leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

舞台「はじめの一歩」。

2020-02-13 18:23:00 | お芝居・テレビ

漫画「はじめの一歩」が舞台化され、先日品川ステラボールにて無事千秋楽を迎えました。

「はじめの一歩」と言う漫画の存在は知っていたけれど、読んだ事は無かった。

正直「漫画の舞台化なんて。」と言う気持ちがあって、一度観ればいいと思っていました。

でも、これは大きな間違いだったんです。

 

ボクシングはあまり観ない。痛そうだからね。

でも、「あしたのジョー」は観てたかなぁ。

主人公の矢吹ジョーのライバルの力石徹の末路と言うのは、過酷で苛烈ですさまじくて、よくあんな描写をアニメで子供が観る時間に放送したと思う。

ジョーはコーナーポストで真っ白に燃え尽きるんだよね。

でもあれは絶命した訳じゃ無いと最近知って驚いたんだけども。

 

で、舞台の「はじめの一歩」。

まず驚いたのは、出演者達が皆ボクサーのフォルムを手に入れて舞台に立っていたこと。

出演者と言うよりも出場者。皆が皆立派なボクサーのシルエットで、ものすごい説得力だった。

いやもう、役者陣のそのプロ意識の高さにしびれた。

一人残らず、ボクサーであってくれた。

 

薬を10年もやり続けて観客や役者仲間を裏切って来た女になんかよりも、こんな風にプロ意識の高い表現者達にチャンスと言う物は与えられるべきなんだよ。

「彼女は女優しかやって来なかったのに今後どうしたらいいのか。」と言うアホが居るけれど、そんな事は知った事ではない。

あんなのはどうなろうがどうでもいい。

代わりはいくらでもいる。

 

 

物語が始まってみれば、アタシは漫画のコマの中に入った様な感覚で、今まで経験した事のない空間の中にいた。

例えば、ボクサーがパンチを繰り出す時に空を切る音と共に、背面のセットに横に筆でシュッと線を引いたような模様が映し出される。これは拳が空中を切る様を漫画で表現する時みたいな演出。

時に役者の影だけが映し出される演出も、そのボクサーたる肉体だからこそ出来る演出だと思った。

アタシは一度しか観に来なかった事を、何度も、激しく、後悔した。

 

そしてこの舞台で一番心惹かれたのは、幕之内一歩役の後藤恭路さん。

もうすぐ22歳。

幕之内一歩の事なんて少しも知らなかったけれど、彼の演じる一歩を観た時、一歩がどれほど計り知れず、どれほどの魅力を持ったボクサーであり人間なのか分かった気がしたんです。

それは、一歩の魅力であり、同時に後藤恭路さんの魅力であると思う。

一歩と拳を交えたボクサーは皆、自分の中の今まで知らずにいた自分が覚醒するのを感じるはず。

強い、センスがいい、技術がある、そう言う事を超越した他の人間がいくら練習や稽古をしても立ち入る事の出来ない領域を生まれ持ってる。

後藤さんの一歩を観て、そんな事をすぐに感じた。

拳を合わせた選手は皆、凄いと思うだろうし同時に激しく嫉妬するだろうと思う。

だって、いくら頑張っても、いくら試合に勝っても、一歩のそう言う所には絶対近づけないんだもの。

 

この一歩にメラメラと闘志の炎を燃やすのが松田凌さんの演ずる千堂武士。

 

松田さんは本当に炎だった。燃え上ってた。

千堂と言う選手は一歩との試合で気を失っても立ち続けていた選手。

常に強い対戦相手を求め、強さを求め、常に飢えている様にアタシには見えました。

彼が探し求めていた強い相手、幕之内一歩と出会って感じた震えるほどの喜びを松田凌ほど表現出来る役者はいないと思う。

松田凌演じる千堂と後藤恭路演じる幕之内一歩との試合は壮絶を極めていました。

それはお芝居と言うよりも、やはり戦いだった様に思います。

二人の試合を観ていてアタシはずっと後藤さんの事を「彼は何者なんだ・・・?」と思っていました。

筋肉で盛り上がった背中が汗で段々光って来る。

松田さんは数々のテレビや舞台や映画を経験し、俳優としてのキャリアを積んで来た人ですが、申し訳ないけれど後藤さんの事はまったく知らなかったし、プロフィールを見てもまだ経験のあまりない役者さんでした。

なのに、なのに。

 

なんだか、松田凌が今までで一番研ぎ澄まされ、生き生きしているように見え、覚醒したように見えた。

それはまるで一歩と出会った千堂のようだった。

自分の中に知らない自分を見つけ、もっと知りたいと相手に向かってゆくような。

「クロードと一緒に」と言う舞台での松田さんはとてもすさまじい。

でも、今回の千堂と言う役も凄まじさを極めている。

今まで行ったことのない場所へ後藤さんと共に上って行こうとしているように見えました。

後藤恭路と言う役者は、相手をそんな所まで連れて行ってしまう”化け物的”な役者なんじゃないかと思いました。

 

これは凄い。

この二人は凄いと思いの丈を書いたコメントは謎の検閲で引っ掛かり、何故か推しのアメブロで反映されないが、まあいいや。

 

千堂=松田凌は凄かったよ。

後藤恭路=幕之内一歩に何かを引き出されたように、神がかってたよ。

だから、千秋楽のカーテンコール時の挨拶で”千堂武士”のまま一歩に「また会おうな」と言ったんだと思う。

 

あんな風に終演直後なのにすぐに、既に、次の展開を待ちわびる雰囲気の客席も珍しい。

「真田十勇士」を思い出しました。あの時の客席と似てる。

「真田十勇士」も観客に求められて再演した忘れえぬ舞台。

と言う事は、またきっと彼らに会えるね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


父兄さん。

2020-01-26 09:48:27 | お芝居・テレビ

Baby Metal のファンの方々はメイトと言いますね。

さくら学院のファンの方々は父兄と言うのですね。

 

昨年の話になるけれど、里見八犬伝と言う舞台を観に行ったんです。

その舞台に、日高麻鈴さんと言うさくら学院を卒業したばかりの16 歳の女の子が出演していました。

麻鈴ちゃんは八犬士の1人の兄妹の役でした。

この舞台は若手俳優の登竜門と言うか、何度も再演を重ねている舞台で歴代の八犬士を演じた俳優達は、その後テレビや映画の世界で有名になっているらしいのです。

アタシは芝居の下手な勘違いしたイケメン俳優が嫌いなので、推し意外の八犬士はあまり興味がありませんでした。

でも、舞台と言うのは不思議な物で、あれも毎日が修行であり観客との旅であり、この役者は芝居が下手だなぁ、セリフ聞き取りづらいなぁ、なんて思っても千秋楽に向かうに連れて様になって行く物なんです。

チャラチャラしたそこら辺のにぃちゃんみたいな顔が、きちんとその役の顔になるんですね。

でも、そんな中でも麻鈴ちゃんは早い段階から役はほぼ完璧に近い形だったような気がするんです。

物語は陰惨でどの出演者にも影がつきまとい暗い感じ。

麻鈴ちゃんの役はその中で、健気に可愛らしく咲く花の様でした。謂わば暗闇の中の救済です。

暗い話の雰囲気そのままに、彼女の役の少女はお芝居半ばで弟と共に殺されて命を落としてしまいますが、観客の誰もが彼女の事を最後まで覚えていました。

 

さて、そんな舞台の千秋楽を観に行った時の事。

アタシの隣の席の人は若くはない男性でした。

舞台が始まってから父兄さんの麻鈴ちゃんに関するツィートを見かけていたので、アタシはその人を父兄さんだと思いました。

若い役者が沢山出る舞台なので、女性の観客が多かったのですが、男性も思うよりいたんです。

内心、「麻鈴ちゃん、素晴らしいッスよねぇー。」なんて思いながら千秋楽の舞台を観ていました。

そして終演し、出演者1人1人が一言づつ挨拶をしたんです。

麻鈴ちゃんの番に来た時、アタシはもう食いぎみで拍手したものですよ。

そしてコメントの途中で感極まって涙声になってしまう麻鈴ちゃんに、こちらまでうるうる😭😭😭😭😭。

 

だがしかし、隣の男性からは何らたぎる物を感じない...。

あれぇ、随分クールな父兄さんだなぁ~などと思いふと、その男性の手元を見たのです。

男性の手にあったのは、缶バッチ。それは八犬士のバッチがランダムで封入された公式グッズ。

外からは中身が分からない為、誰のバッヂが入っているか開けてみないと分からない。

何なら、麻鈴ちゃんの挨拶の時に開けようとしていた形跡が。

 

おいおいオイー!!

 

父兄さんじやないんかァァァーーいッ!!!!

 

Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)

( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)( ; ゚Д゚)

 

そう言や、八犬士のにぃちゃんがコメントし出したら、乙女みたいに急にたぎり出したっけかな。

人は見かけで判断したらいけないって分かってたつもりだけど、これはかなりのトラップだと思ったわけですよ。

難しいだろ、だって!

長らく生きてるけど初めての経験だったなー。

いやァ、イケメン俳優推しだとはねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


麻鈴ちゃん。

2019-10-24 00:23:54 | お芝居・テレビ
凄いもんだなと思ったんですよ。

やっぱり、根本が違うのかもしれないなと。



物語は思っていたより人の運命や宿命が欲望や悲劇と相まって結構なドロドロ具合。

これ、どうやって救われるの?と思う程。救いがどこであるの?と。


「登場人物の多くが負のオーラを漂わせる中、一服の清涼剤のような存在である。」
プログラムより。


いや、ほんとそれ。


小ぶりで可愛らしく咲いてる花・・・にしか見えなかったよ!!!!




東京公演千秋楽と言う事で、カーテンコール中に出演者一同から一言がありました。

いやぁ~驚いた!!!15歳とは思えないくらい、とってもしっかりした事を言うし、なんだろ、度胸があるのかなぁ。

さくら学院の元メンバー。日高麻鈴さん。舞台・里見八犬伝に出演中。

八犬士の若いにぃちゃんはひとまずは中野ゼロでの公演を終えた解放感で観客に何だかやらせたりはしゃいでいたけれど、麻鈴さんはとても素敵な言葉で話した。

アタシが一番感動したのは、彼女は”ぬい”と言う少女を演じているので「ぬいとして観客の皆さんの前で演技している時間がとても幸せな時間です。残りの公演もぬいとして生きたい。」と言う言葉を言ってくれた時。

横並びに並んだ出演者の中でも、一番彼女は小さい。

だけど、観客と共に自分の存在がある事を我々に伝えてくれたのは、そんな一番小柄で歳の若い彼女だけでした。

アタシは観客席でうなった。そして流石、さ学だと思った。

他の出演者の方々には申し訳ないが、あの日のコメントの中で一番心に残った。15歳の女の子とは思えない立派な言葉だった。



勿論、この舞台は素晴らしい。派手な立ち回りが随所で見られるし、セットも目まぐるしく変化する。

しかし、舞台初出演と言う役者もいるため(アタシの推しは舞台経験豊富な為ほぼ完璧だが)、大事なところで何を言っているのか聞き取れなかったり、殺陣に切れがない時もある。


でも、麻鈴さんにいたってはおかしな所などひとつもない。

自分の表現するべき事をきっちりと表現している。難しい立ち回りや長い出演時間が無い代わりに、”ぬい”と言う少女を完璧に生きている。


流石。としか言いようがない。

流石、アメリカ・ロサンジェルス THE FORUMをSOLD OUTさせ圧巻のステージを見せたBABYMETALの後輩です。

流石、全米ビルボード初登場13位をマークしたBABYMETALを先輩に持つさくら学院卒業生です。

流石、流石のさくら学院。


彼女達は皆何かの達人の様な気がする。だけどちっとも自分を特別だと思ってない。

そんなところが凄いんだと思う。


終演後の観客でごった返すロビーで、BABYMETALのロゴを背負う背中が見えた気がした。

麻鈴さんを応援に来たんですね。




舞台はこれから地方公演を経て、11月30日より明治座で東京凱旋公演が始まります。

出演者の方々がどんな風に鍛えられ、進化して帰還するのか楽しみです。



麻鈴ちゃんにも会いに行くからね。
























ひとりぼっちのイーヴ。

2019-04-24 12:51:45 | お芝居・テレビ
ああ。

あぁ、昨夜は深く落ちて行ってしまった。



昨夜「クロードと一緒に」Blancの5公演目を観ました。

今回のBlancでは、後半のイーヴの独白は松田凌さん一人で行います。

このお芝居を観るといつも観客としては壊れゆく青年の姿をただ見ている事しか出来なくて、彼を助けたくとも助けられなかった様な気持ちにさせられるんです。

でも、今回の新たな演出でアタシは彼の最後には、近くに居てあげられた気持ちになったのです。


しかし。


昨夜は違ったんです。

イーヴはやはり深い暗がりの中へ落ちて行ってしまいました。


何でだろう。

落ちてゆく彼を掴もうとしても掴めなかった。

スピードは無いんだけれど、ゆっくり落ちて行ってしまってつかめない。


昨日は舞台の左側に座っていたのですが、刑事たちの演技がよく見えました。

彼らを観ていて思ったんです。「クロードと一緒に」が、いつしかハードボイルドの様になったなぁと。

イーヴは殺人を犯した容疑者ですが、刑事たちが見ているのは彼ではなく、もっと違う物なのです。

今までのクロードでは少なからず刑事達はイーヴの告白に耳を傾け、心を乱されていました。

でも、今回はイーヴを見てさえしない。

彼らが対峙しているのは、イーヴを含めた大きな壁の様な物。

刑事達はそれをどうにかよじ登って越えようとしているのです。

イーヴはその一部にしかすぎない。


判事は男娼イーヴを買った事があるのです。それは間違いない。

でも、もっともっと大きな問題が彼らを押さえつけようとしている。

それはひとつ間違えれば大変な騒動になってしまう。

どうにかしろ、と彼らはその大きな物に追い詰められているのです。

そんなややこしい事を持ち込んだイーヴを彼らは完全に敵視し、蔑んでいます。


イーヴはたった一人。

今までの「クロードと一緒に」の中で一番孤独です。


36時間何の進展もないまま過ぎ、少しづつ情報が入って来ます。

新たな情報がもたされる度に、刑事達は耳打ちし合い、目くばせし、俊敏に動き始めます。


書く事をやめ、机も椅子も片づけてしまう速記係、ギィ。

最初からずっとガムを噛み続け、”うんざりだ、早く帰らせろ、とっとと話せ”と言う顔をしている警備官、ラトレイユ。

現場のリーダー的存在であるロバート刑事は、若い男娼の言う事が理解出来ない上に、長年の経験と勘によってこれ以上イーヴに話を聞いても、こちら側が理解し筋道立ててこの件を片付ける事が出来ないと判断します。

すなわち、もう、イーヴの証言など聞かないと言う事です。


大人たちは個々に戦っている事があり、イーヴの事など文字通り置き去りにします。

舞台上の椅子をすべて降ろし、彼らはもう二度と舞台には戻って来ません。

判事の机と椅子だけが残り、イーヴはぽつんと一人でうずくまっているのです。


ひとりぼっちのイーヴ。


彼には言いたい事が本当は沢山ある。

堰を切った様に話し出す。

正気を失い、でも、狂っていないと理解して欲しくて言葉を紡ごうとする。


クロードとの最後の夜の事を話すイーヴ、二人が絶頂に達っする時の、何かに掴まってひとつひとつを息を切らしながら登ってゆく様な表現の松田さんが凄かった。

「それから、それから・・・」と激しく呼吸を繰り返しながら、倒れ込みながら話す。


アタシが座っていた席からは松田さんを後ろから見る事が多かったのですが、独白をしている時の松田さんは本当に凄かったんです。

後ろから見ると、顔の表情ではごまかせない体全体での演技が見えるのです。

何か凄く強い物、パワー、オーラ、スピリット・・・。とにかく、普段では見えない物が松田さんの体から凄まじい勢いで放出されるのが見えるんです。

本当に「イーヴ」が”入っている”んです。

アタシは松田さんが壊れてしまうんじゃないかと思いました。


この日の公演を初演でイーヴを演じた相馬圭祐さんとギイを演じた井上裕朗さんが観劇されていたようですが、初演で相馬さんのお芝居を観た時にも同じ様に、相馬さんが壊れてしまうんじゃないかと思ったんです。

その時と同じ感覚。

「イーヴ」が伝えたくて、体の中を暴れ回ってる。


同時に、どんな男でも相手にして自分の体を売って来た男娼イーヴの生活、人生を目の当たりにし、絶句する。


生きているのが不思議なくらい。



それは汗と涙にまみれながら美しいままのたうち回り、傷だらけになりながら無垢な愛を表現する役者に対しての思いなのか、男娼”イーヴ”に対しての思いなのか、もう境界線があやふやになって観客のアタシには分からなくなっていました。




イーヴは判事の机に座って、最後は穏やかに話していました。

横たわるクロードに沢山キスした事。横たわるクロードが美しかった事。自分の両親が死んだ時には、出来なかった事がクロードにしてあげられた事。


「彼を愛してる」



そして、部屋を出て歩いてお姉さんの事を考えた後に、クロードの事を考えた事。

それまで穏やかだったイーヴの表情が悲しみに歪みました。

「押し寄せる感情」と言うのがあるけれど、まさにそんな感じでした。


「ちょっと想像したんだ・・・腐っちゃうって・・・」


もう何度も泣いたのに、まだ涙は溢れます。

「もう、やめるよ。」



絶望の果てに居るイーヴ。

そこに居るのに深く深く、落ちて行ってしまう。

暗がりを力なく去ってゆくイーヴの足音。



客電がつき、やるせない気持ちで客席の人々は押し黙っています。

ああ、お芝居はおわったんだなと気付くまで時間がかかります。

拍手が小さく起き、それから大きくなりました。


カーテンコールはありません。





アタシの「クロードと一緒に」が終わってしまいました。

最後はやはり、やられてしまいました。

ああ、もっと観たかった。




帰り道はやるせない気持ちでいっぱいでしたが、何故かこのお話は温かい体温みたいな物を感じるお芝居だと思うんです。

だから、たっぷりその感情に浸りながら帰りました。

このお芝居は凄い。

ホントに凄いです。

ありがとう。素晴らしかった。







公演はまだ続きます。

でも、あと数える程しか観られません。

是非是非、是非是非、体験されて下さい。






























































































ふたり。

2019-04-23 18:15:57 | お芝居・テレビ
本日は「クロードと一緒に」Blancの公演日。

19時30分開演です。

お仕事帰りにダッシュされている方々もいらっしゃると思います。

どうかくれぐれも、転んだりケガしたりなさいませんよう。



夕暮れ時の横浜も、とても素敵ですね。

今日がアタシ的千秋楽でございます。

ホントの千秋楽を観たかったなぁ。



とても寂しいです。

時間が止まればいいのになぁ。



赤レンガ倉庫前は新たなイベントの設営中。



フードコートの窓際席から暮れゆく港を見ています。



寂しい気持ちにどっぷり浸かっていると、先程この窓の前を一組のカップルが通りました。

背の小さな人と背の高い人。

どちらも髪は短くて若いカップルです。二人共マスクをしていました。

どう見ても、どちらも男の子です。手をつないで通り過ぎました。

すれ違う女の子達が立ち止まって振り返ります。

そうですね。男の子同士のカップルですね。

そう言う事が堂々と出来る事はとても素敵な事です。

何だか感慨深いです。

イーヴとクロードも、そんな風に街を歩いたり出来たのでしょうか。

いや、彼らの生きていた時代では、今の何百倍も差別を受けたでしょう。

イーヴがきちんと眠れる夜があったとしたのなら、彼の夢の中で、あんな二人の姿を見せてあげたいですね。

本日もしかと、見届けたいと思います。