かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

浮世の楽 浄土の樂

2013-11-03 17:12:07 | 日記
親鸞聖人は、「極樂」という言葉を、

あまり用いられていません。

それは、私たち凡夫が、「楽」を人の世の延長線上で

受けとめてしまうからでしょう。

私たちが探し求める快と、

仏さまのお浄土の極とはどう違うのか。

浮世ののはかなさと、真のとは何かを

語っていただきました。

(創作 極樂物語の紹介文より)


曇鸞さまの『往生論註』(巻下)に、


経にのたまはく、「身を苦器となし、心を悩端となす」と。

 しかるにかしこに身あり心ありて、樂を受くること

 間なし。



「樂」とは、阿弥陀さまの徳用のこと。

徳とは、そのかたち・すがた、

用とは、そのはたらき。

そのはたらきは、自由自在。


苦を抜くを「慈」といふ。

 樂を与ふるを「悲」といふ。


慈悲に三縁あり。

 一には衆生縁、これ小悲なり。

 二には法縁、これ中悲なり。

 三には無縁、これ大悲なり。

 大悲はすなはち出世の善なり。

 安樂浄土はこの大悲より生ぜるがゆゑなり



むかし、三楽主義とかいうのを聞いたことがあった。

考え方は、気楽に。
生活は、安楽に。
余暇は、享楽で。

僕は、もうちょっとの間、

この、娑婆世界で、道楽にふける予定。


広島ブログ
 
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