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夏への扉、再びーー日々の泡

甲南大学文学部教授、日本中世文学専攻、田中貴子です。ブログ再開しました。

「おひとりさま」のマンション購入事情

2010年09月10日 | Weblog
 きなこ「ねえ、ぼくの住んでるお家は誰のもんや?」

 私「きなこの・・・いや、違う、ママがローン払ってるのだよ、毎月」

 き「ローンってなんや? 新しいかつおぶしか?」

 私「違うよ。国からお金を借りて、それを返してるの。ママは何千万ものマンション、

即金では買えないからね」

 き「何で買ったんや?そんな高いもん」

 私「ママは一人っ子だから、年をとったら保証人がないので賃貸には入りにくいから

よ。それに、分譲だったら自分のものになるでしょ」

 き「でも、ママ死んだらマンションなんかいらんやん」

 私「(きっついこというなあ)死ぬまでのすみかがいるんだよ。ママは本も多いし、

たびたびお引っ越しするのは大変でしょ? 今朝の朝日新聞でも上野千鶴子さんが、シン

グル女性こそ購入を、っていってるし」

 き「でも、ママはシングルやなくて、ぼくがいるやん」

 私「まあ・・・そうやね」

 
 上野さんは30代でマンションを購入したと書いていますが、私が31歳のとき初めてマ

ンションを購入しようとしたら、当時の住宅金融公庫では「35歳以下は配偶者ありのこ

と」という但し書きがついていて、借りられなかった記憶があります。この条件は一体

何だったのでしょうかね? 今思い出しても腹立つわ。今はないようですけど。

 「おひとりさま」は確かに自分の家を持つ方が安心できると思いますが、死んだあと

のことをちゃんとしておかないと大変迷惑をかけるのではないかと思います。みなさん

どうしているんでしょうね?親戚がほとんどいない私には謎・・・。

『日本聖女論序説』間もなく発売

2010年09月10日 | Weblog
 13日頃に書店に並ぶと思われる拙著文庫版です。

 『聖なる女』(人文書院)に少しだけ補訂して、文庫版あとがきがついております。

このあとがきには、くりこときなこの消息を記してありますが、まさか3ヶ月もしない

うちにくりこが旅だってしまうなど、思いもしませんでした。

 表紙は森田拾史郎氏の「三輪」の写真です。

 なお、「序説」とありますが、つづきは予定にありません(^^;

悪女について

2010年09月07日 | Weblog
 あれ? きなこがふんふんしているのは?

 そうです。『東京人』10月号「悪女特集」です。旧弊な「悪女」観の人もいれば新し

い「悪女」像を描く人もいる、興味深い特集です。私は檀林皇后について一文を寄稿。

 「悪」は「強いこと」だという論が割合増えていたのは、面白い傾向でしょう。いわ

ゆる「オトコを魅了する悪女」というようなステロタイプな書き方は少なくなっていま

す。対談で鹿島茂氏も「相対的なもの」と述べています。

 ちなみに、本号は『東京人』なのに執筆者に京都人(井上章一さん、嶽本野ばらさん)

が3人もいるのはなんででしょう?

 「悪女について」というタイトルは、有吉佐和子氏の小説から借りたものです。私が

初めて「悪女」に関して書いた論文のタイトルにもしました。懐かしい・・・。

 きなこは「悪女」についてどう思っているのでしょうか?「オトコを夢中にさせる」

を「私を夢中にさせる」と言い換えたら、きなこくん、君はほんまに「悪男」だよ。


きなこのお尻

2010年09月03日 | Weblog
 クーラーの風がよく当たる、このキッチンカウンターの上でよく寝ているきなこです。

今日も京都は36度。ぐったりしていたきなこくん、夕方むっくり起き上がりました。

仰角で撮ると、お尻がぷりんとしていて何ともいえません。実際でも、触るとしっかり

お肉がついていて力強い感じ。

 


リサーチマップ

2010年09月02日 | Weblog
 9月2日から一ヶ月、国立情報学研究所の研究者向けコンテンツ「リサーチマップ」

にて、数理論理学の新井紀子教授と私との対談がごらんいただけます。数学嫌いだった

数理論理学者と古文嫌いだった古典文学研究者が、研究のいろいろについて語っていま

す。新井先生はとてもファッショナブルで楽しい方。実は、この対談のあとのオフレコ

ガールズトークの方が面白かったりして。

 ぜひいちどごらんください。難しい話ではありませんので、気楽に読んでいただけま

す。

 http://www.researchmap.jp/


きなこ日本文学全集 (第31回)

2010年09月01日 | Weblog
久々登場、「きなこ日本文学全集」は、9月の猛暑を吹き飛ばすサムーイ「怪談」です。


 川端康成 「片腕」


 「片腕を一晩、お貸ししてもいいわ」。と女は言った。そして、写真が撮れないので

右ではなく左腕を肩からはずすと、それを右手に持ってきなこの腹の上においた。荒れ

た大きな腕だったので、きなこはやや迷惑を感じた。指輪をはめることもなかったの

で、これは動かない腕なのだろうか、ときなこは思った。

 「一晩だけれど、このお方のものになるのよ」。という中年女の言葉に、きなこは

背筋の毛を逆立ててびびった。

 「一晩中、あなたの喉をかいていてあげますわ」。と腕が言ったので、きなこは少

しほっとして、「じゃあ、背中もなでなでしてね」と言うと、腕はいきなり、

「甘えるんじゃなーい」と言いつつ、きなこの腕を掴んだのであった。

 人の物は借りてはいけない、ときなこは思った。

悲しいお知らせです

2010年08月30日 | Weblog
 かねて高齢による認知症をわずらっておりましたくりこが、今日8月30日午前11時

頃に永眠いたしました。老衰と思われます。享年15歳。お誕生日を迎えた直後でした。

 くりこはここ数ヶ月、猫格が変わってしまったかのように食事に執着し、ごはんばか

りねだっておりましたが、それがまったく栄養となることなく、痩せ続けていました。

食欲のあるうちは大丈夫かと思ってはいましたが、ここ数日まったく食事を受け付けな

くなり、歩くことさえままならぬ状態に陥りました。十分な介護のできぬまま、昨夜

昏睡状態となり、今日、眠るように静かに逝きました。

 思えば阪神大震災の年に生まれ、2度の引っ越しを経験し、私が海外に行くときも

シッターさんの言うことを聞いてお留守番した、とてもよい子でした。15年は長いよう

で短いようで、私が原稿を書きで徹夜したときもいつもそばにいてくれました。きなこ

との同居がやや負担になったことは本当に申し訳なく思います。

 今日の夕方、西の空が紫に染まる頃荼毘に付し、今はちいさな骨壺に入って永遠の

眠りについています。

 このブログで最近くりこの登場がなかったのは、彼女の姿がかなり衰弱していたから

です。くりこファンのみなさま、厚かましいお願いですが、どうぞ一瞬だけ、彼女のこ

とを思い出してくださいませ。

 明日からはきなこと二人の生活が始まります。このブログも続けて行きますので、お

引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

 

ぼくの夏休み日記

2010年08月27日 | Weblog
 ○年×組 田中きなこ

 きょうは、ママと箱であそびました。箱にはあながあいていて、ママがゆびであそん

でくれます。ぼくは、箱がすきです。箱オトコとママはよんでいますが、そのいみは

よくしりません。

 ことしのなつはとってもあつかったです。ぼくはずっとクーラーのおせわになりまし

た。ママはあついので、おおきなものはつうはんで買っていました。すると、箱がたく

さんたまります。ぼくは、ママが箱をあけるたびになかにはいってかくにんするのです。

 もうすぐなつやすみがおわります。ぼくは、たべて、ねて、おしっこして、ねて、た

べて、ねていました。あつくてほとんどあそんでいません。もっとすずしくなったらも

っとあそぼうとおもいました。

またまたmurder pollen のピアス

2010年08月27日 | Weblog
 先日、ぐり茶々母さんにお目にかかりに、銀座松屋で開催中のmurder pollenの催事に

行ってきました。今回はピアスを入手しようと思います。いいのがあるかな?

 いつもながらファッショナブルなぐり茶々母さんとぐりちゃん、茶々ちゃんのお話な

どしながら、ピアスを選んでもらいました。で、お薦めの針水晶をまず試着。ほかにも

いろいろほしいものがあったのですが、結局ラブラドライトに決めて、その場でつけか

えて打ち合わせの場へ向かいました。

 天然石の荒削りな魅力と、洗練されたデザインとがとけあった今回の催事もよかった

です。ぐり茶々母さん、お忙しいときにありがとうございました。

 帰宅してきなこに針水晶を「ふんふん」させて写真を撮ろうと思ったら、くりことも

ども「ごーはーん」の大合唱だったので、後日を期しました。

キナコデラックス?

2010年08月21日 | Weblog
 きなこが窓辺でうっとり涼んでいます。顔の大きさはあまり巨大ではないのですが、

胴回りが「デラックス」。

 ちなみにこのとき聞いていた音楽はシャーデーの「ラブ・デラックス」でした。

*きなこ、耳がこういうふうになっているときは「スター・ウオーズ」のヨーダなのです
が、耳を上に持ち上げてウサギにすると、あら不思議、ピーターラビットに変身するのです。毛色が似ているからでしょうか。ほかにも、宮沢喜一さんとか、似た感じがする・・。