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森共同アトリエ 管理人日記

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雄型の制作。

2011年06月12日 21時00分37秒 | innocence (2011 4月~)
今日はマケットの原型の型取りの続き、雌型が完成しているので、雄型作りです型取りの折り返し地点

型が少し乾いているので水をかけます。乾いたまま石膏を流すと、これから型にかけていく石膏が水分を吸われて作品の表面に気泡ができてしまいます

水が引いたら離型剤をかけます。離型剤は石けんのようなもので、型取り用のものを使いましたが、食器用の洗剤でも代用できます。一昨年の大型石膏作品では濃く溶き過ぎて型が黄色くなってしまいました薄すぎず、濃すぎずです(笑)農業用の噴霧器でかけると早いです。
 
この後雄型1層目。作品の表面になる部分なので超重要ポイントです

石膏の溶き具合は雌型の1層目と同じくらいが基本ですが、流れれば少しトロッとしてる位の方が厚みが出ていいかもしれません。

下にボウルを用意して、かけ流すようにして隅々まで石膏を行き渡らせます。この時切り金の面にかかった石膏は触らずそのまま固めます。へたにいじらなければ硬化後ペリッと剥がれます。今回は型を崩した後削る修正をするかもしれないので、1層目を厚くしたいです。なので1層目の作業を2回やりました~!



先にフタの型を全部やります。

本体の1層目をやる前にフタに補強のスタッフを張って完成させました。
カット済みスタッフを石膏に浸けて張り込んでいきます。紐状のスタッフを適当な長さに切って鳥の巣みたいにまとめていく方法もありますが、面倒だし、こっちの方が均一の厚みで張れるので便利です

スタッフにしっかり石膏が含まれている事が重要です。スタッフ自体に強度があるわけではないので、石膏が足りないと強度不足になってしまいます。

型の周囲3~5ミリは空けておいて、隙間無く均一に張っていきます。スタッフが切り金の断面に侵入してしまうととても厄介で、型が閉じなくなってしまいます最後は石膏を本体とフタの渕に盛ってベチャッとくっつけますが、その部分はスタッフが入らないので、隙間は少ない方がイイです。その目安が3~5ミリです。
空気が入らないように丁寧に作業を進めます。



スタッフが張り終わったら、切り金の面にかかった石膏を落としていきます。ヘラでコツコツ叩くと衝撃でポロッと剥がれます。離型剤の作業、1層目の作業、スタッフの作業と、ここまでの工程が丁寧にされていないときれいに剥がれなかったりします。この作業で切り金の面をガタガタにしてしまうと、ますます型が合ってるのか分からなくなるので注意が必要です

フタの準備完了!

本体は重くて石膏を流し込みながら動かせないので、雌型の1層目をかける要領で指ではじき飛ばしながらかけます。1層目×2回、スタッフ張り込み、型閉じのための窓内周の土手作り、切り金の面の面出しをして型合わせの準備完了!

腹の部分は脚の窓から手が入るので、先にフタを閉じてから他の窓から手を突っ込んでスタッフでとめます。この方が強度的には強いです。

足の窓から型の継ぎ目が見えます。

ここにスタッフを張ります。いきなりスタッフを張るのではなく、先に継ぎ目を石膏で埋めておくと良いです。そうしないとフタの周囲だけ表面ギリギリまでスタッフがきてしまいます。

その他の型を閉じていきます。石膏は少し待ってソフトクリームくらいのかたさになるのを待ちます。

これを型の周囲に盛っていきます。数ミリ空けた隙間から型の断面までボトッと盛ってしまいます。





これを同じ要領で本体側も行います。本体側で、型の断面から内側の形の角度が急になっているところには前もってスタッフで土手をつくっておきます。これがないと石膏が落ちてしまって盛れません。腿のあたりに見える石膏の渕みたいのが土手です。この作業は手早く行わないと石膏が固まってしまうので注意です。途中で石膏が足りない!ってことになるとまずいので石膏は多めに溶いておきます。



フタをベチョッと合わせて木槌で叩いて位置をピタッと合わせます。あまり叩きすぎると盛った石膏が落ちてしまいます。





同じ要領でどんどん閉じていきます。次は尻尾。

右後ろ足。
その後右前足。

頭。

左前足を閉じて終了!

次回は割り出しです。あ~~疲れた。腰いたい~





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