半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第6話

2019-06-07 09:47:33 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

皆様、手術も無事に終わり、ようやく大阪のスタジオに帰って来ました。
皆様、これからもまた頑張ります。どうぞ応援、そして叱咤、激励を
どうぞよろしくお願い致します。

残念ではありますが、今月をもって、キッズクラス、そしてジュニアクラス(小学生)
は閉鎖します。短い期間ではありましたが、またの機会に向けて視野を開いていきます。


通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス
皆様、2019年12月26日(木)に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第6話
ショージの目から涙が零れた。「ママ…」眠くなる
時間ではない筈なのに閉じようとする瞼…。ショージには
そのあとフ~と意識が無くなっていった。気が付いた時は
病院の集中治療室の恐ろしいほど強い光を放つ電光の下の
ベッドの上で裸にされて寝かされていた。白い医療着を
着けた一人の太った看護婦が「あ~あ~、この子ったら、
お漏らししているんですよ~っ!」
 
ショージはそんな看護婦の無情な言葉に腹が立った。
そして心の中で呟いた。「僕は漏らした事なんか今までに
一度も無いんだっ!」しかし声を出せる気力は無かった。
「誰が好き好んで漏らすもんか…身体がもう言う事を
聞いてくれないんだよ…ああ…また、意識が遠のいて
行く…」白く霞む雲の上を歩いている…「なんて気持ちが
良いんだろう…あ~、もっと行ってみようかな…向こうは
とっても気持ちよさそう…」

その白いモヤモヤの中に包まれた世界ではとても気持ちが
良かった。白い世界の中を歩いている。もっと気持ち
良さそうな向こう側…その手前に何故だか深い溝がありそう
なのだが、栄養失調で他の子供たちに比べると小さく細い
ショージだった。「軽くポンと飛べばそんな溝は超えられ
そうだな…」そしてその一歩を踏み出そうとした時に
「しょうちゃんっ!それ以上は行っては駄目~っ!」
普段はとても優しい母が真剣に怒っている様な声が聞こえ
たのだ。

その白い世界とあの溝…それこそ、三途の川…と呼ばれて
いるこの世とあの世を隔てる一線だったに違いない。
その晩、ショージは家の座布団の上で寝かされていた。
怪我や病気をしても入院出来る様な金が少年の家には
なかったからだ。だが何ヵ月か後になってからショージの
家にとんでもなく大きいグランドピアノが届いた。それは
ショージの母が少年を撥ね飛ばした運転手から多額の
賠償金を受け取ったからだ。その全額でこのグランド
ピアノを買ったのだった。

ショージは母親に聞いた。「ママ、凄いね!こんなに
でかいピアノがどうして家に来たんだろうね?」母親は
答えた。「あなたが痛い思いをしたのがこんな形になった
のよ…。さ、これからはピアノをちゃんと習って
一生懸命練習するのよ!」ショージには寝耳に水のような
言葉だった。「げーっ!僕、ピアノ習わなきゃいけないの!?」
 これが、ショージとピアノの出会いだった。埼玉県狭山の
お茶畑でチャンバラごっこをしていた、6歳の夏の話である。
(つづく)
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