2021年 8月16日 (入院14日目)
AM8時
「逆流してるー」「逆流…して、るー」
仕切りの向こうから。
何がだろうか。もう怖くて耳を塞ぎたい…w
仕切り越しの「ちくしょうー」+壁ドンが「クッソー!」+ベッドキック(多分)
に変わり、おじいちゃんは相変わらずイヤホンを忘れてTVを流し、
もう一人はシェーバーで30分以上かけて髭を剃っている。
(髭だよな?)
自分は、うちのPCでWindows11が動かないと知り「ちくしょーめ!」と
小さくテーブルを叩く。いつもと変わらない朝。
陰圧療法始まる。点滴台に吊るされた機械に繋がれ動きづらい。
これなら床屋等、行っておくべきだった。
93才おじいちゃんの犬、マルちゃん。14年生きた。
今まで何匹も犬を飼っててきて名前は全部同じマル。
今まで最高は17年生きて市に表彰された。そんなことあるのか。
「教え子の家庭訪問で子犬もらって、小屋に繋いでおいた。
いつしか首輪外れていて誰かに持っていかれた。まぁ田舎だし」
明るく、凄いことを話す。
ああ、もうTV見ちゃおうかな。
「相棒」の再放送か何かやってるだろ…。
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PM5時頃、看護師さんが小走りに病室に来て
「他の病棟で強盗が出たから気をつけて!」と
「強盗?」と思わず聞き返したのだけれど、「強盗じゃないですね…」と
とにかく他の病棟で私物の盗難があったと。
病室には鍵のかかる引き出しがあるのだけれど
貴重品はそれに入れてくれと。
病室専門の空き巣とかいるんだろうか。
どうやって入り込んで盗むん?
棟の入り口、コロナで厳重警戒中よ。もうムチャクチャである。
早速カギ付き引き出し使ってみたけど
早速自分で開けられなくなってしまった。
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カギは4桁の数字だけど、決めた数字で
”OPEN”にして引き出しが開いたあと、数字は
”0000”に戻ってしまう。
そしてそのまま”0000”で閉めれば普通にカギなし状態で開くのであるが、
指でも引っ掛けて”0001”などになって閉まってしまうこともあり。
アレ、アレ?開かないわー、となるのである。
自分もそれ。0001…
93才おじいちゃん
「生きてるうちに治ってほしいわ」
先生
「まあそうだよね」
it's so シュール…
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