海辺の暮らし

この歳まで引越しや旅行を繰り返してきた私が、これからの旅も交えて街や漁港のことを書いていきたいと思っています。

温泉暖房付き?伊東駅前の格別な夏の暑さ。

2009-02-12 17:37:20 | Weblog
最初に家の下見に行った8月の伊東駅前の暑さは、いま思い出しても経験のないものだった。いわば、地下から熱が染み出してきているような感じなのだ。かなり地面近くに温泉脈が這っている。それが、この熱源に違いないと私は確信した。
なにしろ、駅前から湯の花通りの入り口に向かう途中にすでに、ビルの地下に共同浴場があることを示す看板が目に入った。通りを歩けば、あちこちに手洗いが出来るように工夫した温泉の湧き出し口がある。
駅を離れて少し歩くと気温が下がるような気がする。駅前のあたりの地面が薄く、熱源の上に駅が浮かんでいるような像がイメージされる。もともと汗かきな私は、着ていたシャツを絞って水分を搾り出し、軽くしたい欲求に駆られた。
この地下のかなり浅いところでマグマが湧き出そうとしていることは間違いないわけで、それを示す実例が1989年の伊東沖噴火だ。実際は、伊東市の沖といってもやや川奈よりだったそうだけれど、当時テレビでは繰り返し海水浴場のすぐ前の海が爆発して吹き上がる様子を流した。当時川奈の港近くに住んでいた人が、そのときのことを話してくれたが「とにかく、吃驚した」というばかりで、何がなんだか分からない凄さだったらしい。
考えてみればその噴火から今年で20年。ほとんどの人は忘れてしまって、ただの温泉リゾートだと考えているけれど、実は伊東は凄いことになっているのだ。