about Panzerkampfwagen Models

AFVプラモ製作記です。

タミヤ 1/35 3号戦車N型 その5

2017-11-10 14:49:39 | 3号戦車N型
途中、かなり間が開いてしまいましたが、完成です。



雪をどう表現すればよいか考えた結果、以下の道具を使いました。



タミヤの情景テクスチャーペイント粉雪ホワイトです。
いやあ、今は便利なアイテムがたくさんあって、本当に助かりますよね。

イメージとしては、戦場となったロシアの雪原を高速で走り回っていたという感じです。
記録写真なんかを見ると、履帯に雪がかなり詰まってますし、転輪にも雪がこびりついている様子が窺えますので、そのイメージでいくことにしました。

さて、情景テクスチャーペイントですが、何度かテストしてみたところそのままでは粘度が高すぎるので、アクリル溶剤を少しだけ混ぜて、粘度を下げます。
トロトロにし過ぎても良くないので、そこはいい塩梅のところで加減をして、調色スティックの平らな部分をヘラにして履帯に塗りつけていきます。
最初は慎重に少量ずつ塗りつけていったのですが、途中からはかなり多めの量を一気にこすりつけていくようにしました。
こういうのは、適度に大胆にやった方がよいみたいですね。
奥のスティックが届かない部分は、爪楊枝の先端を斜めにカットしたものを使って塗りつけていきます。

余談ですが、爪楊枝って、ものすごく便利なアイテムですよね。
エポキシパテを使って溶接跡をつけたり、エッチングパーツにゼリー状の瞬間接着剤を塗りつけたり、ほかにも塗装剥がしやウェザリングで小さな点を描いたりと実に使い勝手がよい。
おまけに圧倒的に安い。素晴らしすぎます!

その後、半乾きの状態になるまで待ち(10分くらいか)筆で余分な部分を落としていきます。
つけすぎた部分は爪楊枝で簡単にボロっと取れてくれます。
完全に乾いてしまうとカチカチになってしまうので、半乾きの状態で作業を終わらせるのがベターですね。
しかし、これだけ雪まみれにしてしまうと、履帯がベルト式なのか連結式なのかなんてどうでもよくなりますね(^_^;)

そして、車体下部や転輪、起動輪、誘導輪にも雪がこびりついた様子を再現していきます。

アンテナは、RB Modelの真鍮製ドイツ軍2mアンテナを付けました。
今回のディティールアップはこれだけです。

最後に、気になった部分のタッチアップを行い、エナメルのフラットブラックとレッドブラウンを適当に混ぜたものを使ってチッピングを少々描き入れ、2Bの鉛筆でエッジ部分に少々金属光沢を入れ、ようやく完成です。

今回はというか今回もですが、なかなか悩みましたね。
やはり、大事なのは完成形のイメージをしっかり持つということなんだろうけど、今回の雪は、塗装しながら思いついたんですよね。
最初から完全なイメージを持つよりも、作りながらイメージを固めていくという方が僕には向いているのかなと。

















次は飛行機を作ります。えっ?


タミヤ 1/35 3号戦車N型 その4

2017-11-04 16:29:19 | 3号戦車N型
プラモデルが作れない日々が数週間続いたせいで、3号戦車もこのブログも放置してました(^_^;)

で、ようやく再開したわけですが、泥の表現をどのようにするか考えて、Mr.カラーのウェザリングペーストのウェットクリアーにパステル粉を混ぜて、車体側面下部に塗ったくってみました。
これ、乾くとつや消しになってしまいます。
濡れたツヤを出すには、乾いた後にこのウェットクリアーのみを塗るのが良いみたいです。
塗り重ねるほどツヤが増し、濡れた感じが出てきます。

やはりポイントは、塗った後、半乾きくらいの状態で薄め液を付けた筆で適度に落としていくことかと思います。
ここで、どうしても筆の跡が残ってしまうので、うまくそれを生かしながら落としていき、それらしく仕上げていきます。



こんな感じになったのですが、どうでしょう?
あまりツヤは出さなかったのですが、あまりテカテカし過ぎているのもどうかと思い、この辺でやめておきます、

あらかじめ車輪はウェザリングカラーのグランドブラウンでウォッシングしておきました。
履帯は、車体側面に塗ったのと同じパステル粉プラスウェットクリアーを塗りつけ、乾いたらエッジ部分は筆でこすって落としておきます。
さらに、センターガイドの転輪と当たる部分、転輪と接する部分を鉛筆でこすって金属光沢を出しています。



履帯の緩みは、車体側面に1mmのアルミ棒を突き刺して押さえています。
こうやって見ると、ベルト式履帯でも悪くはないですね。

車外装備品の塗り分けも終わり、最終的に履帯と車輪にも泥表現を施してウェザリングの仕上げをしようかと思ったのですが、ここで、ちょっと気が変わってきました笑
というのは、冬季迷彩で冬に東部戦線で戦った車輌なんだから、汚れとしてはやはり雪ですよね。
記録写真を見ると、履帯ってけっこう雪が詰まってますし、車輪にもこびりついてますよね。
というわけで、履帯、車輪に雪表現をしたいと考えています。

どうやるかはこれから考えます笑




タミヤ 1/35 3号戦車N型 その3

2017-10-10 16:00:28 | 3号戦車N型
さて、冬季迷彩の白を剥がしていくのですが、まずは筆に水をつけて剥がす箇所を湿らせ、数十秒様子を見ます。
次に、筆でこすってみたのですが、全く剥がれません笑
次に、ナイロン製の硬い毛先の筆の先を短くカットしたものを使ってこすってみたのですが、剥がれません笑
時々、ほんの少し剥がれるかなっといった感じで一向に作業が進まない。
で、次に、爪楊枝の先端で軽くこすってやると、ようやく剥がれるようになりました。
タミヤアクリルの塗膜って意外と強いんだなーとか思いながら、ちょっと力を入れ過ぎるとやりすぎてしまいます。
やりすぎてしまった箇所はどうするか後から考えるとして、作業を進めていきます。

爪楊枝で傷をつける感じで点の剥がれを作った後、水をつけた筆でその周辺というか剥がしたい箇所を結構強めにこすってようやく剥がれるといった感じで、なかなか作業に時間がかかります。

エッジ部分を中心に剥がしていき、また、綿棒に消毒用エタノールを含ませてこすることで、白の塗膜が薄くなった感じも表現してみました。
綿棒は、試しながら発見したことで、なかなか悪くない手法かなと。

で、こんな感じになりました。





うーむ、何か違う笑

考えてみたところ、まずはベース色のジャーマングレーとホワイトとのコントラストが強すぎる。
まるでおもちゃみたいな色ですよね苦笑
ホワイトはフラットホワイトをそのまま吹いたのですが、これは、ホワイトに近いグレーとかの方が良かったのかも。

で、どうするかというと、例によってフィルタリングをかけまくりました。
フィルタリングというかウェザリングというかウォッシングというか、未だに何と呼んでいいのか分かりませんが、ホワイトの迷彩を施す前にやったのと同じことをさらにホワイトの上からも行いました。

クレオスのウェザリングカラーのマルチホワイト、マルチブラック、その2つを適当に混ぜたグレー、グランドブラウン、フィルタリングリキッドのレイヤーバイオレット、シェードブルーを使い、それぞれ薄め液でかなり薄くして、筆塗りで全体に塗っていきます。
意識して影になる部分には若干濃いめに色を残すようにはしていますが、基本、はっきりとした色味が分からない程度に薄めては塗り、乾かしては塗りを繰り返していきました。

で、こんな感じになりました。







ようやく’らしく’なってきたかなあという感じで一安心です。

さて、この車輌は第502重戦車大隊に所属して冬季に東部戦線で戦っていたという設定なのですが、この場合、汚れのメインは泥汚れですよね。
しかも冬のロシア、車体に付いた泥は乾く間もないでしょうし、凍ったりもしていたはずです。
となると湿った泥が付着した表現をするということになるのですが、そんなものはやったことないんですよね。
今考えているのはクレオスのウェザリングペーストのウェットクリアーとパステル粉の組み合わせかなと。
試行錯誤は続きます…

タミヤ 1/35 3号戦車N型 その2

2017-09-25 10:38:06 | 3号戦車N型
塗装に入ります。

今回は冬季迷彩を施すので、まずはベースとなるジャーマングレーを塗っていきます。
車体下部や側面などにMr.カラーのジャーマングレーを吹き付け、後は全体にエクストラダークシーグレーを吹き付けていきます。
後の迷彩やウェザリングでよく分からなくなるので、カラーモジュレーションとも言えないかなり大雑把な塗り分けをしてます。



で、その後、フィルタリングをかけていきます。



使ったのはこの4色で、専用薄め液でかなり薄くしたものを筆塗りで何度も重ねていきます。



うーむ、写真ではあまりよく分からないですね(^_^;)
しかし、これをやるのとやらないのとでは、全体から受ける印象、質感が変わってくるので僕にとっては必須です。
ポイントはやりすぎないことですね。
フィルタリングをかけた塗料の色が分からないくらいがちょうどいいと思います。

さて、次は今回の課題である冬季迷彩を施すのですが、初めてのアイテムを使います。



パンツァーパテとチッピング液です。
迷彩塗装の境目をぼかしたくなかったことと、塗装の剥げを表現するために使ってみました。

このパンツァーパテ、シリコン製らしくゴムみたいで硬いかと思いきや、ちぎって触っていると柔らかくなってきます。
で、引っ張るとピザのチーズのようにぐいーんと伸びたりするのですが、やわやわではなくある程度の硬度を保ってるんですよね。
言葉では説明しにくいのですが、まあよくこんな素材を見つけたもんだなと感心します。
で、このパテをちぎって、迷彩パターンにあわせて車体に載せていくのですが、載せた後、しばらく放置しておくとパテがゆっくりとなじんてきて、しっかりと車体の凸凹にそってマスキングしてくれます。
マスキング作業が完了したら、タミヤアクリルのフラットホワイトを吹き付け、パテを剥がして完了です。
パテだけでなく、マスキングテープも併用しました。
作業中の写真を撮るのをすっかり忘れていたので、パテを盛った状態の写真はありません(^_^;)
このマスキング作業、なかなか手間と時間がかかって、これだと筆塗りでやった方が早いかもしれません。

あ、パンツァーパテでマスキングする前に、AKインタラクティブのチッピング液を全体に吹き付けておきます。
これも初めて使うので、どの程度吹き付けたらよいのかいまいちよく分からなかったので、勘で吹き付けました笑



で、こんな感じになってます。
塗装の剥がし、うまくいくのでしょうかね?

タミヤ 1/35 3号戦車N型 その1

2017-09-10 08:20:05 | 3号戦車N型
タミヤの3号戦車N型です。
とくに新しいキットでもないし、目新しいことは何もありません笑



今回はディティールアップは基本的にしません!
真鍮製のアンテナを付けるくらいかな。

で、箱絵どおりの502重戦車大隊に配備されたものを作るんですが、まずは冬季迷彩をどうしてもやってみたかったんですよね。
今後、冬季迷彩をやる予定としてティーガー1、4号戦車G型、もしかしたらエレファントもって考えてるので、まあ、練習の意味合いもあって、塗装のみに集中してやろうと思います。

3号戦車は、大戦当初は主力戦車として開発されていたのですが、対ソ戦のおかげで火力と装甲のインフレに陥っていた当時の戦況では、やっと生産が軌道に乗ったのに時代遅れになっていました。
かといってティーガー1の生産は追いつかず、502重戦車大隊においてはティーガー1の定数不足を補うために配属されてしまいます。
重戦車大隊に3号戦車なんて配属されてもどうなの?って思いがちですが、この車両に搭載されている短砲身7.5cm砲は成型炸薬弾を使用することによりソ連のT34に対しても有効な打撃を与えることができました。
もちろん、ティーガーのように遠距離から撃破することはできませんが。
しかし、ティーガーと違ってその信頼性の高さ、機動性の良さも相まって、その評価はかなり高かったようです。
今回のN型は、3号戦車の最終タイプとなります。



さすがタミヤといったところか、組み立ては1日半で終わってしまいました。
部品の合いなどまったく問題なく、実にスムーズに組み立てられます。
詳しく調べれば省略されている箇所などたくさんあるんでしょうが、今回は調べません笑
調べるとどうしてもいじりたくなってしまいますからね笑
履帯だけは連結式のものに変えるかどうか迷ったのですが、今回は標準のベルト式履帯のままでいきます。



冬季迷彩の白の塗装剥がれをどうやるかが課題ですね。