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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

8月に思うこと

2013-08-12 20:26:49 | 日記



毎年、8月になると、

思うこと、考えることが、三つある。

一つは、原爆のこと。

二つは、戦争のこと。

そして、もう一つが、

28年前、御巣鷹山の日航機事故のこと。


あの事故で、僕は大学時代の親友を亡くした。

Aくんとは、教育学部で学び、卒業と同時に、

私学の教員になった。

初めてのクラス会を広島でやったとき、

Aくんは、僕の寺に泊まった。

彼は、京都や奈良のお寺めぐりが大好きだった。

その日は、夜遅く寺に来たのだけれど、

次の朝、

「おまえんとこは、いつ来てもええな」。


彼は、あの日、修学旅行の下見からの帰りだった。

彼が勤めていた学校は、神戸市内の●●高校。

初めての東北地方の修学旅行の下見に、他の二人の

先生と行っての帰途であった。

彼は、無頼の飛行機嫌いだった。

「あんな鉄の塊が、空飛ぶわけねぇ」

他の友だちは、当時の“スカイメート”を使って

帰省する。

でも、彼には、そんな余裕がない。

そういう、お金持ちの連中に対する、やっかみだったのかも

しれない。


そのとき、僕は誓った。

あいつのためにも、僕は飛行機嫌いになろう。


教師になって、10年目の年だったと思う。


それから、少しして、皮肉なことが起こった。


僕も、初めての修学旅行の下見に行くことになったのだ。

そのころ、公立高校がやり始めた“スキー修学旅行”が

流行り始めていた。

うちの学校でも、スキーにしようということになった。

それも、信州ではなくて、北海道だ。

そしてその次の年は、北海道の道南地方の旅行になった。


スキー元年のとき、僕はその学年団にいたのだが、

飛行機嫌いということで、その学年をはずしてもらったのに、

こともあろうか、次の年、北海道道南の修学旅行の

学年団の学年主任になってしまったのだ。

もう、腹をくくるしかない。


8月の下旬、3泊4日の下見旅行のため、

広島空港を飛び立った。


Aくんのことを思いながら。。。


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きょうも来てくださって、ありがとうございます
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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JAL123便航空機事故 (淨念円生)
2013-08-14 18:36:32
この映像の救出場面を上空から統制していました。瞼に焼き付いてはなれません。南無阿弥陀仏
返信する
コメントありがとうございます (かかりつけのお坊さん)
2013-08-15 11:04:52
>淨念円生さま
はじめまして。
Facebook でも、拝見しましたが、当時、自衛隊にいらっしゃったんですね。
どんな思いで、いらっしゃったか、皆さま方の使命感と責任感に、心より感謝申し上げます。称名。
返信する

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