今年はいつにも増して、オスカルとアンドレの短かった恋人期間に思いを寄せています。先月29日、おそらくこの日、ジャルジェ将軍は娘のオスカルを成敗しようとして、アンドレにとめられます。その後オスカルはアンドレに愛を告白し、ようやく二人は恋人同士となるのですが、幸せな時間は長く続かず、アンドレは7月13日の戦いで命を落とします。
二人が恋人として過ごせたのは約2週間。アンドレがオスカルに片思いしていたのは約20年でした。
先月29日から毎日、恋人同士になった二人のことを考えています。お互い自由な時間が出来れば、おそらくアンドレがオスカルの部屋に行きカウチに一緒に座り相手の肩や腰に手を廻したり、抱き寄せたり、あるいはオスカルはアンドレにもたれかかり、よもやま話をしていたのではないか?話の合間にアンドレは何度か、オスカルをうっとりさせるくちづけをし、愛撫する。甘い時間に酔いしれ、しばし革命の嵐が吹いていることを忘れる二人。一日一日を大切に過ごしていただろう二人を思うと、ダラ~っと過ごしている私などより、はるかに密度の濃い二週間を送った二人は、とても幸せだったように感じられます。オスカルは、遠回りさせてしまったアンドレをすまなく思い、20年の空白を取り戻そうと必死だったかもしれない。しかも彼女は愛を告白した後で、吐血します。革命の嵐と吐血で、自分の命がもうじき燃え尽きるだろうことを悟り、ではいったいいつアンドレに、彼の妻となることを打ち明けたらいいか、いつ彼と身も心も一つになったらいいか心の奥底では悶々と悩んでいたのではないでしょうか?ただ男女のことに関して、オスカルはかなり奥手です。アンドレの上半身裸を見ただけで顔を赤らめてしまうほどですから。けれど彼女はずっとこのこと=いつ結ばれようかを考えていたと思います。日を追うごとにアンドレの愛撫にも慣れ、時には自分からアンドレの首に両腕を廻したり、アンドレのくちびるに自分のくちびるをそっと押しつけていたかもしれない。
一方アンドレはオスカルと恋人同士になったとはいえ、彼女を押し倒しブラウスを破いた前科があるため「契りたい。」と願っていても、彼女の意に反して自分の欲望を通そうとは絶対にしない。これは健康な男としては、かなり苦しかったのではないでしょうか?愛する人が目の前にいて、自分の腕の中で安心しきった状態で身を任せ目を閉じているのに、自分はその人と体を重ねることができない。まさに寸止め状態。でもアンドレは耐えます。一生結ばれぬまま、終わるかもしれないと思っていたかもしれません。自分は平民、オスカルは貴族であることを考えると、いくら愛していてもそう簡単に抱ける相手ではないと悟っていたでしょう。せいぜい舌を絡ませる口づけを交わし、愛撫するだけでも幸せだと自分に言い聞かせていたかもしれない。
学生時代に読んだヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」に、こんな一行がありました。スペイン内乱を救うため、義勇軍に志願したアメリカ人ロバートは、可憐な少女マリアと出会い恋に落ちる。けれどロバートには橋を爆破する任務があり、二人が一緒に過ごせるのはわずか4日間。「4日間で40年に劣らぬ充実した人生を----。この少女とならできる。」ロバートがこうつぶやく場面があります。オスカルとアンドレも、2週間で20年に劣らぬ充実した恋人としての時間を過ごしていたと思いたいです。
2人が6月29日以降、段々と距離を縮め7月12日に神聖な夜を迎えるまで、日々どんな想いで過ごしていたのか、今年はじっくり考えてみたいです。
二人が恋人として過ごせたのは約2週間。アンドレがオスカルに片思いしていたのは約20年でした。
先月29日から毎日、恋人同士になった二人のことを考えています。お互い自由な時間が出来れば、おそらくアンドレがオスカルの部屋に行きカウチに一緒に座り相手の肩や腰に手を廻したり、抱き寄せたり、あるいはオスカルはアンドレにもたれかかり、よもやま話をしていたのではないか?話の合間にアンドレは何度か、オスカルをうっとりさせるくちづけをし、愛撫する。甘い時間に酔いしれ、しばし革命の嵐が吹いていることを忘れる二人。一日一日を大切に過ごしていただろう二人を思うと、ダラ~っと過ごしている私などより、はるかに密度の濃い二週間を送った二人は、とても幸せだったように感じられます。オスカルは、遠回りさせてしまったアンドレをすまなく思い、20年の空白を取り戻そうと必死だったかもしれない。しかも彼女は愛を告白した後で、吐血します。革命の嵐と吐血で、自分の命がもうじき燃え尽きるだろうことを悟り、ではいったいいつアンドレに、彼の妻となることを打ち明けたらいいか、いつ彼と身も心も一つになったらいいか心の奥底では悶々と悩んでいたのではないでしょうか?ただ男女のことに関して、オスカルはかなり奥手です。アンドレの上半身裸を見ただけで顔を赤らめてしまうほどですから。けれど彼女はずっとこのこと=いつ結ばれようかを考えていたと思います。日を追うごとにアンドレの愛撫にも慣れ、時には自分からアンドレの首に両腕を廻したり、アンドレのくちびるに自分のくちびるをそっと押しつけていたかもしれない。
一方アンドレはオスカルと恋人同士になったとはいえ、彼女を押し倒しブラウスを破いた前科があるため「契りたい。」と願っていても、彼女の意に反して自分の欲望を通そうとは絶対にしない。これは健康な男としては、かなり苦しかったのではないでしょうか?愛する人が目の前にいて、自分の腕の中で安心しきった状態で身を任せ目を閉じているのに、自分はその人と体を重ねることができない。まさに寸止め状態。でもアンドレは耐えます。一生結ばれぬまま、終わるかもしれないと思っていたかもしれません。自分は平民、オスカルは貴族であることを考えると、いくら愛していてもそう簡単に抱ける相手ではないと悟っていたでしょう。せいぜい舌を絡ませる口づけを交わし、愛撫するだけでも幸せだと自分に言い聞かせていたかもしれない。
学生時代に読んだヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」に、こんな一行がありました。スペイン内乱を救うため、義勇軍に志願したアメリカ人ロバートは、可憐な少女マリアと出会い恋に落ちる。けれどロバートには橋を爆破する任務があり、二人が一緒に過ごせるのはわずか4日間。「4日間で40年に劣らぬ充実した人生を----。この少女とならできる。」ロバートがこうつぶやく場面があります。オスカルとアンドレも、2週間で20年に劣らぬ充実した恋人としての時間を過ごしていたと思いたいです。
2人が6月29日以降、段々と距離を縮め7月12日に神聖な夜を迎えるまで、日々どんな想いで過ごしていたのか、今年はじっくり考えてみたいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます