喫茶【たんぽぽ】

喫茶【たんぽぽ】《日常の非日常》

ぐるっとパス③

2024年01月26日 22時31分05秒 | Weblog
 今日は「相田みつを美術館」が、展示会場のある「東京国際フォーラム」大規模改修工事の為、
2024年1月28日(日)を最後に閉館になってしまうということで急遽足を運びました。
 相田みつをは書家として字を書くことを原点として、文字に命を託し、詩のこころを文字というものに宿らせて作り上げた、ということが
長男である一人(かずひと)さんの説明文からよく解る。
 作品には文字という意志の伝達という側面だけでなく、見た目や気持ち、温度、時には匂いすら感じることがある。
 パソコンやワープロで作られた文章であっても余白を読むことができるように、個性あるいは表現力が筆ににじみでてしまうのは当たり前のことなのかも。
言葉、文字、絵、作品、それらは意志や気持ちや、気分、願い、愛、嫌悪、醜悪、あらゆることを表現するものであって、また受け取る側も
それを自分なりに解釈、理解し受け入れ、拒否していくのだろう。
 相田みつを美術館は今回で一旦閉鎖されるようですが、また、新たな表現の場所として展示されることを願っています。
 もう一つ、「出光美術館」青磁(世界を魅了したやきもの)も見てきました。中国、朝鮮、タイ、ベトナムそして日本の青磁器です。
青磁のことはよく解りませんが、色や形、デザインなど器としての機能よりも作品として遊び心や、バランス、意味ありげな動物や植物の挿入。
家具としての役割も果たす置物。作られた動機や目的など探れば探るほど深いのかもしれない。
 どんな人がどのように使い、そして破棄され発掘され、鑑賞される。何百年も前から釉薬や土や、彩色が研究され、進化してきた。
展示の中で破片だけの展示があり、焼かれる途中で壊れ割れたままくっついているものや、美しい模様がありながら残念にも割れてしまった破片たち。
美しく出来上がったモノたちだけでなく、あと一歩で最高の作品になり得たのに破壊され捨てられてしまった破片。
それらを見たことで作品として展示されていたモノたちの素晴らしさをさらに感じ取ることが出来ました。
 最後に「パナソニック汐留美術館」。
「ジョルジュ・ルオー」の絵画を中心としたギャラリーと、今回の企画展「フランク・ロイド・ライト」(世界を結ぶ建築)として、
モダンな建築の設計図や家具の一部、椅子や机、ステンドグラスの一部などが展示されていました。
 どちらかというと、次回(4月6日から)予定の「テルマエ展お風呂でつながる古代ローマと日本」の方が面白い(個人的興味として)のかも。
 「ぐるっとパス」残り1か月半。まだまだ続きます。

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