足助千年ゼミ

エコでおしゃれな21世紀の里山の暮らしを考えます

2/27 「これからの田舎の生活と生きがい」

2011-04-02 23:16:22 | 日記
2/27 シンポジウム農山村へのシフト 今・みらい
  千年ゼミ「これからの田舎の生活と生きがい」についての報告


参加者:梶さん、邦夫さん、三浦さん、坂本さん、小澤さん、市川(書記)


設楽町に住んで丸2年の三浦さんが、設楽から都会に出て行った子供たちに、花祭りの期間だけでも
地元に戻ってきて欲しいという思いでこのテーマを提案されました。

最初に梶さんから「人を迎い入れるには、まず自分がその地に惚れ込むこと」と言われ
会の出だしから核心に触れるお話しをされました。


*この会ではまず「田舎の魅力は何か」「田舎に求めるものは何か」ということが話されました。
 出された意見を列挙します。

・田舎では「結いの心」が残っている。お隣さん同士が気を掛け合っているので、今でも家のカギを掛けたことがない。
 カギを掛けていると留守であることが分かり逆に泥棒に狙われる。

・田舎は景色が良い。田舎ではコンビニでさえ絵になる。田舎に住んでたまに都会に行き、都会の良さを田舎に持って来る。
 またその逆もある。奥三河の良さをいろんな人に伝えたい。

・自然と人とのふれあいが生きがい、と言って田舎に定住した人がいる。

・田舎に何度も足を運ぶ人は、景色が良いからだけではなく、そこにいる人達に逢いたいから行く。

・都会の人たちは普段ギスギスした生活をし、休みになると田舎に癒しを求めにやってくる。

・田舎の良い所は、みんなで一緒に何かすること。


*田舎暮らしに憧れて都会から来る人、それを受け入れる田舎の人、それぞれの心得も話し合われました。

・田舎暮らしは、マスコミによってブーム以上になっていて美化されている。田舎で暮らすにはリスクもあり、
 それを理解してもらうことが重要。ちゃんと裏側まで見てもらう必要がある。

・田舎の分譲地は安いという理由で来ても、うまくいかない。大事なことは、地元の人たちといかに仲良くなるかということ。
 田舎の人たちも定住者が増えると嬉しいし、家族のような関係ができれば生きがいになる。

・考えているだけではなく、行動しないとダメ。少しでもいいから現場に出て動くことが大事。
 行動の中から素敵な美学は生まれる。

・地域の活性化とよく言われるが、「活性化とは何か?」と考えたとき、それは「自分が自ら動く」こと。
 自らが動けば、次第にまわりも動く。自分が動くことが活性化の第一歩。

・田舎の人は人がいい。しかし、心を開くのに時間が掛かる。それは田舎の人たちには「責任」があるから。

・田舎に来る人を「お客」にしてはいけない。あくまでも「共存共栄」でないといけない。
 地域の会合では、新参者は末席に座り傍観するが、あえて彼らに意見を求めるようにしている。
 そうすると次第に新しい人たちにも参加意識が芽生え、ここで一生暮らすという覚悟が強くなる。

・信頼関係を築くには時間がかかる。田舎暮らしを体験するには最低一年は必要。
 2~3ヶ月では人との関係を作ることはできないので、田舎暮らしは分からない。


*個人的な感想
 会の中で邦夫さんに田舎の魅力は何かと聞かれ、「人が元気なこと、その人たちがまわりの人や地域のことを
 自分自身のこととして感じ行動していること」と答えました。
 会が終わったあと内容を反芻して感じたことは、まわりの人や地域のことを自分自身のこととして感じ行動している
 田舎の人たちにとって、生きがいとは何かとか、生きがいを探そう、なんていうことなど考えなくても、すでに無意識の中に
 生きがいを持っているのではないだろうかと思いました。
 そして、「良く生きる」「美しく生きる」ことのヒントが田舎の人たちの心の内にあると改めて感じました。
 

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