夏への扉、再びーー日々の泡

甲南大学文学部教授、日本中世文学専攻、田中貴子です。ブログ再開しました。

くりこの誕生日

2009年08月25日 | Weblog
HAPPY BIRTHDAY! くりこ

今日、8月25日はくりこの14回目の誕生日です。人間ならそうとう高齢。

最近はずっと寝ているくりこですが、きなこへの対抗意識とイケズ魂は健在。

しぶとく長生きしてほしい

くりこがうちに来たのは、ちょうど阪神大震災があった年、1995年のことです。

初めての強い揺れ、つながらない電話、京都市は震度5でしたが、当時の勤務校の

教職員の多くは大阪や西宮、尼崎などから来ており、しかも1月17日は卒業論文提

出の日でしたが、学生たちの家もたくさん被害にあい、それどころではありません

でした。

その後、脳梗塞で寝たきりだった母が亡くなり、身辺すさまじいことになってしま

いました。

その夏、初代「私の猫」であった「ふく」という男子を、癌で亡くしてしまいま

した。広島時代からともに暮らしたふくは、見る影もなく痩せて、最期の日にはど

うしても大学に行かねばならなかったのですが、帰宅すると私を出迎えようとした

のか、まったく動けなかったふくが、玄関で力尽きていました。

その後、やはり猫とともにしか暮らせないことがわかり、ふくと同じペルシャの子

をブリーダーさんに探してもらうことにしたのです。キャリコがいい、とも伝え

ました。

待つこと数ヶ月、ようやく東京でキャリコの姉妹がいることがわかり、「お見合い

写真」が送られてきました(PCもネットも一般的ではなかった頃です)。

いかにもかわいい顔の子はくりこの妹で、すでに大阪へ行くことが決まっていまし

た。その後ろにいる、妙に顔が黒くて表情の読めない子はまだ決まっていないとの

ことでした。それが今のくりこです。

くりこ、という名前は実はその子を見る前から決めていたのですが、よく見ると

その子はおでこに「栗」のような「如意宝珠」のような模様があり、きっとご縁

があるのだと思いました。

「キャリコ、着きましたよ」という電話をもらい、大学(当時は別の大学に車で通

っていた)の帰りに京都市内のブリーダーさんへ向かうと、すごく不細工に見える

子猫がキャアキャアケージのなかで騒いでいます。大きさはハンカチを広げたくら

い。自宅に帰り着くまで、くりこは鳴き続けました。

前のふくちゃんが男子だったので、女子猫のおとなしいふるまいにはちょっと慣れ

るまで時間がかかりましたが、くりこはすぐトイレも覚え、とても賢い子であるこ

とがわかりました。

あれから14年。きなこを迎えたことでくりこがストレスを感じているかも知れない

という恐れはあったものの、今は「お互い領分をわきまえて」生活しています。

私の30代の時期をともにすごしたくりこは、まるで戦友のようなもの。

あとは、ゆっくり過ごさせてあげたいものです。

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