お母さんピアノを弾いてください

優しい母が認知症、強制入院。介護で体を壊し退職。弟とのメールのやりとり、詩や短歌で介護の現実を紹介していきます。

母のところ

2013-04-16 18:30:12 | Weblog
母のところに行った。
母は今日は大人しく座っていた。
母は何か聞いても耳がほとんど聞こえないし、
話しても、ろれつが回らず、何を言っているかよく聞き取れない。
母は自分が話してる声も聞こえにくいから、発音がどんどん落ちてきたのだろう。

世の中には声が小さいとか、聞こえないとか、小ばかにして話す人がいるけど
あれは、良くない。
ますます人を委縮させるだけだ。

それぞれに理由があるのだから、、、。

これからは行けるときにできるだけ行こうと思う。

弟に兄と教会に連絡しておいてくれと頼んだ。

兄からのCメールはどうも姪っ子が代わりに打ったようだという。

絵文字が使われているのだ。

兄貴とも仲たがい何十年、、、そろそろ和解しないと、、。
20年ほど、兄貴は血液感染症で、元気がない。

人の一生は真に分からないものだ、、。

母は途中で眠り始めた、、、高齢者特有だ。
最後は苦しまぬよう、過ごしてほしい。






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母の血尿

2013-04-15 16:07:42 | Weblog
かなり久しぶりの母のブログ。

今年になり、血尿が出てきて、明日検査。
どうも腫瘍か感染症だという。
5月20日に検査結果が出るというのだが、もっと早く出してほしいものだがそうもいかないのだろう。

母は90歳、ちょっとした病で倒れる心配がある年齢。

自分もよい年であるし、教え子にはもっと早くに両親を亡くした者もいるから、
私などは甘いと思う。

だけど、、、家族にはどんなに年をとっても母は母なのです。

最近の母の写真。
廊下を徘徊ばかりして、人の部屋に入り、片付けようとする。

母は長いことまるでハウスメイドのように家事をしつづけた。
外国のお客さんのために働き続けた。

それが頭のどこかにあるのだろう。

そして、死から逃れたい思いもあるのだろう。

私は、結婚もせず、いや出来なかったゆえ、母へのすまない気持ちが強いのだ。
弟も私も介護の現実に、心身ボロボロになったのだもの。






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お母さんピアノを弾いてください

タイトルとなった「お母さんピアノをひいてください」は抒情文芸平成13年春季号に掲載されたものです。 オリジナルモジュールで設置したので、常に上に来てしまうのですが、詩の形が崩れてしまいます。 妄想の中に一日いて おびえ閉じこもる母よ 死ぬほど私は辛いのです 小学生から大学まで首席の母 数カ国語を話し、独学で弾くピアノ 簡単なメロディーはすぐに採譜してしまう母私には できすぎた母だった 高等文官の娘に生まれ 私にも明治流の武士の作法を教えた母 母よ、あなたは私には重かった 父が浮気症でなかったら あなたはもっと幸せでおおらかに私を育てたろうに 悲しみとやり場のない怒り 私はもう子供じゃない 母には私はまだ十五の子供に見えるらしい 二度目の童子となった母 母を悲しませまいと自分を殺して生きてきた少年時 代、青年時代 母よ時には恨みもあるのです 私は普通の人なのです、あなたの家族のようなエリ ートにはなれません それもあなたの悲しみの一つです 私は独りです、それもあなたには悲しみですか 両親の不仲が私を学習に集中させなくなったほとん ど上の空の授業、とうとう不安神経症になった私 荒れた少年時代、机も椅子もよく投げた 立ち直らせてくれたのはあなただった 母よそのあなたが目の前で狂ってく なぜ、なぜ、なぜと叫ばずにおられない 心優しき弟はけなげに母をいたわり料理を作る 他の親族は己の主義に走り、以来家には無関心 挙げ句の果てに「お前達でやれ」とはそれがあなた の主義が出した正義ですか 私だって弱いのだ、いや本当に私は弱いのだでも仕 事でも、家でも強い自分を演じてきたそうしなきゃ 誰があなたをはげませたでしょう 私の救いはどこにある 私を慰める人はどこにいる 二度目の童子となった母 もう一度ピアノを弾いてください 私は歌うから、、、、、、。