読みたい本がたまっている。これもその1冊。
サブタイトルが「優雅で悲惨な宮廷生活」であることからもわかるように、本書にはヴェルサイユ宮殿を生活の場として捉えた時の、悲喜こもごものエピソードが並んでいる。
目次は次のとおり。
約1,000人が宮殿で暮らしていたが、部屋数が足りず争奪戦が繰り広げられていた。国王を護衛する兵士たちの部屋は3人1部屋の相部屋だったとか。オスカルは女性であるし、近衛連隊長だったから、特別に個室が与えられていただろうか?新作エピソード2の「ジェローデル編」では、ジェローデル(orフローリアン)の父が「我が家はヴェルサイユ宮殿に部屋を賜っている---。」と述べているが、大貴族なら1人1部屋貰えたが、相部屋で暮らしていた貴族もいた様子。
洗濯物を乾かす場所にも一苦労。
煙突などはきちんと煤払いをしていなかったらしい。今と違ってトイレ設備が整っていなかったため、ネズミが大量発生した。
当時、暖房は薪ストーブ。煙突から排出される煙が風向きによっては部屋に入ってきて、家具やインテリアを煤で汚していた。そのことを清掃担当部署に陳情する貴婦人がいたが、聞き入れられず。宮殿全体から立ち上る煙は、日によっては「まるで火事のよう。」だったらしい。
まだまだ斜め読み。きちんと最後まで読みとおし「あぁ、18世紀おフランスの貴族の皆さまは、華やかそうに見えて実はいろいろと大変だったのね。」と笑ってさし上げたい。暖房事情を読む限り、21世紀平民の日本人の私のほうが、はるかに恵まれた環境だと実感。でもオスカルやアンドレたちは、こういったことと無縁の世界に生きたと信じたい。
読んでくださり、ありがとうございます。
「びっくりした!なんなの一体これは...」
お父さんが毎日毎日、お花を買ってくるので、病室がお花畑。
「ユリウス、愛されてるのね」
おばさん、お見舞いのゼリーを有り難う。お茶を入れました。私達二人は元気な色の黄色いカップ。おばさんはオレンジ色ネ。
「どうして私はオレンジなの?」
暖かい、太陽の色だから。
「ミーナはお父さんに大切に育てられたのね」
泣き虫さんのお母さんの目がうるうるしてます
おばさんは「もうすぐ退院ネ。お祝いのプレゼントよ」と、大きな包みを置いて帰りました。
素敵! 早く、着て見せて~♪
何故か、躊躇し、困った表情・・・。
お父さんにそっと、尋ねてみると
「ユリウスはミーナがお腹にいる時以外、男装していたな。」
ええ? 何それ!それじゃ、私にお父さんが二人になってしまう!
「自分の事を僕とも呼んでいたぞ」
それは、絶対止めて、ダメダメ!絶対にダメ~
「男子校に通っていた。お父さん、初対面でパンチで殴られてしまった。」
・・・もう、聞きたくない。
三人で、大笑いしました。
緑色のドレスを着たユリウスを、ぜひミーナに見てもらいたいです。きっとうっとりするでしょう。
お父さんは一言、「似合ってるぜ」
私達の喜びを祝福するように、青い空が一面に広がっています。
私の前をお父さんとお母さんが手をつないで歩いて行く。 何て、静かで清々しいの・・・。
私の生まれた国は、いつも革命!革命!恐い目に沢山あったけれど、これからは、大丈夫。大丈夫。と、自分達にいいきかせながら、二人の後を歩いて行きました。
「似合っているぜ」---あぁ、あの時と同じ言葉。これからは一家三人で幸せな生活が、送れるでしょうか?
マリアおばさん、お見舞い、遠い道のりをありがとう^^。
朝一番に出てから、アーレンスマイヤ家迄、時計はお昼を過ぎていました。
アーレンスマイヤのお屋敷はとても立派、おばさんの一緒に住もうという提案を、お父さんはスタートは三人で...と、小さなアパートを借り、住む事になっています。
お母さんは病み上がりで、かなり疲れていたので、ベッドを借り、休んでいます。
私とお父さんは居間に通されました。
お父さんは私の隣で、とても緊張しています。
実は、昨夜迄、アレクセイ父娘の続きをどうするべきか迷っていました。
・普通にお茶をして帰宅する。
・ユリウス(悲しみ、罪)の全てを知ってもらう。
後者にする事にしました。
゛あの
天地の裂けんばかりの
愛はどこへ......!!
私なりの解釈を、読んで頂きたいです。