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<日産自動車>車の表面の傷が自動復元する新塗料を開発

2005年12月02日 | 日本
 日産自動車は2日、車の表面についた軽い擦り傷を、自動的に直す新塗料「スクラッチガードコート」を開発したと発表した。同様の塗料は銀行のATM(現金自動受払機)での使用例はあるが、外気にさらされる自動車用としては初めて。

 新塗料には、弾力のある特殊樹脂が配合されている。車体の表面に高密度の網目状に塗れば、表面に傷がつきにくくなり、機械洗車での傷の発生率は、従来の塗装法に比べて5分の1程度になるという。擦り傷がついても、熱で塗料が柔らかくなって傷を吸収するように復元する。復元時間は気温が高いほど短く、夏なら1時間ほど、寒冷地でも1週間程度で復元するという。ただ、塗装がはがれるような深い傷は復元できない。

 新塗料は塗料メーカーと共同開発した。今月発売するスポーツタイプ多目的車(SUV)「エクストレイル」の特別仕様車で採用し、今後車種を増やす。通常塗装の車より数万円高くなる。【工藤昭久】

(毎日新聞) - 12月2日19時50分更新

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