仕事の結び目

コンサルタント&ファシリテーターの朝尾直太が仕事に関係するテーマについて記すコラム。

経験からの学習

2007年05月10日 | 仕事術
昨夜も Learning bar に参加。(Learning bar についてはこの記事参照)
タイトルは「プロフェッショナルの人材育成」で
講師は小樽商科大学 准教授 松尾睦 氏(「経験からの学習」という本の著者)。

熟達と経験学習についての研究が紹介された。
(内容については主催する中原氏のブログを参照)

いくつか印象に残った点を挙げる:
・10年以上の経験で、スキルと業績が結びつく
・6~10年目の経験から多くを学ぶ
・後の時期の経験から多くを学ぶには、その前の時期の学習によるレディネスが重要
・段階的学習のものと、非段階的学習のものがある
・現場での経験学習を促進させるためにはコミュニティの存在が重要である

プロフェッショナルの経験学習に関するアカデミックな研究はまだ日が浅く、即実務に活かせる知見が豊富なわけではない。
しかし、実務の世界でも研修ほどノウハウが蓄積されているわけではないので、研究成果を吸収して、実践に取り込んでいく必要があると感じた。

PowerPoint 2002 のトラブル

2007年05月03日 | 仕事術
パワーポイント2002 が突然、編集不能な状態になった。
マイクロソフトのセキュリティ関連の更新プログラムが原因で、オフィスパーソナル2003 とコンフリクトを起こしたと考えられる。


2週間前から突然パワーポイント2002が動かなくなった。スライドショーなどはできるのだが、編集時の入力操作がまったくできない。スペース1つでも入力するとカーソルの点滅が止まり、フリーズしてしまう。何度やっても同じ。

問題の解消策として示されるのは「2003 に更新をお薦めする」という「間違った情報」だった。いつものことながら腹立たしい。マイクロソフトにはすっかりお世話になっているというのに、こういう困ったときの接触でイヤな印象が積み重ねられていく。

対応策として、まずウイルスチェックを行った。疑わしい問題はなくトラブルは解消しない。
次にマイクロソフトの Office Update を行った。すでに最新の状態だった。
パワーポイント2002を再インストールした。いったんアンインストールしたうえで改めてインストールしたが、解消しない。

ここで気づいたのだが、再インストール後に、マイクロソフトのセキュリティ関係の自動更新プログラムが行われ、オフィスやパワーポイントの更新も含まれていた。どうやらこれがきっかけらしい。しかし、元に戻すことはできない。

数日経って、もう1台のPCでトラブルが起きていないことから、Office Personal のバージョンの違いが原因ではないかと思い当たった。

問題のPC: Office 2003 Personal + PowerPoint 2002(トラブル発生)
別のPC:  Office XP(2002) Personal + PowerPoint 2002(トラブルなし)
 注)Office Personal は Word, Excel などで、PowerPoint は入っていない。

つまり、セキュリティ更新プログラムのせいで、Office 2003 Personal と PowerPoint 2002 がコンフリクトを起こすようになったらしい。

で、今朝、Office Personal 2003 を Office Personal XP(2002)に入れ替えてみたところ、見事にパワーポイント2002 が復活! トラブル解消!

ちなみにパワーポイント2003 にバージョンアップすると1万4000円近くかかる。使用頻度や仕事における必要性を考慮すると単純に高いとは言い切れないのだが、トラブルの経緯がゆえに払いたくない。マイクロソフト社には、こうした問題が起きないように対応してもらいたい。

メールファシリテーション 3か条

2007年05月01日 | 仕事術
仕事の都合でたまにしか参加できないFAJの東京支部定例会。
半年振りの先週のテーマは「メールファシリテーション」だった。

企画運営者が自ら認めていたように、メールとファシリテーションの 関係をはっきりさせないまま、答えのないセッションに突入した。

最終的には、
1)気持ちよくコミュニケーション!
2)相互作用を活性化する
ための3か条を、総勢約80名を5-6名ずつに分けたグループから 発表した。

わがグループの3か条:
1.素早い返信
2.タイトルは最大のメッセージと心得よ
  (中身&期待を記す)
3.最初の1行目でプラスの気持ちを表す

他のグループのもので気に入ったもの(理由)
 ・シュートではなくパスで
 (一方通行的でなく、相手の立場に立つべきことをうまく凝縮している)
 ・ほんとにメールでいいの?
 (返信を含め、メールだけに頼るべきでないという点は、自分でも
  入れたかったが、自グループでは残らなかった)
・反応しよう
 (返信だけではなく他の手段を含む反応を指すが、とくにML上での
  誰かの投稿に対して反応しよう、という意図に共感した)
・つなぐ
 (どう?のように尋ねる、相手の文章を引用する、「上の句」を
  書いて「下の句」をあえて相手に委ねる、などの工夫をする
  という説明に納得した)

「特定のテーマについて議論するMLの場合」のように、テーマを 絞った「メールファシリテーション」の検討も面白いだろう。
今回は4月で新入会員さんが多いこともあって、幅広いテーマ設定 になったようだ。

それはそれで有意義な結果が出てくるところが、ファシリテーションの すばらしいところ。一方で「メール」というコミュニケーション手段が、 まだまだ成熟していないことを表していると思う。


イッキツウカン(一気通貫)

2007年04月25日 | 仕事術
仕事で「イッキツウカン」という言葉を使うことがないだろうか?

「一連の流れやプロセスを、まとめて/ワンパッケージとして」
(実施する)というような意味で用いられる。

感じはよくわかるのだが、漢字は確かめたことがなかったのだが、
ネットで調べて見ると、麻雀用語の「一気通貫」から来ているらしい。
知らなかった! ちょっと意外。


一気通貫/Wikipedia

一気通貫/はてなダイアリー キーワード