バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

かわいい子には旅をさせよ

2017年02月13日 | 社会的自立に向けて
息子が参加させてもらってる余暇活動の団体では年に1度のお出かけイベントがあって
子ども達が6人前後の班に分かれ、保護者が2人ずつサポートに付いて、目的地を目指して行動する。

私は 一昨年は健常児・障害児ミックスの小学生のチームに付き、去年はフリーだったので気楽に参加したけど
今年は障害のある成人と中高校生のチームをサポートすることになり、これは結構大変だった~。

基本、子ども達が自主的に行動して、サポートは安全管理のみで口は出さないルール。
リーダーの子は企業就労しているのだけど、電車に弱いらしく駅名が読み取れなくて ちょっとびっくり。

もう1人の成人の方は軽度の自閉症で 電車には詳しく
都営線は療育手帳を見せて減免を受ける、この路線は回数券 と使い分けもできるくらいの認知があるのだけど
”今日は団体行動で、いちいち精算していると時間がかかるので、ICカードを利用して。”と言っても
頑として聞き入れてくれない。

普段、きっちり教え込まれてるんだろうね。
ICカードの履歴も 親御さんが管理しているのかなぁ? 
現金を持っているのに、回数券の精算をICカードでしようとしてできなかったり と
無駄に時間がかかってしまって、他のグループから遅れをとる要因になってしまった。
臨機応変の対応が難しいんだろうね。

重度自閉症の男性は、思ったほど声を発することもなく、パニックもなく
でも一度急に女子トイレに飛び込み、個室のドアを開けたまま用を足して これもびっくり。
他に利用者がいなかったから良かったけど...。

そして、他の中・高校生は まったく我関せず。
リーダーが困っていても、一緒に路線を探すでもなくただぼーっと待っていて、指示に従って着いていくだけ。
この子達は企業就労目指すくらいの認知レベルなんだけどなぁ... 大丈夫か?

認知が良くても、対人関係とか、その場の状況に合わせて行動するとかが
やっぱり課題なんだろうなぁ。

帰りは 電車の人身事故の影響で、予期せぬところで降りることになったり。
そんなこんなで、途中から私も頭痛がしてくるくらい疲れた~。


でも、タイプはいろいろだけどそれぞれに課題のある子ども達と半日一緒に行動して、見えてくることもたくさんあった。
何事も経験は大事だよね。
親の私にとってもそれは同じことで、よその子を見て、我が子のことを振り返るきかっけになった。


電車に乗る時、外を歩く時。何に注意しないといけないか、何をしたらいけないか。
一人じゃなくて、団体で行動する時は どうするべきか。

疲れてきたら、体力はもちろんだけど集中力もなくなる。
いつもと違うことが起きることもあって、対応を自分で考えないといけなくなる。

こういうのって、経験から学ぶことが大きい。
失敗して初めて わかること、気づくこともたくさんある。


”かわいい子には旅をさせよ。”って昔から言われているけど
障害のある子は特に自分から学んで会得するってことが難しいだけに
とにかく場数重ねて、経験積み上げていくしかないんだと思う。
それをさせてやるのが、親の役目なんじゃないかなぁ。

こういう企画は 子どもはもちろん、親にとってもとてもありがたいこと。
バンビはと言うと、今年就労1年目のリーダーにくっついてイベントを満喫したらしい。
良かったね。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

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