足助千年ゼミ

エコでおしゃれな21世紀の里山の暮らしを考えます

第三回(6/5)鈴木智さんグループ議事(?)録

2009-06-12 22:10:00 | 日記
こんにちは。
鈴木智さんグループ記録係の青山です。

私たちのグループのメンバーは、鈴木智さん、安達さん、安藤さん、高野先生、古川さん、吉村さん、青山の7人でした。
今回のメンバーは皆さん何かしら農との関わりがあり、農についての話でとても盛り上がりました。でも農との関わり方は様々で、考え方や想いも皆違っていて、話題はとっても多岐に及びました。

そこからいくつかピックアップしたいと思います。

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まずは古川さんのふゆみずたんぼと不耕起栽培から。武豊でご自身が栽培されているだけでなく、その普及にも力をいれています。
ふゆみずたんぼは冬に田んぼに水を貯めておく栽培方で、不耕起は耕さない栽培方です。
この2つを組み合わせることで、農薬も肥料も使わない米作りができるそうです。農薬を使わないから生き物がたくさんいて、機械の使用も減らせて、田んぼの土が用水路へ流出することも防げます。とってもいいことばかりです。

誰か:古川さんの田んぼのきっかけは?
古川:もともと親が5町歩やってて、代わりにやるようになったんだけど。何時間もトラクター乗ってるなんて無理っ。不耕起なら乗らずにすむと知って。
古川:でもなかなか普及しないんだよね~。機械も農薬も肥料もいらないとなるとそれを売っている人たちとの関係がね。その人達とJAの関係もあるし。

高野:菅田和でも不耕起どうですかっ!?

鈴木:雑草が心配だなぁ。自家用のお米を1年分は確保したいし。
古川:不耕起じゃなくてもいいのでは。雑草を抑える方法は何十種類も研究され ているし。その土地にあったのを選べばいいと思う。でも一番簡単なのは薬だよねぇ。
鈴木:菅田和に合ってるかもう少し調べてから、不耕起があってればやってみたい。
市民農園だとちっちゃな田んぼだから手で除草できる。今は減農薬目指しているところ。でも10a以上だときつい。

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一方、安達さんは豊田の小原で自然農をしています。
自然農は草刈をしません(最初は苗が弱いから草刈するそうです)。強い苗を育てて雑草に負けない子に育てます。
安達さんは普段は農的暮らしやスローライフのお手伝いもされています。

安達:農業って楽しいって思ってもらいたい。楽しいということから農業を知ってもらうというのもありだとう。そうしたら農業の入り口がもっと広がって、そこから農業の活性化にもつながることもあると思う。
私自身は収量を気にしなくていい立場だから、楽しいって面があって、甘いっていわれるのかもしれないけれど、それでも都市に住んでて何も知らない人に、まず楽しんで、興味を持って知ってもらうことは重要だと思う。

安達:でも都市の人が山里へ行って好き勝手やっているように感じて心苦しい。そのあたり山里の人からみたらどうなんですかっ!?
 ↓
鈴木:ここではあたり前のことを都会の人は知らないからね。山が誰かの持ち物って知らずに木の実とか採って、揉め事になることはあるね。
だから、里山交流塾ではそういうことも教えているよ。
大切なことは山里と都市の認識の違いを知って、認め合うってことだね。そのためには菅田和に何回も足を運んでもらって交流することが大事だと思う。

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鈴木さんからはこんな話も。

鈴木:交流塾でみんなでわいわいやってると時間が経つのがあっという間で、農作業をつらいってあんまり思わないんだよね。
高野:そうそう。都市の人との交流で初めて田植えを楽しいと思ったって話聞いた。1人になったらさびしくなっちゃったって。
そもそも昔は田植えは昔は共同作業だったの。
鈴木:そうそう。井戸端会議っていうか。社交の場だった。
高野:それがいつの間にか、お手伝いしてもらうのは悪いってなって。今じゃ一家に一台コンバイン。機械に農薬でさみしい農業のできあがり。
一同:やっぱ皆でやらないといかんよね~。

高野先生から提供された話題は、正に皆でやるといいことの例?

高野:サルは電柵じゃどうにもならん。檻の中に人間の世界作ってそこで農業するしかない。
他に知っている成功例は1つだけ。地域にサルが出たらサル情報を流して、そしたら住民総出で追い返す。こうしたら被害はなくなった。サルはなんていうかヤクザみたいなもんだから数には数で対抗すると効き目がある。
まぁこの話には後日段があって、山を越えた反対側の集落に出るようになっちゃったんだけれどね。
何にしても今はどこの里山も人が少ないのが問題。

などなど、時間いっぱいまでとりとめもなくたらたら(?)楽しくしゃべっていました。

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私は普段、農について違う考えを持った人の話を別々に聞くことはあっても、今回のように一度に、しかもなんの制約もなく聞いたことはなかったのでとても新鮮な気がしました。私は今まで無意識のうちに、こっちの農法の方がいい、いやあっちの方がいいかもと比べていたのかもしれません。でも今回話しを聞いて、皆さん自分の好きな方法で農業をされていて、そのどれもが魅力的で、ああ全部いいんだと思いました。初めて高野先生の「結論を出さなくていい」という考えが感覚的にわかった気がします。

今回ブログに書いたことは、私達のグループでしたおしゃべりのごく一部です。これを伝えたいのに入ってないじゃないかぁ!という人がいらっしゃいましたらすみません。ぜひ追加をお願いします。

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