Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

6月20日 (1)

2016-06-19 22:02:23 | つぶやき

 「ベルばら」(フランス革命)では、6月20日に大きな出来事が2つ起こる。その1つが1789年6月20日、第3身分の議員たちが、憲法が制定されるまでは決して解散しないことを誓った「ジュー・ド・ポーム(球戯場)の誓い」。

↓ ミラボー伯やロベス・ピエールが、三部会会場が閉鎖されてしまったことに憤り平民議員らに、「宮殿敷地内のジュー・ド・ポーム(球戯場)に集まろう。」と呼びかける。

↓ 原作の解説にもあるように、ジュー・ド・ポームとはもともと室内で手のひらを使ってボールを打ち合う競技だった。やがてラケットを用いるようになり、テニスの前身ともいえるスポーツに発展。この絵を見ると、ネットを張りダブルスで試合をしている。

↓ ここに平民議員が集まり、議長バイイを中心に固く結束し、国民のために闘うことを誓った。(のちにバイイも、ロベス・ピエールも処刑されてしまう。)オスカルはこの歴史的な場に立ち会ったのだろうか?それとも場外でそっと見守っていたか?「わからない。なぜあのように燃えることができる?踏まれても 踏まれても なぜ彼らはあのように力強く燃え上がる?一番力弱き身分であるはずの彼らが…」と自問自答し、たまたま通りかかった若き日のナポレオンと、互いのサーベルの柄がぶつかる。

↓ 下の地図の左側、緑色の四角で67と書かれた位置がジュー・ド・ポーム。(青い線で囲んであります。)

↓ 現在のジュー・ド・ポームと、ダビッドの描いた誓いの絵。

 ジュー・ド・ポームは月曜日を除く毎日、見学することができる。

2種類の見学方法:
- 自由見学:火曜日~日曜日の14時~17時45分
- ガイド付き見学:土曜日の15時(申込みは観光局にて)
グループのためのガイド付き見学:ご要望に応じて

便利情報:
+33(0)1 39 24 88 88 / versailles-tourisme.com

あの日オスカルは、どんな想いで平民議員たちの熱い姿を見つめていたか?「もうどこにも嫁がない」決意を固め、自分の行く道が次第にクリアになっていくのがこの時期だろうか?

 読んでくださり、ありがとうございます。



2 コメント

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りら様 (marine)
2016-06-19 23:17:00
こんばんは。
そろそろまた3ヶ日が近いなぁなんて思ってたところに、今日の記事。ありがとうございます。
テニスコートの誓いとも言われてましたよね。オスカルは、結束力を強める第三身分の議員達を見ながら胸を熱くしたでしょうか。

先日のトリアノンの二重壁の記事も、感心してしまいました。
あの時代にそんな発想。そして技術。もちろん電動とかじゃないから、大変だったとは思いますが。
外から覗かれることなく(覗かれた経験があったのでしょうか??)冬は暖かくもでき一石二鳥。

そう言えば、そろそろりら様のSSも、また読みたいなぁ~なんて。
お忙しいと思うので、もちろんりら様が良ければ、りら様のペースで、なんですが。
宜しくお願いします。
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marineさま (りら)
2016-06-20 22:44:48
 コメントをありがとうございます。
 6月中旬を過ぎると、なんとなく落ち着かなくなりますね。7月14日に向けて、オスカルはとても密度の濃い日々を送ることになります。もちろんアンドレも…。1つ1つの出来事が、二人が恋人同士になること、夫婦になること、オスカルが市民の側につくことへと繋がっていく。何度読み返しても、熱く切なくなってきます。

>SSも、また読みたいなぁ~なんて。

 そう言っていただけると、本当に嬉しいです。一度はわぁ~っと書いてみるものの、あとで読み返すと稚拙さばかりが目につき、どうしてもっとうまく書けないのかと悩んでしまいます。私の文は捻りも情感もなく、子どもの書く文章みたいに、ただありのままを羅列しているので、もうちょっとどうにかしたいですね。3が日に向けて、何か書きたいと思いますが、書けなかったときはすみません。
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