半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第120話

2022-09-20 07:08:36 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

テラコヤプラスで紹介されました。https://terakoya.ameba.jp/a000001572/

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「パキータ」からのエトワールのVaです。堂々としたプリンシパルの
踊りでありながら、曲調が静かに繊細な振り付けを支えて行きます。所々にキャラクターが
入り、私も大好きな踊りです。男性陣は「眠りの森…」からデジレの王子の踊りです!
さ、やりましょう!!

男性陣は「海賊」からアリのVaです!

一歩一歩ゆっくりと楽しみながら踊りましょう!
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
老紳士の手作り
第120話
老紳士が静かに「君は今、日本人だと言ったんだね?む~…
ちょっと何処にも行かずにそこで待っていなさい…あ、
君たち、」爺さんたちにショージをその場で待たせるように…
と言い残すと、来た廊下をまた静かにスタスタと後戻りし、
廊下の彼方に行ってしまわれた。

「え、どうしよう?何処に行ってしまわれたのだろう?」
暫くすると、老紳士は大きな本を両腕に抱えて戻って来た。
そして「そうか、こんな時に日本人に会えるなんてこれも
何かの縁だろう…丁度良かった。これを見てくれ給え。
そして日本人の目で見てこれが正しいかどうかを答えて
欲しいのだ!」

ショージは「は?」とその大きな本を老紳士から受け
渡され、その本の表紙をめくり、ゆっくりとページも
捲っていくと、そこにはロシア語のキリル文字がビッチリと
書かれてあり、訳の分からない記号やら絵が描かれてある。

ショージはどんどんページを捲って行くが、あまりの
膨大な筆跡と、本の重さに腕が疲れて来た。そしてようやく
その本が日本の「四柱推命」の事について書かれてある事に
気が付いた時、老紳士の顔を「えっ!?」と見ると子供の
様にはしゃいだ顔つきになっており、「どうだ?これで
いいのか?私は長年掛けて日本の占いを自分なりに解釈して、
この本を丁度書き終わったところなのだ。だが、問題は
私の理解が正しいのかどうなのか、そこが知りたかったのだ。
それでどうなのだ、合っているのか?存分に意見を聞かせて
欲しいのだ」

ショージは目を点にしてキョトンと見ながら、何から
答えていいのかちっとも分からなかった。ショージは
「四柱推命」なんか、これっぽっちも知らないのだ。
存分に聞かせてくれって言われても「あ、あの~、これって
占いですよね?何じゃこりゃ?一体全体どうなってんの
これ!?」

今度は歌舞伎?

「すみませんが確かに私は日本人なのですが、こういう
占いについてはとんと知識もないし、はっきり言って見た
事も無いのです。だからこれが正しいとかどうかと聞かれ
ても全然答えられません。本当にすみません」すると
それまで活き活きとして、まるで嬉しさ一杯の子供の
様な顔つきが愕然と変わり、「な、何!?知らない、
見た事がない?お、お~…」顔が見る見る曇って行った。

その表情がそれほど一変してしまうとはなんと可哀そうな
老紳士。「あれ…僕の事は?あ、あの~、僕はどうしたら
良いのですかね?」老紳士は呪文のようにブツブツ…と
宙を見ながら何か言っていたが、本をバタンと閉じて、
「そうか…残念だ。が、仕方ないか…。私は歌舞伎の
事も興味があるのだが、そっちの方の話でもしようかの…ん?」
「か、歌舞伎??た、たは…たはは…」ショージに構わず
話を始めた。

「ここボリショイのバレエでも歌舞伎の技法を取り入れたり
もしているのだ…例えば、歌舞伎の中に見得を切る…という
表現法があるだろ、ここでもその言葉通りにミエという
言葉で踊りの節目にポーズを作るのだ…聞いているのかね
君は人の話を?」
(つづく)