Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

1789年10月6日…ヴェルサイユを永遠にあとにした日

2017-10-06 10:47:06 | つぶやき

 1789年10月5日、飢えに苦しむパリ市民が手に武器を取り、「パンをよこせ!」と叫びながらヴェルサイユに向けて行進。

↓  ヴェルサイユに向けて行進する女性たち。雨にもかかわらず約20km の道のりを、6時間かけて歩き通す。大砲まで運んでいるからスゴイ。その数約2万人。この時国王は何していたかというと、狩り。ヴェルサイユに到着した民衆らは、国王が狩りから戻ってくるまで4時間待たされる。これが更に怒りを増す結果となる。

↓  民衆の勢いに恐れをなした国王は、パンを配給することに同意。混乱は鎮まったかに見えたが…

↓  翌朝未明、暴徒化した一部の民衆が宮殿内に侵入。警備していたスイス傭兵の近衛兵を殺害し、アントワネットの寝室へなだれこんでいく。

↓  危機が迫っていることを知らされた王妃は、寝室内にある秘密の扉を抜けて王の部屋に逃げ込もうとするが、扉はなかなか開かない。ようやく扉が開き間一髪で難を逃れる。

↓  興奮した民衆は、王妃がバルコニーに出ることを要求。民衆のさらし者になる…側近たちの反対にもかかわらず、アントワネットは民衆の面前に出る。税金を浪費しあれほど憎んでいた王妃なのに、実際に本人をまのあたりにすると、民衆たちの間からアントワネットを讃える歓声が上がった。

↓  けれどこれで完全に問題が解決したわけでない。民衆たちは国王一家がヴェルサイユを離れ、パリに移ることを要求。ルイ16世はこれを受け入れる。10月6日午後、国王一家は永久にヴェルサイユをあとにする。Gareth Russellが描いた「ヴェルサイユ最後の日」。宮殿を去って行く親しい貴族に、別れのあいさつをするアントワネット。

 10月5日にヴェルサイユ行進があり、翌6日午後にはもう宮殿とお別れ。一番驚いたのは国王一家だろう。こんなにも早く、愛着深いヴェルサイユをあとにする日が来ようとは!何とも展開の速い2日間だった。

 読んでくださり、本当にありがとうございます。



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