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お母さんピアノを弾いてください

優しい母が認知症、強制入院。介護で体を壊し退職。弟とのメールのやりとり、詩や短歌で介護の現実を紹介していきます。

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2012-11-06 16:24:23 | Weblog
心身疲れ、母のブログもおろそかになっていた、、、、。60日書いてない。
母は先週転んで頭をうった。
母は一人椅子に座ることがない。
詩接受歩き回ってはカーテンやら、扉を閉めまわっている。

たぶん、長い間、父親が外国の人を連れてきていたので、
絶えず何か仕事をしてる状態だったから、何かせずにおられないのだろう。


”She is like a Mayd.”

家にきた外国の人は母のことをそう呼んだ。
父親は、何か勝ち誇るような顔をしていた。
戦前の、教育では、特に父親の家庭では長男は別格に扱われていたから
なおのことだろうけど、「いばっている」のが男である。
特に町の商売家の家では、、、、

お膳は父のは別、おかずも別、「おい、何々もってこい」
母が嫁いだとき、びっくりしたそうだが、、、。



それでも母は父に逆らうこともなかった。
ただし、言うべきことは論理的に話すのだが、、、、。

それがまた父親には面白くなかったのだろう。

母のその姿勢は、今度は息子である僕に向かった。

なんでもかんでも息子に尽くして、母の思い通りにさせようとした、、、まあいいすぎだけど
そう感じさせられた。
それは結婚相手にしても同様だった。

母の育ちは、武家の固い教育、、、昭和の御世にそんなことはもはや通用せぬが

年取った母にはそれを理解するのは無理だった。

その私も62歳、、、、

だんだん頭が固くなるのを自身にも感じる。

せめて絵とか分では自由でいたい

せめて女性には終生恋していたい


自由人ならばそれで生きるしかない、、、、










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お母さんピアノを弾いてください

タイトルとなった「お母さんピアノをひいてください」は抒情文芸平成13年春季号に掲載されたものです。 オリジナルモジュールで設置したので、常に上に来てしまうのですが、詩の形が崩れてしまいます。 妄想の中に一日いて おびえ閉じこもる母よ 死ぬほど私は辛いのです 小学生から大学まで首席の母 数カ国語を話し、独学で弾くピアノ 簡単なメロディーはすぐに採譜してしまう母私には できすぎた母だった 高等文官の娘に生まれ 私にも明治流の武士の作法を教えた母 母よ、あなたは私には重かった 父が浮気症でなかったら あなたはもっと幸せでおおらかに私を育てたろうに 悲しみとやり場のない怒り 私はもう子供じゃない 母には私はまだ十五の子供に見えるらしい 二度目の童子となった母 母を悲しませまいと自分を殺して生きてきた少年時 代、青年時代 母よ時には恨みもあるのです 私は普通の人なのです、あなたの家族のようなエリ ートにはなれません それもあなたの悲しみの一つです 私は独りです、それもあなたには悲しみですか 両親の不仲が私を学習に集中させなくなったほとん ど上の空の授業、とうとう不安神経症になった私 荒れた少年時代、机も椅子もよく投げた 立ち直らせてくれたのはあなただった 母よそのあなたが目の前で狂ってく なぜ、なぜ、なぜと叫ばずにおられない 心優しき弟はけなげに母をいたわり料理を作る 他の親族は己の主義に走り、以来家には無関心 挙げ句の果てに「お前達でやれ」とはそれがあなた の主義が出した正義ですか 私だって弱いのだ、いや本当に私は弱いのだでも仕 事でも、家でも強い自分を演じてきたそうしなきゃ 誰があなたをはげませたでしょう 私の救いはどこにある 私を慰める人はどこにいる 二度目の童子となった母 もう一度ピアノを弾いてください 私は歌うから、、、、、、。