仕事の結び目

コンサルタント&ファシリテーターの朝尾直太が仕事に関係するテーマについて記すコラム。

「できる」という感覚、効力感

2005年09月03日 | Weblog
「できる」という感覚(効力感)について、わかりやすい記事を見つけました。職業ファシリテーターの田村洋一氏のブログで、記事タイトルは“効力感と「解の存在」”です。

効力は英語で efficacy ですが、組織論の授業で self-efficacy (自己効力)と教わったので、後者が適切かもしれません。

いずれにせよ、その感覚は大切です。努力ができるかどうかに関わってきますし、自分の能力に対する無意識の壁(限界)を取り除いてくれるからです。

かなり昔の話になりますが、私が大学を受験したとき、2年上の兄と元同級生(私は海外生活で中学のとき1学年遅れていた)がその大学に合格・入学していたことが、自信を与えてくれました。幸い私も合格したのですが、合格できたかどうかよりも、受けるかどうかの判断に効力感が効いていたと感じています。

このように効力感は、必ずしも論理的である必要はないようです。連想でもよいので「できない」という思い込みをなくすことが大切なのかもしれません。裏返せば、私たちは本来の能力と別のところで、さまざまな可能性の道をふさいでしまっていることになります。■