まだまだ『オズ』の余韻に浸っておりますが(これから一応「レポ」ということで、さらに浸る予定です・・・)、ちょっと今日の記事は、
Platea/へーまさんが、青山さんの次回ご出演作『TOMMY』について書いてくださったことへの、「つぶやき激長コメント」風の記事です。ずっと言いたいこといっぱいだったのですが、なかなかコメントできずにおりました・・・。
手元に届いていながら、『オズ』が終わるまではちょっと封を切ることが出来なかった、The WhoのTOMMYのCD、ようやくじっくりと聴いてみました。青山さんが新しい作品に出演されることを知るたびに、こちらも毎回いろいろな意味において、心が躍るわけなのですが、ご出演作の音楽を初めて聴くときって、毎回ものすごいドキドキ感がありますよね。きっと皆さんそうだと思うのですが、収録されている曲を青山さんが全部踊られるわけではないというのは十分わかってはいるのだけれど、1曲1曲聴き進むごとに、こう、何と言ったらよいのか、作品の世界というのが、どんどん広がっていって、火花/sparksが散る感じって言ったらよいのか・・・。ギターの音がうなるたびに、ドラムが、ベースが響くたびに、ああ、コレを青山さんが踊られるのかあ~、といううれしい実感がじわじわと広がりますよね~♪今回の『TOMMY』もOvertureから一気に体温上がりますねえ~!これはちょっと今までにない感じです!
記事のタイトルでは、「1枚のCD」なんて言葉を使ってしまったのですが、今回まず私が聴いてみたのは、original cast recordingのミュージカルのサントラ盤、そしてThe WhoのTOMMYのdeluxe editionというもの。映画版DVDは注文してあるのだけれど、まだ届いていません。サントラ盤もdeluxe editionもそれぞれよいのですが、deluxe editionは音がよいです!そして両方聞き比べるのも、面白いですねぇ~。ミュージカルのサントラ盤では当然女性が歌っていたりするのですが、勿論The Whoのアルバムではそんなことはないわけで。deluxe editionは、ちょっとお値段高めなのですが、これからCD買う方にはおすすめかもですね。
それにしてもロック・バンドのCD買うなんて、何年ぶりでしょうか。ひたすら「洋楽」にはまっていた青春時代でしたが、高校時代には、ブリティッシュ・ロックバンドのCDもかなり聞き歩いた気がしているのですけれど、なぜだか、このThe Whoというバンドの曲だけはちょっと聞きかじっただけの素通り状態。やっぱり、へーまさんがおっしゃるとおり、日本では「ブレイクしきれなかった」バンドだったからなのでしょうか。ストーンズも、ツェッぺリンも、T.Rexも、セックス・ピストルズも、クイーンも、ポリスも大体聴いているのに、なぜだかこのバンドだけはじっくり聴いたことがありませんでした。『テネシー』の江利チエミさん、『オズ』のピーター・アレンと同じように、今回もThw Whoというバンドの音楽にかなりワクワクしている状態です。deluxe editionの臨場感ある音聴いていると、「高校時代の私」がはるか昔からよみがえる感じです~、なんだかこの感覚、とても懐かしいわ~。高校時代、学校の帰り道、渋谷の街を、学校の先生に見つからないかビクビクしながら、スコアブック探して楽器屋さんを転々としていた頃がよみがえります~。
それから
『TOMMY』の衣裳!どんな感じになるのでしょうね~。こうやって見ていると、ロックの衣裳って、どこか歌舞伎の衣裳にも通ずるところがあるような気がしてきますね~。新感線☆版ではどんなものになるのかしら?日本ではまず「ロックンロールの衣裳展」なんて考えられないのですけれど、私の記憶が正しければ、NYのFIT(Fashion Institute of Technology)というところで数年前に、ロック・スターの衣裳を歴史的に追った大々的な展覧会が行われたというのを聞いて、見られないもののすごく興味持った覚えがあります。FITのサイトに行ってみたのですが、この展覧会に関する情報見つけられなったのですよね。でもこのFITのサイト、開催中の衣裳展のWEB上での紹介もあって面白いですよ。『オズ』でも紫吹さんライザの真っ赤なマイクロミニの衣裳が素晴らしかったけれど、ライザの衣裳はHalstonというデザイナーによるものが多かったそうです(Liza with a Zなどの衣裳もそうなんですって)。このHalstonって、どうやらNYならではのデザイナーだったらしく、当時のクラブシーンをリードしているようなデザイナーだったらしいです(『オズ』のシーン的にはContinental Americanの頃かしら・・・)。このFITには、The Halston Archives and Study Roomsなんていうのもあるそうです(Halstonも1990年にエイズで亡くなっています・・・)。
話を元に戻しますが、The Whoのdeluxe editionのアルバムジャケットの裏は、拳が何か(「鏡」なのかな?)を突き破っているところの周りを白い鳩(?)がたくさん飛んでいるところを描いたイラストとなっています。へーまさんがおっしゃるように、この作品においては「鏡」が何かとても重要な役割を担ってきそうですよね。この「鏡」の扱いをめぐっては、舞台版、映画版などで異なる点も多いとどこかで読みました。青山さんがいる新感線☆版では、どんな感じになるのでしょうね。「鏡」って、多くの文学作品、絵画、映画などで、象徴的な役割を担って使用されていますよね。The Whoの音楽世界って、「哲学的」というふうに評されているのをあちらこちらで目にしますが、こんなふうに「鏡」の世界を描いていることも、その原因のひとつなのかしら。来年の春にこの新たな作品の幕が上がるまで、まだちょっと時間はありますけれど、1枚のCDの向こう側に広がる世界への”amazing journey”、観る側としてもとても楽しみです。東京の木々の葉っぱも大分綺麗に色づいてきて、ひらひらかさかさ舞っているので、すっかり気分は「おちば2006」。秋の匂いをいっぱい吸い込んでいますが、来年の春、桜のつぼみもふくらむ頃には、ステージの向こう側にどんな世界が開けるのでしょうか。