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どうも母系(男系の娘)にもかなりの権利があったらしいやね

2009-01-16 | 文化のこと
女王のミイラ、ピラミッドで見つかる
2009年1月15日(木)19:55

 去年の11月にエジプトの考古学者チームが発表した4300年前のピラミッドから、女性のミイラの一部が発見された。当初の予想通り、古代エジプト第6王朝の初代ファラオの母、女王シェシェティである可能性が高いという。
 高さ5メートルのピラミッド内部には、リンネルの布地に包まれた頭骨、骨盤、脚、そして胴体の一部が横たわっていた。このピラミッドは“付属(衛星)”墓で、暗殺されるまで22年間エジプトを支配したファラオであるテティ王の墓の側で3番目に見つかった。
 シェシェティ女王のピラミッドは昨年の11月にエジプトのサッカラで発見された。サッカラは現在のカイロに近い広大な墓地であり、かつては古代エジプトの首都メンフィスの一部であった場所でもある。それ以前に見つかった2つのピラミッドは、テティの主要な妻イプトとクイトの墓だった。
 エジプト考古最高評議会(SCA)事務局長であるザヒ・ハワス氏によると、現在のところDNA検査でミイラの身元を確認する予定はないという。「新しく見つかったピラミッドは、テティ王の母親であるシェシェティ女王のものだと考えられる。なぜなら、彼女がテティの人生の中で確認されている第3の女性だからだ」と、ハワス氏は見方を示した。
 古代エジプトで国王の母は崇敬されていたが、その理由は文字通り彼女たちが“神の母親”と考えられていたからである。テティ王の母親は当時、特に有名な人物だった。
 オーストラリアにあるマコーリー大学のエジプト学者ナギブ・カナワティ氏は今回の発見について、「テティ王は母親への愛が高じて9人の娘たち全員の名前を母親の名前から取って付けている。全員に個別の通称はあるが、彼女たちの本名はすべてシェシェティだった」と話す。
 さらに、少なくとも2つの葬祭領地についても同じように母親にちなんだ名前が付けられていた。葬祭領地とは、高官の葬儀で供える食料が収穫されていた特別な土地のことである。
「都市の名が歴史上の重要人物にちなんで名付けられることはよくあるが、その習慣に似ている。アメリカ初代大統領の名前が首都名になったように、シェシェティ女王もテティ王にとってはたしかに重要人物だった」とカナワティ氏は説明する。
 ほかの王墓と同じように、シェシェティ女王の埋葬室も数世紀後に盗賊によって奪われるまでは財宝で満たされていた。しかし今回のケースでは、そのような墓荒らしたちが埋葬室への道を作ってくれたおかげで現在の発掘があるともいえる。
 ナショナル ジオグラフィック協会付き探険家でもあるハワス氏の説明によれば、盗賊たちは正面の入り口を通れなかったために、上部からトンネルを通って侵入していたという。幸運にも、シェシェティ女王のミイラは重さ6トンのふたで閉じられた石棺の中にあったため、遺体と金の装身具は無事だった。
「盗賊たちは石棺を開けなかった。人力では無理だったのだろう」とハワス氏は言う。調査チームでは重機を使ってふたを外している。
 16平方メートルの埋葬室は壁に碑文がない。これは、壁に碑文を彫るという風習が女性の墓でいつごろ始まったのかを知る手掛かりになるという。
 女性の墓に碑文を彫る風習は、テティ王暗殺後、一代おいて王位を継いだ息子ペピ1世の時代には行われていた。つまり、シェシェティは碑文のない墓に埋葬された最後のエジプト女王の一人なのだ。
 しかし彼女の名前と地位は歴史の一部としていまも残されている。彼女に関する説明がサッカラで採取された石の破片から発見されており、当時の高官の墓内部には刻まれた彼女の名前を見ることができる。

Andrew Bossone in Cairo for National Geographic News
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古代・中世の日本女性ってのは確固とした財産権をもっていて、母から娘に莫大な財産が継承されるのは良くあることでした。

だから男の方が通うわけです。

女性は男に頼る必要が無かったから、家で待っていた。

飽きたら下男に追い返させるわけで。

また古代の天皇は天皇家の男系の男ってだけじゃOKとは言えなくて、やっぱり皇族の女性(天皇の娘)を皇后に迎える必要があった。

だから逆に国母を排出した藤原氏が栄えたんですね。女系からの支配ってことです。

古代エジプトもファラオの娘を妻にできないとファラオになれなかったのですから、やっぱり女性の権威は強力だったわけです。

もちろん、国母って意味もある。

エジプトのファラオの場合、夫婦の共同統治の意味が強いですし、日本の場合より神権政治の意味合いも強かった。

日本の場合は現人神って感覚は案外弱かったんですね。

政治権も軍事権も殆ど無いですし。

でも古代エジプトのファラオは違います。

まさに神に等しい権威を持っていたと言えるでしょう。

まぁ、墓泥棒があきらめる墓ってのも凄いですよね。

スフィンクスが守ってたんでしょうか?

ちなみに神社の狛犬(正確には狛犬と獅子)ってのは、どうも起源がスフィンクスと同じようですが。



古代って豊かだったんですよ。

いろんな意味で。


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