Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

「訪問者」…良質な映画のような味わい

2016-05-29 10:29:14 | つぶやき

 萩尾望都先生が40年ぶりに続編を発表したことで話題になった「ポーの一族」。最新作が掲載された「月刊flowers」が昨日5月28日、発売となった。

 夕方6時過ぎ、某T書店に行くと、「月刊flowers」は最後の1冊だけ残っていた。続編発売を楽しみに待っていた人が多かったんだなぁ。貴重な1冊を購入。何と別冊付録付き!知らなかった。

↓ 40年ぶりの続編「春の夢 Vol.1」。まだ感想がまとまらない。今はただ萩尾先生に「ありがとうございました。」と言いたい。池田先生が45年前に完結した「ベルばら」に、隙間を埋めるようなエピソードを描き続けているのに対し、萩尾先生は新たなストーリーを追加し展開していく。「春の夢 Vo.1」の続きは、今冬の「月刊flowers」に掲載予定。あと半年くらい待つのかな?エドガーとブランカの今後はどうなる?作品の世界が、40年前と大きくぶれていなくて良かった。

↓ そして「トーマの心臓」のスピンオフ作品ともいえる「訪問者」が、別冊付録になっている。

↓ 良質なヨーロッパ映画を見ているようなこの作品は、約35年前に描かれた。オスカー・ライザーがギムナジウムに編入学する前の、家族との生活を綴っている。今読んでも全然古さを感じさせない。ドイツの香りが、瑞々しい少年の感性が伝わってくる。「昔は良かった…」とは言いたくないが、昭和の少女マンガ黄金期を築いたお一人である萩尾先生の作品に久しぶりに触れ感動。そして今、先生の新作をリアルタイムで読める幸せを実感。

 今回の新作「春の夢」の感想を、もしいつか書けたら記事にしたい。(今はまだまとまらない。)萩尾先生と山岸涼子先生とのプレミアム対談も掲載され小学館さん、今月号にかなり気合いを入れた様子。集英社さんもこれに刺激を受け、今後両出版社がいい感じで競い合うと、少女漫画界に活気が生まれるのでは?

 読んでくださり、ありがとうございます。



2 コメント

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Unknown (アラレ)
2016-05-30 17:44:11
りら様、こんにちは
ポーの一族の続編、もう出たんですね、明日、本屋さんに寄る予定あるけど、まだ残ってるかな~
ポーの一族、初めて読んだのは、高校生の時に友達が貸してくれて読んだのがはじまりです、
その時は内容は分かるんだけど、理解するのに難しくてそれきりでした、
でも、何だか萩尾先生の作品に興味がわき、他の作品も借りて読んだ記憶があります
ポーの一族はそれからかなりずっと後になってから、やっぱり萩尾先生の作品が好きな友達に進められて読んで興味を持ちました
個人的には、アメリカンパイが好きかな?

アクアスキュータムさんとのベルばらコラボが広告大賞受賞したそうですよ
アクアスキュータム様とは暫く何もないと思ってた矢先の嬉しい受賞です
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アラレさま (りら)
2016-05-30 23:22:10
 コメントをありがとうございます。

>明日、本屋さんに寄る予定あるけど、まだ残ってるかな~

 アラレさまために「月刊flowers」がありますように。今月号は、かなり売れ行きがいいみたいです。

>でも、何だか萩尾先生の作品に興味がわき、他の作品も借りて読んだ記憶があります
 
 萩尾先生のあの独特な世界観は、今読み返しても「すごい!」の一言に尽きます。他の人には絶対に真似できない作風ですよね。70年代の少女マンガの黄金期を築いた方です。「ポーの一族」のほかにも「トーマの心臓」「11人いる」など名作をお描きになっていて、ハマり出すとどんどん読みたくなります。

>個人的には、アメリカンパイが好きかな?

 この作品を、読んだことないのです。アラレさまもなかなかディープな萩尾ファンでしょうか?

>アクアスキュータムさんとのベルばらコラボが広告大賞受賞したそうですよ

 アクアスキュータム社は、「ベルばら」の広告に結構気合いが入っていましたよね。日経新聞の1面を、全部オスカルとアンドレのトレンチ姿のイラストにしたり、地下鉄表参道駅を、イラストで埋めたりと宣伝費用も相当かかかっていると思います。トレンチコートは高すぎて、私はただただコラボ漫画などを楽しんでいるだけでした。
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