2021年 9月11日 土 (入院40日目)
AM 5:30
隣の個室のギブスさん。5時頃から何か大声で連呼している。
「よろしくお願いしまーす!」
「よろしくお願いしまーす!」
「よろしくお願い…」
選挙演説みたい。朝の5時から…
以前から奇声あげてる、他病室の ”あばれるさん” もびっくり。
そういえば、あばれるさん、どうしてる?まだいるのかな。
触発されたのか、同室の足踏みさんも 6時前からシェーバー。
起床時間 6時なのよ…
隣のベッドのNさんは、夜動いたら鳴る
(というかナースステーションに連絡が行く)
ようなモノを付けられている。
一種の拘束か。
一人でトイレに行かないように、という目的らしいが。
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AM 8:00
TVKのセーラームーン。
そしてこの、一気に 80年代に引き戻されるラインナップ。
そういえば鬼滅の刃の映画、もうTV放送するのだな。
でも夜9時から 2時間?
消灯10時だし、キツイな。
消化不良になりそうだし、やめとこか。
dアニかなんかで後で見れるかな。
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AM 9:00
隣の個室のギブスさん。足もギブス。寝たきり状態ですな
(外傷によるよう)
尿もベッドの横に管で貯められていて、少し痛々しい。
だからって暴言吐いて、喚き散らしていいわけではないが。
AM 9:30
洗髪室でシャンプー。この時間になるのは看護師さんのおすすめ。
午後でよかったりもする。
帰ってくると短期入院だった向かいの人が、もう出ていっていた。
退院おめでとう。
AM 10:00
足踏みさん、も退院する。
もう足踏みのダンダンと、変な歌を聞けなくなると思うと寂しい…
なんてこともない。
これで、通路を挟んで向かいのベッド2つが空く。
AM 11:00
向かいのスペース。ベッドが運び去られ、ベッドごと人が入ってきた。
自立歩行できない患者さんが、移動してきたということだね。
隣室のギブスさんでなくて、正直よかった。
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しかし、かなり頻繁にお巡りさん来るよなー。
どういうことなんだろな。
ただの連絡とかなら、あからさまにパトカーで来ないよな。
こんな状況だし、それこそ電話かリモートですますだろ。
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AM 11:20
通路を挟んで斜向かいのベッドにも患者が入った。
あっという間に空いたベッド2つが埋まってしまった。
斜向かいの人、トイレがしやすいからとベッドの向きを逆に。
二人共満足に動けないよう。
AM 12:30
斜向いのベッド。
あの93才の予科練上がりの教頭先生が、この部屋に帰ってきたようだ。
無事でよかった。喉の管も外れて元の部屋に帰ってきたと。
抗がん剤治療を始めて、急に容体が悪くなって運ばれていったときは
もうだめなのかと思ったけれど。
その後、特別治療室にいるという噂はちらっと聞いた。
看護師さんは、そういう情報、はっきり教えてはくれない(当然だろな)。
ギブスさんは
「外してくださーい」の連呼。
看護師さん、放置。いつもの午後。
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PM 2:00
1階のコンビニ街まで行き、ファミマのフリーWifiに乗っかって
ツィートしてみる。2か月ぐらいぶり。
ついでに、GooglePlayからメモ帳アプリを4つ程DL。
後で使い比べてみよう。
で棟内Wifiのこと。結局ログインページにアクセスしても
404(ページが無い)。どういうこと?
本当に今は利用できないってこと?
つまり、今まで通り病室からネットは無理か。
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受信したメールを病室に戻ってチェックする。
Youtubeに投稿した動画へのコメント通知があった。
制作ゲーム「ソフィーちゃんの悪夢」の紹介動画へのもの。
「どこでDLできますか?」って 7/20の日付。
その頃もう、ろくにネットできなかったんだよな。
次、下に降りたら返事送ろう。もうチェックしてないかな。
DLsiteでDLしてね。
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解熱鎮痛剤のカロナールは大人気だな。
しかし普通は、体温37度5分以上じゃないと出してもらえない。
人によって条件があるんやね。
新しく入った向かいの人、ナースコールで看護師さん呼んで、
「自分で計って37.5度あるから、カロナールくれ」って言ってる。
結構な猛者だな。
「体温計の表示はリセットしてしまった」と。
看護師さん 「それでは出せない」
看護師さんの前で計ってみると37.3度。
看護師さん、やっぱりこれでは出せないと
それでも向かいの人ねばる。
どうしてもほしいんだな。ヤクの誘惑には勝てないのか()
結局、体温計で37.5度の結果がでなければ、だめということに。
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PM 4:00
ギブスさん。
麦茶なり、お茶がほしいらしい。
「買ってこいヨー、早くー」と連呼。
「早く買ってこねーと終わっちまうぞー」何が?
「麦茶買ってこいヨー」
って看護師さん、ギブスさんに
「お金がないから無理よー」と
いろんな事情で、所持金のない人も見てきた。
基本的に食事は出るし、着るものもレンタルでなんとかなるし
入院生活は出来る。
しかし細々としたものは、やはり現金でなんとかしないといけなくなる
ので、困るのも事実。
入院費として後払いに、つける事ができるものは何とかなる、ということだね。
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向かいの人、ガッタンゴットン動いて(本当)
体温計を37.6度にしたよう。
意気揚々とナースコール。カロナール出してもらえることに。楽しそう。
しかし、いいのかこれ。
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PM 4:30
ギブスさん
「早くしてくれヨー、全くゴチャゴチャとー」
看護師さん
「○○さん(ギブスさんの名前)は入院しているの。ここは○○病院。」
自分の状況が分かってないんかなー。
解体の仕事していたようだけど、現場の事故?気の毒ではある。
ギブスさん。更に
「向こうの家に行くんだヨー、仕事のおうちがー」
錯乱状態なんかなー
「早くやってくれヨー」
あ…事あるごとに「バール!バール!」って連呼するの、
バールのようなもの、っていうか
本当に「バール」のことだったのか?うわっ。
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93才さん。
ワンちゃん死んじゃった事など、1か月前と同じ話繰り返し始めた。
調子出てきた。長生きしてほしい。
PM 7:40
ギブスさん。5時頃から、わめき続けているんだけど、
奇妙なカウントアップ?を始めた。
「1、2、3、4、5、」
「スイマッセーン!、6、7、8、9、10」
「お願いしまっすー」
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、○X△…」
「開けてくださーい!」
元気な人だな。
PM 10:00
消灯。
何か妙に、いろいろ疲れた一日だった。