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先日実家に行った時に、母から借りてきた本。
秋の森の奇跡/林真理子
いつもは、あまり本の内容については書かないようにしているのですが、今回はちょっと書きたいな~と思います。
これから読む方で内容は知りたくない方は、この先はスルーして下さいね
出版社/著者からの内容紹介
恋愛小説の第一人者が世に問う真の恋愛小説
仕事にも家庭にも恵まれ、何不自由ない生活をしてきた主人公裕子に突如降りかっかってきた不幸、それは母親が認知症を患ってしまったこと。それから一気に噴出する不安と不信。介護を巡る兄弟の諍い、夫の浮気への疑念、若い部下との確執…。年齢を重ねるうちにだれしもが避けて通れないシビアな現実の数々。そこから逃れるように、裕子は妻子ある男と関係を持つ。不倫でもなく、浮気やよくある情事でもない、そんな魂が触れ合うような恋愛は存在しうるのか。大人の女性にとってセックスの絡まない恋愛は成立しうるのか。切なく、心が締め付けられるような心理描写はまさに圧巻! 恋愛小説の第一人者、林真理子が日本中の全女性たちに問いかける、魂を揺さぶる真の恋愛小説。
魂を揺さぶる真の恋愛小説というのに惹かれて、読んでみました。
内容は、さすが林真理子。いかにもドラマに出て来そうな主人公なんだけど、リアルな親の呆けや介護、兄弟や配偶者との確執等々がからんでいて、妙な現実味もあったりします。
でも、amazonのレビューにも寄せられていますが、ラストはどうも・・・。
「真の恋愛小説」なんて言うから、どんな結末かと思いきや、結局はそれって、単なる不倫なのでは?と思ってしまいました
「お互いに家庭があったのは、もう仕方が無い。あとはこのまま大切に大切に続けて行こう・・・」
これには、少々がっかり。
それでいいの?結局は、そう言う事なの?と思ってしまいます。
私は不倫については否定も肯定もしませんが・・・。
(ケースバイケースだと思うので)
ん~、なんていうか、家庭があっても人を好きになる気持ちは止めることなんてできないとは思います。
「好きになる事」自体は責められない。
でもそこから先へ行くかどうかは、これはやっぱり家庭を壊したくないなら、考えるべきだと思うんですよね。
この主人公達は、結局、家庭という安全地帯を確保しつつ、自己満足の恋愛気分は楽しみたい。バレなきゃいいでしょう。という都合の良さが感じられて、読後感はあまり気持ちの良いものではありませんでした。
ま、あまりにも自分とかけ離れた(ルックスも、生活レベルも)女性ではあるのですが・・・
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共感はできませんでした。
同じ「不倫」でも、川上弘美さんの小説に出てくる女性達には、不思議と親近感が持ててしまうんだけどな~。