Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

「ヴェルサイユ宮殿に暮らす」(本)

2015-02-21 18:39:31 | その他

 読みたい本がたまっている。これもその1冊。

 サブタイトルが「優雅で悲惨な宮廷生活」であることからもわかるように、本書にはヴェルサイユ宮殿を生活の場として捉えた時の、悲喜こもごものエピソードが並んでいる。

目次は次のとおり。

 約1,000人が宮殿で暮らしていたが、部屋数が足りず争奪戦が繰り広げられていた。国王を護衛する兵士たちの部屋は3人1部屋の相部屋だったとか。オスカルは女性であるし、近衛連隊長だったから、特別に個室が与えられていただろうか?新作エピソード2の「ジェローデル編」では、ジェローデル(orフローリアン)の父が「我が家はヴェルサイユ宮殿に部屋を賜っている---。」と述べているが、大貴族なら1人1部屋貰えたが、相部屋で暮らしていた貴族もいた様子。

 洗濯物を乾かす場所にも一苦労。

 煙突などはきちんと煤払いをしていなかったらしい。今と違ってトイレ設備が整っていなかったため、ネズミが大量発生した。

 当時、暖房は薪ストーブ。煙突から排出される煙が風向きによっては部屋に入ってきて、家具やインテリアを煤で汚していた。そのことを清掃担当部署に陳情する貴婦人がいたが、聞き入れられず。宮殿全体から立ち上る煙は、日によっては「まるで火事のよう。」だったらしい。

 まだまだ斜め読み。きちんと最後まで読みとおし「あぁ、18世紀おフランスの貴族の皆さまは、華やかそうに見えて実はいろいろと大変だったのね。」と笑ってさし上げたい。暖房事情を読む限り、21世紀平民の日本人の私のほうが、はるかに恵まれた環境だと実感。でもオスカルやアンドレたちは、こういったことと無縁の世界に生きたと信じたい。

 読んでくださり、ありがとうございます。



10 コメント

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ミーナのお便り*9 (鈴蘭の精)
2015-03-11 00:43:41
マリアおばさんがお見舞いに来てくれました。
「びっくりした!なんなの一体これは...」
お父さんが毎日毎日、お花を買ってくるので、病室がお花畑。
「ユリウス、愛されてるのね」
おばさん、お見舞いのゼリーを有り難う。お茶を入れました。私達二人は元気な色の黄色いカップ。おばさんはオレンジ色ネ。
「どうして私はオレンジなの?」
暖かい、太陽の色だから。
「ミーナはお父さんに大切に育てられたのね」
泣き虫さんのお母さんの目がうるうるしてます
おばさんは「もうすぐ退院ネ。お祝いのプレゼントよ」と、大きな包みを置いて帰りました。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-03-11 07:43:40
 お便りをありがとうございます。アレクセイが病室に届ける花は、鈴蘭でしょうか?殺風景な病室が、少しでも明るくなるようにとの優しい思いやりが感じられます。退院が近いのですね。マリアさんはいったいどんなプレゼントを持ってきたのでしょう?
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ミーナのお便り*10 (鈴蘭の精)
2015-03-12 00:51:54
お父さんを待って三人で包みを開けました。中からは、お母さんと同じ優しい緑色のドレスが
素敵! 早く、着て見せて~♪
何故か、躊躇し、困った表情・・・。
お父さんにそっと、尋ねてみると
「ユリウスはミーナがお腹にいる時以外、男装していたな。」
ええ? 何それ!それじゃ、私にお父さんが二人になってしまう!
「自分の事を僕とも呼んでいたぞ」
それは、絶対止めて、ダメダメ!絶対にダメ~
「男子校に通っていた。お父さん、初対面でパンチで殴られてしまった。」
・・・もう、聞きたくない。
三人で、大笑いしました。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-03-12 07:48:24
 お便りをありがとうございます。ユリウスのドレス姿はどれもきれいでした。カーニバルでのクリームヒルトの美しさは、ミーナにも見せたかった。アレクセイのお屋敷でのゆったりとしたドレス姿もよく似合っていました。

 緑色のドレスを着たユリウスを、ぜひミーナに見てもらいたいです。きっとうっとりするでしょう。
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ミーナのお便り*11 (鈴蘭の精)
2015-03-13 00:42:32
そして、退院の日、お母さんはドレスに袖を通し、髪を片方の耳元に軽く束ねました。
お父さんは一言、「似合ってるぜ」
私達の喜びを祝福するように、青い空が一面に広がっています。
私の前をお父さんとお母さんが手をつないで歩いて行く。 何て、静かで清々しいの・・・。
私の生まれた国は、いつも革命!革命!恐い目に沢山あったけれど、これからは、大丈夫。大丈夫。と、自分達にいいきかせながら、二人の後を歩いて行きました。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-03-13 07:13:07
 お便りをありがとうございます。緑色のドレス姿のお母さまはさぞ美しかったでしょうね。ミーナの誇りですね。ミーナは、ご両親とは手をつながず、後ろからついていったのですね。お父さまとお母さまの間に入るのを、遠慮したのかな?
「似合っているぜ」---あぁ、あの時と同じ言葉。これからは一家三人で幸せな生活が、送れるでしょうか?
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ミーナのお便り*12 (鈴蘭の精)
2015-03-13 23:56:13
ベルリンからレーゲンスブルグ迄、列車の距離はかなりありました。
マリアおばさん、お見舞い、遠い道のりをありがとう^^。
朝一番に出てから、アーレンスマイヤ家迄、時計はお昼を過ぎていました。
アーレンスマイヤのお屋敷はとても立派、おばさんの一緒に住もうという提案を、お父さんはスタートは三人で...と、小さなアパートを借り、住む事になっています。
お母さんは病み上がりで、かなり疲れていたので、ベッドを借り、休んでいます。
私とお父さんは居間に通されました。
お父さんは私の隣で、とても緊張しています。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-03-14 00:44:28
 お便りをありがとうございます。ユリウスにとってアーレンスマイヤの館は、つらい思い出がたくさん残っている場所ではないでしょうか?だからアレクセイがこの館に住むより、親子三人でアパート暮らしを選んだのは正解だと思います。早くユリウスが元気を取り戻しますように。さてこれから居間で、みんなでお茶を飲みながら、お話をするのでしょうか?
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朝から、雨です...。 (鈴蘭の精)
2015-03-14 08:01:53
りら様如何お過ごしですか?
実は、昨夜迄、アレクセイ父娘の続きをどうするべきか迷っていました。
・普通にお茶をして帰宅する。
・ユリウス(悲しみ、罪)の全てを知ってもらう。
後者にする事にしました。
゛あの
天地の裂けんばかりの
愛はどこへ......!!
私なりの解釈を、読んで頂きたいです。
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鈴蘭の精さま (りら)
2015-03-14 09:19:45
 コメントをありがとうございます。お話の展開、悩みましたか?鈴蘭の精さまが「これでいこう!」と思うほうをお選びください。鈴蘭の精さまの解釈はどんなふうなのか、そしてアレクセイ達はアーレンスマイヤ家の居間で、どんな会話をするのか興味があります。
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