体力的にはこの頃が一番疲れていたはずだ、、。
たぶん体と言うのは、限界を過ぎてしばらくはもつのだろう。それから二年後に療休に入るのだから。
二週間なんてあっという間である。
母を有料老人ホームに入れる日が来た。
場所は砧にあって、家からは車で20分くらいだ。
でも電車では最寄りの駅はかなり遠い。
老人ホームの特色は、住宅地や駅の近くに作りにくい。どうしても交通の便が悪い所にしか建てられないのだろう。
最初は個室をと言うことだったが、そんな高額な部屋はいらない。それに個室だとこもってしまう、それが一番心配だ。
母の部屋には若いころの写真とか家で読んでいた本とか持って行った。
でも次に来る時にはみんな、外してある。
「恥ずかしいから。」
「英語など読んでると自慢してるように思われると嫌だから。」
そして必ず、衣服をまとめている。書いてて悲しくなる。母はいつでも帰る気でいた。
有料だけあって食事とかはいい、、、でも結論から言うと公立であれ有料であれやることは同じだ。
認知症だからと言って特別なプログラムがあるわけではない。個別のリハビリがあるわけではない。
認知症予防の薬を出してるわけでもない、、。この辺は政府が真剣に考えてほしいのだ。介護する人間が圧倒的に少ない。
介護の仕事に対する報酬が低すぎるのだ。
より密接な介護を希望する者は、金持ちであることが必要だ。
介護を受ける人は今後どんどん増える、期待するサービスはもっと増えるだろう。それに対する政策があるのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・
このころから精神的にまいることが多くなった。
・一つは職場で、一つは教会で、、。
母が場所を変わるたびに牧師に言うのだけど、会員に知らせない。礼拝後、私が起立して母の現状を訴え、訪問してくれとたのんだ。かつて教会の内紛で婦人科医長を10年務めたのに、病気になれば「はいさようなら」
「冷たいんじゃないですか」
牧師がむっとして、手をふった。会が終わると
「なんで話すんですか。聞いてて苦しいよ。母親のことをおもいだしてしまうじゃないか。わたしに言えばいいでしょ。」
私はそれで不信感を持った。話しても何も伝えない、、、それが彼の役目なのか。
弟が朝出勤前に、彼を訪ね悩みを告げたのに
「大した事ないのでしょ。」
とかめんどくさそうに対応する。
「教会はそんなことを言う場所じゃない。」
なんなんだそれは、、、。
・・・・・・・・
職場では、例の部活の顧問がますます態度を大きくしてきた。
母を入所させたことを知ってからよけいにその態度が変わる。
要するに、お前はもう早く帰宅する理由がないだろう、だから俺の代わりに仕事しろ、、そういう姿勢が見え見えだった。
ある日の午前、授業をしていた教室に、ぬすっとあらわれ
「代休、、この間の日曜日の、、。」
生徒のいるところで言う話ではない。生徒の前だと文句を言えない、、それを見込んでのことだ。○○木曜の総合の時間、この男は休んだ。
それが一回ではない、意図的に総合の時間なのだ。担任が行うべき時間だ。
ある日、帰りの会の代替えで教室にいた。補習がその後ある、少し帰りの会が伸びた。まだ補習の時間まで、7分くらいある。
その男はどなりこんできた
人を見降ろし指差し
「みんな時間をまもらんじやないか、こんなんだったら俺は補習なんかしないぞ!」
言い終わると去っていく
「先生かわいそう、、。」
怒る理由が分からない、増して私に言うべきことじゃない、まして生徒の前で言うべきじゃない。
職員室までは我慢したが、、、
「こんな学校なんて大嫌いだ!俺だって、母親の所へ行きたいんだよ!なんで行かせないんだ!」
と叫んで机の上のものを放り投げた。
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たぶん体と言うのは、限界を過ぎてしばらくはもつのだろう。それから二年後に療休に入るのだから。
二週間なんてあっという間である。
母を有料老人ホームに入れる日が来た。
場所は砧にあって、家からは車で20分くらいだ。
でも電車では最寄りの駅はかなり遠い。
老人ホームの特色は、住宅地や駅の近くに作りにくい。どうしても交通の便が悪い所にしか建てられないのだろう。
最初は個室をと言うことだったが、そんな高額な部屋はいらない。それに個室だとこもってしまう、それが一番心配だ。
母の部屋には若いころの写真とか家で読んでいた本とか持って行った。
でも次に来る時にはみんな、外してある。
「恥ずかしいから。」
「英語など読んでると自慢してるように思われると嫌だから。」
そして必ず、衣服をまとめている。書いてて悲しくなる。母はいつでも帰る気でいた。
有料だけあって食事とかはいい、、、でも結論から言うと公立であれ有料であれやることは同じだ。
認知症だからと言って特別なプログラムがあるわけではない。個別のリハビリがあるわけではない。
認知症予防の薬を出してるわけでもない、、。この辺は政府が真剣に考えてほしいのだ。介護する人間が圧倒的に少ない。
介護の仕事に対する報酬が低すぎるのだ。
より密接な介護を希望する者は、金持ちであることが必要だ。
介護を受ける人は今後どんどん増える、期待するサービスはもっと増えるだろう。それに対する政策があるのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・
このころから精神的にまいることが多くなった。
・一つは職場で、一つは教会で、、。
母が場所を変わるたびに牧師に言うのだけど、会員に知らせない。礼拝後、私が起立して母の現状を訴え、訪問してくれとたのんだ。かつて教会の内紛で婦人科医長を10年務めたのに、病気になれば「はいさようなら」
「冷たいんじゃないですか」
牧師がむっとして、手をふった。会が終わると
「なんで話すんですか。聞いてて苦しいよ。母親のことをおもいだしてしまうじゃないか。わたしに言えばいいでしょ。」
私はそれで不信感を持った。話しても何も伝えない、、、それが彼の役目なのか。
弟が朝出勤前に、彼を訪ね悩みを告げたのに
「大した事ないのでしょ。」
とかめんどくさそうに対応する。
「教会はそんなことを言う場所じゃない。」
なんなんだそれは、、、。
・・・・・・・・
職場では、例の部活の顧問がますます態度を大きくしてきた。
母を入所させたことを知ってからよけいにその態度が変わる。
要するに、お前はもう早く帰宅する理由がないだろう、だから俺の代わりに仕事しろ、、そういう姿勢が見え見えだった。
ある日の午前、授業をしていた教室に、ぬすっとあらわれ
「代休、、この間の日曜日の、、。」
生徒のいるところで言う話ではない。生徒の前だと文句を言えない、、それを見込んでのことだ。○○木曜の総合の時間、この男は休んだ。
それが一回ではない、意図的に総合の時間なのだ。担任が行うべき時間だ。
ある日、帰りの会の代替えで教室にいた。補習がその後ある、少し帰りの会が伸びた。まだ補習の時間まで、7分くらいある。
その男はどなりこんできた
人を見降ろし指差し
「みんな時間をまもらんじやないか、こんなんだったら俺は補習なんかしないぞ!」
言い終わると去っていく
「先生かわいそう、、。」
怒る理由が分からない、増して私に言うべきことじゃない、まして生徒の前で言うべきじゃない。
職員室までは我慢したが、、、
「こんな学校なんて大嫌いだ!俺だって、母親の所へ行きたいんだよ!なんで行かせないんだ!」
と叫んで机の上のものを放り投げた。
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