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お母さんピアノを弾いてください

優しい母が認知症、強制入院。介護で体を壊し退職。弟とのメールのやりとり、詩や短歌で介護の現実を紹介していきます。

成年後見人・監督人は餓死者、無理心中を助長する

2012-08-19 15:26:54 | Weblog
成人後見人になろうかと、手続きを進めていた。

しかし、もろもろ知るとやめざるを得なかった。

3000万以上あると、弁護士が成年監督人となり、財産を管理するとういうのである。

しかも成年後見人も成年監督人を置くと、家族は一切自由にお金を使えなくなる。


たとえば、母の家を直したいから母の貯金から出したい。

銀行は成年後見人だと主張するにもかかわらず、窓口の人間に

拒否される。

幽霊預金があるから、定期にしたい。

それもすったもんだする。


成年後見人になると、領収書1枚なくても、裁判所は、後見人不適格とする。

成年後見人を申し込んだ段階で、取り下げはできない。


申請取り下げはできない。

裁判所は知った以上は

財産をすべて別の人間に管理させる。

仮に、息子が介護で病気になり、仕事を失っても
母の金を生活の足しになどできない。

ヘルパーすら雇えない。


母が入院したとする、入院費用を払うために貯金を使おうとしても
応じてくれない銀行や郵便局があったりする。

後見人制度を理解していない職員が多すぎるのだ。

母の貯金を増やしたいからもっと利率の良い金融商品にしたい

それもだめだ。


そうすると、家もあり貯金もある
だけど介護している家族、しかも介護している本人が歳をとり、
あるいは病気で仕事を失っていたとする。

家族は一銭も使えず親子で餓死する、
無理心中する。


ここでだれが得をするか考えてみる。

相続人がいなければ
土地は国家の物になる
国家は企業に売却する
企業はマンションやらなんかを建てて儲ける。

幽霊預金、幽霊貯金は
銀行や郵貯の物になる

もし成年監督人がいたら
弁護士の顔のきくところで
根回しして、ことを進める、、、、。


頭の良い官吏と、企業とそれを利用する者たちが
儲かる。



こんな制度はやめるか

もっと融通のきくものに変えてくれ。

それを真剣に考える議員も政治家も、法律家もいない。




















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母の夏

2012-08-19 14:58:43 | Weblog
ずいぶん長く母のブログをかいていなかった、、、。
ますます親不孝をし続けている。

今日は私の誕生日、、、62歳になる。
母は今年90歳。

時の流れを感じる。
母のように秀才で、礼儀正しく、謙虚な人が
認知症になると人が変わる。

学習していた英語を本当に忘れる。
だけど恥をかくということは理解する。

英語で答えられない、うまく話せない、書けない、、
それは分かっている、、、。

もどかしく、家族でさえ、いや家族だからいらいらしてしまう、、それが
現実だ。



写真は母のいる特養の納涼祭だ。











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お母さんピアノを弾いてください

タイトルとなった「お母さんピアノをひいてください」は抒情文芸平成13年春季号に掲載されたものです。 オリジナルモジュールで設置したので、常に上に来てしまうのですが、詩の形が崩れてしまいます。 妄想の中に一日いて おびえ閉じこもる母よ 死ぬほど私は辛いのです 小学生から大学まで首席の母 数カ国語を話し、独学で弾くピアノ 簡単なメロディーはすぐに採譜してしまう母私には できすぎた母だった 高等文官の娘に生まれ 私にも明治流の武士の作法を教えた母 母よ、あなたは私には重かった 父が浮気症でなかったら あなたはもっと幸せでおおらかに私を育てたろうに 悲しみとやり場のない怒り 私はもう子供じゃない 母には私はまだ十五の子供に見えるらしい 二度目の童子となった母 母を悲しませまいと自分を殺して生きてきた少年時 代、青年時代 母よ時には恨みもあるのです 私は普通の人なのです、あなたの家族のようなエリ ートにはなれません それもあなたの悲しみの一つです 私は独りです、それもあなたには悲しみですか 両親の不仲が私を学習に集中させなくなったほとん ど上の空の授業、とうとう不安神経症になった私 荒れた少年時代、机も椅子もよく投げた 立ち直らせてくれたのはあなただった 母よそのあなたが目の前で狂ってく なぜ、なぜ、なぜと叫ばずにおられない 心優しき弟はけなげに母をいたわり料理を作る 他の親族は己の主義に走り、以来家には無関心 挙げ句の果てに「お前達でやれ」とはそれがあなた の主義が出した正義ですか 私だって弱いのだ、いや本当に私は弱いのだでも仕 事でも、家でも強い自分を演じてきたそうしなきゃ 誰があなたをはげませたでしょう 私の救いはどこにある 私を慰める人はどこにいる 二度目の童子となった母 もう一度ピアノを弾いてください 私は歌うから、、、、、、。