海辺の暮らし

この歳まで引越しや旅行を繰り返してきた私が、これからの旅も交えて街や漁港のことを書いていきたいと思っています。

吹浦から日本海に沿って少し北上すると、秋田県の象潟。

2009-02-25 10:34:59 | Weblog
象潟や雨に西施がねぶの花 松尾芭蕉

象潟は芭蕉が奥の細道で訪れた最北の地だ。国道から少し右に入り線路を渡ると「蚶満寺(かんまんじ)」の駐車場がある。そこに立って付近の景色を見渡すと、田んぼの中に島のような小山が浮かび、そこに松が生えている。その風情は、まるで松島のようだ。というか、江戸時代にはまさに松島のようにこの寺の淵まで海が寄せていたのだが、ある日大きな地震によって一帯が隆起し、いまのような景色ができながったのだそうだ。芭蕉が見ていた頃には、まだこの辺りは海辺だったのだ。そう思うと、大地の運動が太鼓のものではなく、いつ起こっても不思議ではないことが感じられる。
関東大震災も、油断はならないのだ。ただ、地震列島の日本では、その大惨事がやってくる前に、他でも大きな地震が相次いで発生しており、いまそこにある危機として東京直下が多大地震を想像できなくなっているんだろうと思う。私自身、もうそうなったら死んでしまうのだろうなと言うようなことしか考えていない。
与太話のように言われる、富士山の噴火だった、実のところ火山活動が続いている以上は、予測しておくべき災害のひとつだろう。人間の持ち時間が地球の持ち時間と違いすぎるので、100年ほど前のことはただの記録としてしか感じられないんだ。
この金融大恐慌と言うやつも、忘れていた大災害のひとつで、問題は人災だと言うことだこと。人災も、忘れた頃にやってくる。
ああ、象潟も港町で、話したいこともあったのだけれど、今回は話がずれてしまった。また、この件はいつか。