仕事の結び目

コンサルタント&ファシリテーターの朝尾直太が仕事に関係するテーマについて記すコラム。

ファシリテーターであること、相手を尊重すること

2005年09月09日 | Weblog

今週、2日間の「ファシリテーション・スキル修得セミナー」を受講してきました(※)。今回の研修は演習も充実していて、多くを学ぶことができたのですが、中でも印象に残ったのは、

「ファシリテーションにはスキルも必要だが、それよりも相手を尊重する気持ちと姿勢が重要である。スキルだけでは操作主義になってしまう」

 というファシリテーターのメッセージでした。

まさにその通りだと思いますが、同時に耳が痛みます。ファシリテーターが本当に相手を尊重するなら、会議や研修の場だけではおかしいはず。ちょっとした会話、電話一本、メール一本で、相手を尊重する姿勢を表せているか・・・振り返ると恥ずかしいものがあります。

 優れたファシリテーターであるためには、つねに相手を尊重する人間になることが必要だと感じました。これは私の信条である、デモクラティック(民主的、民主主義的)であることに通じます。ビジネスの場も、決してその例外ではないのです。

※補足
 ピープルフォーカス・コンサルティング社の大川恒さんという方が講師(ファシリテーター)で、開催は(社)日本能率協会です。
 ちなみに、7月に日本ファシリテーション協会(FAJ)の「ファシリテーション基礎講座」(1日)も受講しましたが、こうしたセミナーは「会議のファシリテーション」に焦点を合わせています。
 私は研修のファシリテーション、中でもビジネスゲーム/経営シミュレーション研修については10年近い経験がありますが、「会議のファシリテーション」の実践経験がほとんどないので、今勉強中です。もちろん両者には共通点も多く相互に活かせます。 ■