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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

出生前診断

2012-09-16 21:56:32 | 日記
NHKスペシャル 出生前診断 を観ました。

この番組が問いかけるものとは?

いまという時代に障害のある子どもを授かることとは。
親とは、家族とは、命とは何なのか。
科学技術の進歩で、妊娠・出産に関わる全ての家族が
突きつけられることになった「命の選択」。
大阪の出生前診断専門のクリニックを舞台に、
命を巡る家族の葛藤と、その意味を見つめる。

このクニックを訪れて、胎内の子どもに何らかの異常が

認められる人が、約1割。

そのうちの9割が、“中絶”を選択されるという。

この番組に登場された夫婦は2組。

いずれも、実名で顔も隠しておられなかったので、

産むことを決断されたのだなとは、すぐにわかった。

そういう意味で、この番組は美談で終始するのだが、

問題は、やはり、顔が出せないでいる人たちであろう。


出生前診断とは、胎児の異常の有無の判定を目的として、

妊娠中に実施する一群の検査のことである。

胎児に異常が見つかった場合、ほとんどが中絶をされるという。


“中絶”とは、どんな理由があろうと、選ばれて人の“いのち”を

いただいて、いままさに生まれんとするものの命を奪うこと、

すなわち、殺人行為である。


私は以前、中高生たちの“性”に取り組んでおられる

河野美代子先生のブログで、このことを問うたことがある。

河野先生は、“中絶は殺人という”ことは、もう私の中では

解決済みと、私の問いかけには真正面からは答えて下さらなかった

のを覚えている。

現場に立ち会う自分たちの苦渋を、なかなか理解してもらえない

という、現実も述べておられた。


“子どもを「産むこと」を選ばないことを選ぶ”

医学の発展は、今までになかった重い決断を迫るところまで

になった。

“いのち”の選択!

人間は、本当に賢いのか、それとも愚かなのか。

私には、まったくわからなくなった。


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