執筆していると、時間の経つのが早い。
勤め人の頃は一日が長く感じた。
よっぽどイヤだったのか。
(お世話になっておきながらすみません。)
今日は龍安寺の石庭の原稿が書けた。
私はここの油土塀が好きである。
抽象絵画のような、モダンな感じ。
昔はこの庭が全くわからなかったが
今はこうして写真を見れば見るほど
味わい深い。
年を取ってきたということか。
油土塀、石の色・形、
苔のわずかな緑と白砂。
もう絶妙である。
明日は平等院鳳凰堂の浄土の庭について書く予定。
(時代的な順番、バラバラですが。)
明日の執筆にそなえて、
今日中に関係する本を読んで頭に入れておき
一晩寝て、頭の中で醸成されるのを待つ。
もちろん原稿の土台となるのは、
私がその庭から受けた感動である。
池に映る平等院鳳凰堂。
外観にも、堂内にも、水面にも
確か扉の裏にも
繰り返される浄土の景色。
平安貴族の「欣求浄土」のしつこさが
これでもか、と描き出された庭。
どうか納得のいく原稿になりますように。