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遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

詩人あの人この人~江口章子・その3「故郷香々地にて」

2023年08月19日 | 読書

キバナコスモス 撮影日:2013/08/31 場所:某川の土手


今日は香々地の風景ではなく、江口章子その人や関係する人たちを追う
その前に小田原での章子失踪の件で分かったことがある
新聞記者と不倫・駆け落ちしたという事実は無かったという

ただ、章子の詩には、門司の港から船で海外任地へ赴く彼も登場している
「港の別れ」p.14-b.4 真剣な関係ではなく気楽な男友達という感じ・・・
船を見送る章子から少し離れて、彼女の姿を凝視する僧形の男がいた

香々地に帰る章子には、親戚が跡を継いだ江口家の敷居は高かった
彼女は、叔母の嫁ぎ先の別府の西芳寺に身を寄せる
さて、別府で新たに一人の女性と男性が登場する


宮崎龍介 1892(明治25)-1971(昭和46年) 編集者・弁護士・社会運動家~宮崎滔天の息子 
宮崎燁子 1885(明治18)-1967(昭和42) 歌人 筆名:柳原白蓮(やなぎわらびゃくれん)

【白蓮事件】
1921(大正10)年)筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門の妻で歌人の柳原白蓮が、
社会運動家の宮崎龍介と駆け落ちした事件
特に華族の出だった白蓮は、当時の日本社会の価値観を覆す女性として、
世間から批判されたが白蓮は、自分の信念を貫き、宮崎龍介と結婚した
女性の地位向上や自由恋愛の思想を広めるきっかけとなった

なお、二人は一生添い遂げた 

1930年(昭和5年)宮崎龍介・燁子と子供達


白蓮が住んでいた別府の伊藤別邸:赤銅(あかがね)御殿

なぜ、この二人に登場してもらったのか?
江口章子がこの赤銅御殿に住まわせてもらうことになったからだ
その経緯については次回に譲り、今日はここまで
それでは明日またお会いしましょう

[Rosey]