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<社民党首選>福島党首以外に届け出なく、無投票で再選

2005年12月02日 | 日本
 任期満了に伴う社民党党首選が2日告示され、福島瑞穂党首以外に届け出がなく、無投票で再選を決めた。来年2月の党大会で正式に選出される運びで、任期は党大会からの2年間。

 「格差社会を作り、憲法を変える自民党政治の大きな流れに対抗軸を持つのは社民党。『連帯の核』となり、一人でも多くの人と手をつなぎたい」。再選後に党本部で記者会見した福島氏は、護憲の党是を改めて強調すると同時に、2期目の課題として女性や若者など新たな支持層の拡大を掲げた。又市征治幹事長ら現行の執行部を維持する意向も示した。

 福島氏は03年11月、衆院選惨敗による土井たか子前党首の辞任を受け幹事長から党首に昇格したが、党内から昇格に異論が出され、幹事長が1カ月も決まらない波乱の船出だった。「行動する社民党」を掲げて国会外の活動を重視したが、カリスマ、土井氏の後継だけに、党の掌握を危ぶむ声もあった。

 そんな福島氏が無投票で再選したのは、昨年の参院選と9月衆院選で何とか「解党」の事態を食い止めた功績による。自身も比例代表候補だった参院選では個人名得票で同党比例得票の2割を超す約64万票をたたき出し改選2議席を維持。衆院選では解散時勢力を1議席上回る7議席を獲得した。

 ただ、衆参合わせて13議席という低空飛行状態に変わりはない。07年の参院選では衆院選比例代表で獲得した370万票を500万票に増やすことを目標に掲げるが、党首の知名度や「護憲」の看板頼みで党勢を拡大する展望が開けるのか。新たな人材発掘など、一層の脱皮が求められる。【尾中香尚里】

(毎日新聞) - 12月2日19時50分更新

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