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Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

ベルサイユのばら オールカラーイラスト全集 (1)

2015-05-16 21:44:40 | つぶやき

 母の日から遅れること6日。久しぶりに実家にご機嫌伺い。そして---ウン十年ぶりに3冊のベルばら関連本と再会。今日から自分の手元に置くことに。

 実家から持ち帰ったのは次の3冊。どれも思い出深い本ばかり。

 既に手元にあって何度も読み返している方には、退屈な話題になってしまうかもしれない。自分が本編と同じくらい大好きだったこれらの本について、今感じたことを書いてみたい。まずは「オールカラー イラスト全集」について。

 昭和51年4月30日発行。今から39年前に出版された特集本。

 目次は次のとおり。

 たくさんのカラーイラストと共に、興味を引く記事が「オスカルファンクラブ機関誌 『ばらベルサイユ』復刻版特集」。原作連載中、オスカルを心から愛する人たちが集まりファンクラブを結成。事務所を東京に置いた。月1回のペースで全5回、機関誌を発行。池田先生自らカットを描いたこともある。今読んでもまったく40年近い隔たりを感じさせないほど、内容が充実していて読み応えがある。ファンの要望に応じて、池田先生も編集に協力している様子が、紙面から十分伺える。今もこの機関誌を大事に保管している方がきっといるはず。池田先生を囲んで、座談会を開いていたので、いかに熱心にクラブを運営していたかがわかる。

 オスカルに関するQAコーナーには、こんなやり取りがあった。

Q1 オスカルのナイトウェアは、どんなものですか?

A1 もちろん裸で、清潔な真っ白いシーツに包まれて眠るのです。

Q2 オスカルはもう、ドレスを着ることはないのでしょうか?

A2  もう二度と着ることはないでしょう。

Q3 オスカルの脚の長さはどのくらいですか・

A3 先日おばあちゃんが測ったデータによると、股下92cmだったそうです。実に長い!

Q4  オスカルの尊敬している人物は誰ですか?

A4 彼女は敬虔なクリスチャンですので、まず『神』を崇めております。またもし彼女がもっと後の時代に生きていたら、必ず  やカール=マルクスを尊敬していたでしょう。

Q5 オスカルの音楽的才能は、どの程度ですか?

A5 幼い頃からメトードローズを基礎として、ピアノを嗜みます。現在はヴァイオリンに凝っており、気分転換によく奏でている様子です。

Q6 オスカルの姉の名を教えてください。

A6 上から順に、マリー・アンヌ、クロティルド、オルタンス、カトリーヌ、ジョセフーヌ です。

 QAコーナーは、オスカル自ら答える形式をとっている号もあり、なかなかよく考えているなあと思う。いくつか紹介してみる。

Q1  あなた日常においてブラウスだけというラフなお姿ですが、なぜアンドレのように上着を着ないのですか?

A1 私は軍人なので、非常時にはすぐ軍服を着られるようにしているのですよ。

Q2 音楽がお好きだそうですが、どんな作品がお好みですか?

A2 私はムッシュウ・モーツァルトの作品は、だいたい好きですよ。特にあのソナタ331番最終楽章を聞く。最近の心境としてはシンフォニー40番を。

Q3 コレクトしている品は?

A3 そう---勤務上、自然に剣なぞが集まったようだが。私はイタリア製の剣が好きだね。それとアルコール類のミニチュア。いろんなところのカフェのマッチもずいぶん集めたのだよ。フラスカティのは、センスが光ってる。(突如としてアンドレの声あり!「オスカルは花柄のハンカチも集めているのだぞ。」)まあ、こんなところでしょうか。

 また別の質問では、「10歳で幼年学校に入学し、ばあやのこしらえてくれたお弁当を抱えて、しこしこ通っていたよ。」と答えている。

 この機関誌をリアルタイムで読んでいた熱烈なファンの方たちは、かけがえのない宝石のような時間を過ごしていたことだろう。けれどファンクラブは規約により連載終了と共に解散。あの頃のファンが、もし今オフ会を開いたら、時間を超えてきっとすぐ当時と同じように盛り上がるはず。10代に素晴らしい友人、心に残る書物や音楽、舞台等に出会うと、それが終生の財産となる。自分も10代で「ベルばら」に巡り会えて、本当に良かった。

 読んでくださり、ありがとうございます。 



6 コメント

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う…うらやましいです (冷奴)
2015-05-17 03:11:29
このイラスト全集、オークションや古本屋でかなりプレミアついていますよね。私も欲しいなあと思いながらいつもネット上の画像見てよだれ垂らしています(^_^;)
ぜひいつまでも大切にしてくださいね。
私もいつか手に入れるぞー!
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冷奴さま (りら)
2015-05-17 06:01:05
 コメントをありがとうございます。実家で処分されていなくて何よりでした。ホチキスで留めたところから、ぱらぱらページが外れかかっていますが、大切に保管します。
 冷奴さま、「絶対に欲しい。」と願っていると、必ず冷奴さまのもとに欲しい物がやってくると思います。私もあと何冊か手に入れたい本やイラスト集があるのですが、諦めずに検索を続けたいです。
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Lady Oscar (サンボ)
2015-05-17 23:21:45
大変なコレクションをお持ちですね。
羨ましいです。
私は小学生の時大切にしていた、「ベルばら大百科」が、ボロボロになるまで読み込んで、持っていたくらいです。
赤字のQ&Aが、この大百科にも子供用に書き換えられ載っていたような気がします。懐かしいです。
映画も見に行ったんですね。
また、前の話になりますが、検定試験の問題に「映画版ベルサイユのばらLady Oscar のマリーアントワネットを演じたのは?」という問題があり、「知るかー!」と当てずっ歩をかきました。
ブログを読んで思い出しました。
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サンボさま (りら)
2015-05-18 00:05:00
 コメントをありがとうございます。昔、お小遣いから捻出して、これらの関連本を買っていたのだと思います。どの本も愛着があります。今読み返しても、空白時間を感じさせないほど、あの頃が蘇ってきます。

 映画「ベルばら」で、アントワネットを演じたのは、クリスティーナ・ボームというウィーン生まれの女優さんでした。今、どうしていらっしゃるでしょうね。
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大全集 (minto)
2015-05-18 18:08:34
持っています。表紙のオスカルがちょっと違う感ありで悲しかったです。
映画も行きました。パンフレットはどこにいったかなあ?
内容があまりにも…だったのでひょうしぬけしたのおぼえています。新聞にオスカルのような育て方をされるのは外国では理解されないとか特集記事に書いてありましたね。
よそのブログで大全集の記事があって検索してからこちらへ来たらこの記事。呼ばれたようでびっくりでした。
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mintoさま (りら)
2015-05-18 22:37:47
 コメントをありがとうございます。mintoさまもこの本をお持ちでしたか?ページ数自体はそれほど多くありませんが、中身が濃いですよね。この表紙のオスカルは、半分ユリウスが入っています。画風が変化している過程でしょうか?

 映画はテレビ放送で見ましたが、ラストが「あああ---」でした。あれで監督や脚本家は納得しているのでしょうか?ヒロインを演じた女優さんが、原作のイメージからは程遠く(体型が、もっとスマートな人がいいです)、がっかりでした。
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