか障害の特性とかによっていろいろ違うんだろうから一概には言えないだろうけど...。

でも例えば「障害なんだから治らない、仕方ない」とだけ言うか、「あなたは病気のせいでこういう風になってしまうことがあるけど、そういう時はこうしてみたらどうかな。こうしてみたらいいと思うよ。」と言うかは違うわけで。
これは親も同じだけど「お子さんはプラダーウィリー症候群です。」とだけ言われたって、落ち込んで途方に暮れるばかり。「でもこうすればこんな風に成長しますよ。」というフォローなりサポートが絶対必要。
本人だって同じことだという話。心しておこうと思いました。

まぁそんなこんなで、やっぱりプロの話を聞くといろいろ勉強になるし、自分自身気付かされることも多いので、今後も参加していこうと思った次第。

しかし、この講演会については幼稚園でも発達センターでも、幼児グループでも告知されていたのに、出席者って限られているなぁという気がした。
どうしてなんだろう? 
まぁ物理的に参加できないなら仕方ないとしても、可能な限り出た方が良いんじゃないかと私は思うんだけど。

考え方は人それぞれだから押し付ける気はぜんぜんないけど、私の考えでは子どものためには親だってできることをやっていかなくちゃダメなんじゃないかと思う。
特別支援教育のことぜんぜん知らないで、行政に対して不満や要求ばかりあげたって、それじゃ同じ土俵にも乗れやしない。
それに我が子のことばかりいろいろ打ち上げたって、行政は特定の個人にだけプラスになることじゃなく、該当者が公平にサービスを享受できるようなことに対して初めて動いてくれるんだと思うし。
行政たって相手は人の子、最初からお話にならないようなレベルじゃ何かしてあげようって気にもならないような気がする。

親もそれぞれできることはちゃんとやって、そして必要な時は親同士つながって力を合わせて働きかけるっていうのが大事だと 私は思うんだけど...。
うーん、何か残念というか、難しいなぁ。

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学校見学⑤

2008年06月20日 | 就学に向けて
まだまだ続く学校見学(笑)

今日は幼児Gの日だったのでバンビを預けて見学するつもりで、出かける前にそれを伝えたら「イヤ。エンエン(泣く真似)。ママ、ダメ。」と言われてしまった。私と一緒じゃないのは悲しいということらしい。
幼児Gに着く頃には完全に涙目で、普段愛想だけはいいから珍しい姿に先生も”どうしたのー?”とびっくり。幼児Gを出る頃にはさらに大泣きされてしまって参った。
まぁそれだけはっきり愛着を見せてくれると、親冥利につきますが。

で、結局バンビを振り切って見に行ったのは、特別支援教室Ⅰ(知的障害児向け固定級)
うちの場合だと特別支援教室Ⅰを選択するとここに就学することになるんだろうけど、それでもうちからは自転車で15分弱。遠い...。

学校自体はこじんまりとしていて(校庭が狭い)校舎も古いカンジだけど、クラスの雰囲気はのんびりした印象。子ども達ものびのびとしていて楽しそう。

しかし、時間割見るとグループ学習(国語や算数)の時間は1日6時間のうち1~2時間。それに比べて体育や音楽・図工の時間がやたら多いカンジ。
普通級とはえらい差があるなぁ。
生活や総合の単元で自立やコミュニケーションなどにも力を入れているのはありがたいことだけど、学力面ももうちょっとないと不安な気がするのだが...。
この中間くらいを望むのは無理な話なんだろうか? と思いながら戻ってきた。

でも後で幼児Gの先生と話したのだけど、この学級の今の1・2年生は話せる・字が書ける・授業中立ち騒がないとなかなか優秀で、かなりレベルが高いらしい。

少子化が進む中、普通級の人数は減少しているけれど、特別支援教室への就学を希望する子は増える傾向にあるらしく、ここも全体で20人を越えていたけどこれって人数が多い方なのだとか。
だからレベル的に難しいとなると特別支援教室でもはねられてしまって、特別支援学校(いわゆる養護学校)へどーぞということになるらしい。なかなか狭き門なのだそうだ。

私はそんなことも知らなくて、特別支援教室は遠いから1・2年の間だけでも近くの普通級で何とか なんて、我が子のレベルを棚上げして一瞬甘い夢を描いていた。
バンビは話せないし、字どころか絵もまともに書けないし。あー、やっぱり無理なのかなぁ...。
年中児のママ達と話をしてみても、みんな迷っているカンジ。
まぁまだあと1年あるんだけど、その1年で子どもがどうなるのかってところに不安も期待もあって...親の心もいろいろ揺れ動きます。

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学校見学④

2008年06月19日 | 就学に向けて
で、今日はうちのマンションの3軒先の小学校、いわゆる学区の小学校(普通級)の公開日なので見学行ってきました。

ここは改築したのか校舎もキレイで明るいし、校庭も広い。クラスの人数は30数人で余裕があって、そのせいか落ち着いた雰囲気。
同じマンションの人や幼稚園OBもたくさんいるし、バンビが健常児なら何の迷いもなくここを選択してるだろうなという気がする。

でも、普通級しかないから特別な支援は受けられない。
しかも教育熱心で、しつけも厳しいという評判。区内でも学力は高くて、スポーツも優秀という話。
ついていけるのか、バンビ?

幼稚園のつぼみグループのOBや、幼児グループのOBも通っているけど、情緒障害の子であって、バンビのような知的障害児はどうなんだろう?
先輩ママさん達は、「取りあえず、授業中座ってられて、食事や排泄・着替えといった身辺自立ができていれば、学力は別として何とかなるわよー。」と言ってくれるのだけど、はてさて...。

バンビももう少しことばでコミュニケーションできるようになれば、取りあえず入学することはできるかもしれないと思うけど、でもそれでどこまで続けていけるんだろうか。
2年生の算数では繰り上がり・繰り下がりの計算とかやってたしなぁ。途中で挫けそう。

自分がいくら努力してもみんなと同じようにできない、追いつけないという状況に毎日毎日身を置くことが苦痛だと感じない(自覚がない)子には、授業中ただ座っているだけでもまぁいいのかなと思うけど、バンビはそういうことには敏感なタイプだと思うし。
それだったら、バンビに合う(バンビが理解できる)やり方で、生きていくのに最低限必要な知恵なり知識なりを身につけさせてやる方がいいんじゃないかと考えるのも親の心。

学区の小学校の中に特別支援教室があって、国語とか算数とか個別に指導してもらった方がいい教科についてはそこで、それ以外の音楽・体育・図工といったやれば何とかついて行けそうな教科は普通級で、っていうのが良いんだけどな。
関西以西?だとそういうパターンはよくあるみたいだけど、少なくともうちの区では知的障害児に関してはないみたい。
なぜなんだろう?(まぁ、人とお金の問題ではあるんだろうけど)

情緒障害児の通級も先輩ママさんの話によると、結局毎週1日は普通級の授業を抜けて特別支援教室で指導を受けるわけで、その分普通級の授業から遅れてしまうことになるから別途そのフォローが必要ということだった。
私も見学に行った時そのことが気になってたんだけど、やっぱり良し悪しがあるんだなぁ。

何かいまの区の特別支援教育はまだやっと形になったばかりで、いろいろ手探り状態の感は否めない。
そもそも「特別支援教育」そのものが高機能自閉症とか最近社会的に問題になった情緒障害の子どもへの対処を迫られてスタートしたもので、そこに知的障害児や盲・聾を含む身体障害児も取りあえず一緒に含めてみましたという形でまとめられた印象を受けてしまう。
だから一見何か新しく見えて、その実 情緒障害以外の障害児への対応は旧来と何も変わってないような気がしてならない。

もちろん以前に比べれば少しずつ良くなってはいるんだろうけど、それでも過渡期ゆえに混乱してる面もあるんじゃないかと思ってしまう。

と、まぁ現状批判していても子どもは実際就学の年齢になってしまうわけで、どこかに入学するしかないんだけどね...。
障害児ゆえにこうやって悩まなければならないのって、やっぱりせつないなぁ。

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学校見学③

2008年06月18日 | 就学に向けて
先日、お友達のBクンがこの春入学した小学校(普通級)を見学してきました。

Bクンは発達障害があって、身体もたぶん3才児くらいの大きさ。知的な面でも遅れていて、ことばによるコミュニケーションが難しい。
だけど、パパ・ママの強い意志で普通級への就学を選択。最初はママが毎日付き添っていたけど、今月から「生活スキルアップ指導補助員」なる人が週3日付いて介助をしてくれることになったらしい。

この学校では1年生のクラスに担任とは別に「スクールサポーター」(名称はこれが正式ではないかも)の先生が1人付いていて、クラス全体のフォローをしている。
「生活スキルアップ指導補助員」も原則としてはクラスに付いているらしいのだけど、実際にはBクン個人に付いて着替えや食事の介助、教室の移動などのフォローをしている様子。

で、クラスの中でBクンはどんなカンジかというと、国語の時間45分ちゃんと座って授業を受けていて、補助員の人の存在もそんなに違和感がない。
体育の時間は球技(ドリブル練習とかドッジボール)で、ボール遊びが苦手なBクンはほとんど参加してなかったけど、それはそれで受け入れられているというか、例えばジョギングとかできることだけやれば良い(補助員さんに手を引かれて走っていた)というカンジだった。

休み時間にはクラスの子はもちろん、他の学年の子までBクンのそばにやってきてかわいがられていたし。
(ただ、それが逆に構われ過ぎでBクン本人にはストレスになるという問題も生じてはいるようだけど...。)
学校が終わってからも毎日Bクンの家にお友達が遊びに来てくれたりして、楽しく過ごしているらしい。

今のこのBクンの学校生活は、Bクンのパパとママが”ノーマライゼーション”という方針の元、区と戦った末に勝ち取った成果であり、そのことについては私も心から「良かったね、がんばったね」と思っている。

ただ、バンビにも同じことが当てはめられるかとなると、それはまた別の問題。
BクンはBクンだし、バンビはバンビ。
障害の状況も、本人の性格もそれぞれ違うしね。
親としての私自身も、”どうしても普通級に”という固い意志があるわけでもないし。何がバンビのために良いのか、まだまだ手探りの状況で...。
これから1年ゆっくり考えて行こうとは思っているんだけどね。

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トイレ・トレーニングその後

2008年06月11日 | 成長記録
バンビはこの春から普通のパンツを履いてパッドもナシという状態にしているけど、排泄は大も小も自分から予告していくようになった。
このところ幼稚園でもほとんど失敗ナシ。

まぁ今でも定期的に「トイレは?」と促す習慣はあるけど、それで出る時は自分から行くし、なければ「出ない」と言うようになった。
これは親としてはほんとーに気持ちが(荷物もだけど)軽くなるというか、嬉しいことで...。
特にうちは時間かかったから、ようやくここまで来たなぁと感慨深い。

でも、問題は外出時。
家だともう補助便座もナシで普通にできるのに、出先では不安感が強いのか、座ることを絶対に拒否する。子ども用の小さな便器ならできるのに。
ちょっと無理にでも座らせようものなら、殺されそうなくらいの勢い?で泣きながら抵抗するので、まるでトイレで虐待でもしているかのようで(まぁ彼にとってはそれに近いのかもしれないけど)こちらがいたたまれなくなってあきらめた。

携帯用の補助便座を買って持ち歩いてもみたけど、結果は同じ。
ほんとは小の方だけでも立ってできれば楽なんだけど、バンビは停留精巣でおちん○んがすごく小さいので、これがなかなか難しい。一時期立ち便器でもトライしていだんだけど、本人がイヤがってやらなくなってしまった。

なのでやむなくパッドを使用。
でもバンビも漏らしちゃいけないと思うのか、ギリギリまで我慢するらしい。家まで間に合えばいいけど、そうじゃなかったら限界超えた時点で一気に出るので、パッドすらキャパオーバー。ズボンまで濡らしてしまうことが何度か。
正直これが悩みの種だった。

でも、それも今日出先で何とか腰を下ろすところまで漕ぎつけた。
結果的には出なかったけど、また1歩進めたと思ったらすごーく嬉しかった。
偉いぞ、バンビ!

外出先のトイレがクリアできれば、後は夜のオムツがはずせればと思うけど、それも来年の林間保育までに、それが無理でも就学までに何とかなればってカンジかなー。
時間はかかるけど、それでも少しずつ成長しているから、焦らずいこうとまた肝に銘じる母でありました。

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学校見学②

2008年06月11日 | 就学に向けて
今日は特別支援教室Ⅱ(情緒障害)の見学に行ってきました。
ここもうちから自転車で15分弱。遠いけど...。

これまで見学した2つの小学校は特別支援教室Ⅰ、つまり知的障害児のための固定学級(そこに在籍して毎日通学する)だったのに対し、Ⅱの方はいわゆる「通級」で、通常学級に在籍している子が週1日だけこちらに通って指導を受けるというパターン。だから通ってくる子は曜日によって違うってことね。

今日は学年も在籍の小学校もバラバラの男の子が3人。それに対し先生が4人いて、原則1対1で指導教師が付くらしい。
特別支援教室Ⅱは知的に遅れのない子というのが前提だと聞いていたけど、「朝の会」のトークの時間で話している内容もかなりしっかりしている印象。
むしろIQは高いくらいの子が多いのだとか。だけど、落ち着きがなかったり、KYだったり、何らかの理由で不適応を起こしてしまう子が指導を受けるわけね。

実際、そのトークの時間中も1人の子が先生にふぅーっと息を吹きかける行為を繰り返していたんだけど(目立ちたい、気を引きたいっていう理由だと思うけど)、ただやめなさいと叱るんじゃなくて、「そういうことをされるとイヤな気持ちになります。」→「繰り返されると怒りたくなってきます。」とされる側の気持ちを伝えるような指導をしていた。

通常級では叱られることが多い子ども達なので(でも本人は自分だけがどうして叱られるのかという気持ちがあって)自信をなくしがちだから、できるだけ叱らず、例えば「(失礼な行為だからヤメた方がいいということに)気付いてください。」という言い方をしたり。
年長の子が「やめろよ。」と注意したりすると、「無視してください。それが○○クンのためなんです。」と指導したり。

体育の時間にはちょっとしたことから子ども2人がケンカになってしまい、お互いコミュニケーションや気持ちの切り替えがうまくできない子ども達だから見ている方は少しハラハラしたけど、先生は慌てず騒がず(当り前か)時間をかけてうまく納めてしまった様子。
こういうのはやっぱり指導する側も子供の特性を理解していて、経験も積んでないとなかなかできないだろうなぁと感心してしまった。

PWSにもこういう情緒面の問題があると聞いているから、通級でこういうソーシャルスキルやコミュニケーションスキルの指導が受けられたらいいのになぁと思うんだけど、やっぱり前提として「知的に遅れのない」というのがあるので難しいのかなぁと残念に思う。(確かに知的レベルにはかなり差があって、実際着いてはいけないだろうけど。)

生きていくには学力も大切だけど、学校の授業で習うことすべてを身に着けなくても生きていける。
でも社会の中で生きていくにはルールを理解し守ることや、自己をコントロールし他者を理解して受け入れ、コミュニケーションする力を習得していないと、とても生きずらいはず。

そういう内容について、特別支援教室Ⅰではどの程度指導するんだろうか?
見学した2校からはぜんぜんそういう様子が感じられなかった。

大体、1校は学級要覧のプリントが置いてあるだけで、もう1校は資料すら何も用意されてなくてただ見学するだけ。今日の学校では中休みの20分で先生がちゃんと説明して質問も受けてくれたというのに...。
この違いは何なの?

今度、特別支援教育の講演会があって区の教育委員会の人が講演するので、このヘンの話も聞けたらいいなとは思ってますが。

まぁ、とにかく百聞は一見にしかずで、実際に見てみるといままでわかってなかったり、気づいてなかったことがとってもよくわかるというか、話で聞いてることとつながってよく理解できるようになる気がする。
これからもバンビが実際に通えるかどうかという問題はまた別として、区内のいろんな学校を可能な限り見学し、特別支援教育の現状をもっとよく知りたいなと思った1日でした。

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乗り物三昧

2008年06月10日 | 日々の出来事
日曜は幼稚園の花の日礼拝。お花を囲んで、子どもの成長を親子で祝い喜ぶ日らしい。

礼拝後、みんなが持参したお花を持って日頃お世話になっているところへ感謝を伝えに行く。
バンビのクラスは警察署。他に消防署と小児科医院もあるんだけど、何故か2年連続警察だなぁ。みんなで交通安全のお話を聞いた後パトカーや白バイにも乗せてもらえるから、まぁ病院よりはいいか。
 
乗り物大好きのバンビ、なかなか降りてきません...。

それでも物足りなかったらしく(交替でちょっとずつだから無理もないけど)、電車・電車とうるさいので、そのまま羽田空港に行って初めて間近に飛行機を見ることにした。
家からだと電車で1本だし座れるから、ちょっと遠いけど意外にラクだし。

バンビは飛行機に乗ったことがないせいか、電車や車ほどの情熱は感じないみたいだったけど、それでもポケモ○ジェットにはそれなりに熱い視線を送っていたかな。(別にポケモ○自体もそれほど好きじゃないけど)


オットは元々仕事がらみ(物流関係)で飛行機は好きだし詳しいし、私自身も何となく旅に行くような気分でのんびりできてそれなりに楽しかった。
そのうち3人でほんとに飛行機乗ってどこか旅に出たいなぁ。オットが長い休みが取れないから海外はキビシイけど、取りあえず北海道とか。
うーん、貯金しとかなくっちゃ。

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飲み・語り

2008年06月10日 | 日々の出来事
土曜日、幼児Gで就学に関する学習会。今年就学したママ達の体験談も聞けて、参考になることが多かった。
普通学級に進んだ子、特別支援教室・特別支援学校に就学した子、選択した道はそれぞれだけど、母親としてはみんなやっぱり「我が子が楽しく過ごせることがいちばん」っていう想いがあって。
そして結果的に今はそれぞれその願いが叶っているようなので、心から良かったと思った。

夕方からママ達7人で飲み会。
元々いつもの6人で飲み会をする予定だったのが、たまたま学習会の予定と重なってOBママも1人参加してくれた。
2次会はカラオケボックスだけど中華料理店経営だからか何故か円卓で、1時間ほどは歌ナシでひたすらおしゃべり。就学についても真面目に語り合い、最後は歌って大盛り上がり。
おいしくて楽しくて、充実した1日だったなぁ~。

しかし、最近年のせいか胃を酷使するとダメージからなかなか回復できないのがツライ。「ウ○ンの力」の効力もいまいちでとほほ...。

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