goo blog サービス終了のお知らせ 

フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

本日はリトリーブオンリー@芦ノ湖 その2

2025-04-19 14:41:41 | 湖(レイク)
その後は絶望的にアタリが遠のいてしまい、さて、どうしたものかと考えてみたものの、ルースニングの方もさっぱりアタリが無くなり、もはや為す術もない状態だった。そもそも今年の芦ノ湖は、例年と比べて放流量がやや少なく、中型サイズを増やしたぶん、魚の数も減っている。もっとも、数釣りがしたいわけではないので、サイズアップはウェルカムなのだが、釣れなくなったことにより、釣り客が減ってしまったら、それこそ本末転倒であろう。それでも、サイズを中型以上に絞ることで川鵜被害が軽減され、そのぶんコンディションの良い魚が増えてくれれば、それに越したことはないわけで、今後は状況が上向いて来ることを願うばかりである。

とりあえず、昼休憩までは頑張ってみようと思い、淡々とキャスト&リトリーブを続けていると、突如ラインにテンションが掛かり、合わせた次の瞬間、グーンとロッドが伸されてしまう。同時にものすごいスピードで走ったため、手元のラインはあっという間に出ていき、さらにリールが高速で逆転、すかさずリムを押さえるが、最終的に30ヤード程のランニングラインが出てしまい、50メートルほど先にある隣のボートまで届いてしまうのではと思った程だ。さすがにこの時ばかりは、ファイティングバットがあって良かったが、その凄まじい引きに、今度こそはロクマルだろうと喜んだのも束の間、遠くでジャンプした姿を見て、大きさはそれほどでもなかったため、そこからは存分に引き味を楽しむことが出来た。しかし、このサイズでこの引きとは、余程コンディションが良いのだろう。さすがに、初っ端から暴れすぎたのか、寄せてからは大人しくネットに収まり、計測してみたところ朝と同じ49センチだった。

その後は一段と風が強まり、同時にパタリとアタリも無くなった。とりあえず、ルースニングをしながら昼休憩に入るが、風が回って船が左右に動くと、その度にドラグが掛かってフライが浮き上がり、まったく釣りにならなかった。仕方なく、前回ヒレピンを釣り上げたポイントへ移動、そこでリトリーブを再開したところ、30センチの小型ニジマスが立て続けに釣れて、その後、桟橋近くで小一時間ほどやってみるも相変わらず魚っけが無く、少し早いが3時になったところで引き上げる事にした。

今日の釣果、ニジマス6尾、バラシ1尾。夕方の水温が10.2度といよいよ10度を超えてきた。


10:49 4尾目は朝イチと同型の49センチのニジマス。




12:47 5尾目は今シーズン最小の30センチ。




12:58 6尾目も同型30センチのニジマス。




今回リトリーブの釣りで活躍したマックスキャッチの8番タックル。




今回も御殿場市内の丸源ラーメンで野菜肉そばを食べる。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

本日はリトリーブオンリー@芦ノ湖 その1

2025-04-18 16:16:16 | 湖(レイク)
2025年4月17日 快晴、気温3℃、水温9.3℃、水位2m、南西の風。(午前6時漁協参考値)

国道1号線沿いの桜は、このところの強風でほとんど散ってしまい、今は早川沿いの山桜が見頃を迎えている。しかし、今朝の湖尻は、気温が3度とまだまだ冷え込みが厳しく、なんと前日には霜が降りたという。それでも日中になれば気温が上がり、前回同様、昼過ぎには南西風が強くなる予報だった。

朝6時半過ぎ、いつものAFCおおば桟橋から出船。とりあえずキャンプ場までハーリングで探ってみたところ、竹杭のあたりで一度ゴツンと当たったが、魚は乗らなかった。とりあえず、いつもの場所にアンカーを打ち、早速リトリーブを開始。今日は朝から南西の風が吹いていて、湖面が波立っていたが、そのわりに浮遊物がやたら多いと思ったら、ユスリカのシャックだった。見える範囲だけでもものすごい量なので、おそらく、明け方に風下の深良水門〜七里ヶ浜辺りでスーパーハッチがあったのだろう。そんな中、まずは徐々にカウントを増やしながら表層から中層を探ってみたのだが、反応は無かった。

そのまま続けていると、ピックアップ直前に50センチくらいのヒレピンレインボーがフライを追って来るのが見えた。それまでは反応が無いのでどうなることかと思ったが、まったく釣れないというわけでは無さそうだ。その後、淡々とキャスト&リトリーブを繰り返していると、今度は中層を引いている時にコツンと当たり、少ししてまたコツンと当たった。合わせを入れるほどではなかったためさらに引いていると、突然グーンとラインにテンションが掛かり、合わせるとずっしりとした手応えで、さっきのヒレピンレインボーかも知れないと思いながら慎重にラインを手繰る。すると一気に走り出したため、すぐに手元のラインを繰り出しながら、余ったラインをリールに巻き取り、今回は難なくリールファイトに移行することが出来た。8番ロッドが大きく弧を描くのを楽しみながら一進一退を繰り返し、ようやく姿を見せたのは、残念ながらヒレピンではなく、49センチのヒレ丸レインボーだった。

その後、二度ほどチェイスがあったものの、バイトには至らず。大型魚のボイルも、今朝はシャロー側ではなく、ボートの位置より深場だったため、ここで一旦アンカーを引き上げ、今居る場所から15メートルばかり沖へ移動することにした。その頃になると周りにボートも増えてきて、陽当たりも良くなり徐々に暖かくなってくる。やがて、ルースニングのインジケーターが沈んでいたので、すかさず合わせたが、残念ながらすっぽ抜けてしまった。そして、リトリーブの方にもアタリが出始めると、直後に32センチの元気なニジマスが釣れた。それから間もなくして、再度ルースニングにアタリがあり、合わせると魚が乗ったのだが、残念ながらすぐにバレてしまう。今こそ時合いと思いすぐにリトリーブを続けたが、アタリはパタリと無くなってしまい、少しして、先ほどと同じサイズのニジマスが釣れた。ちょうどこの頃、徐々に風が出てきて、断続的に強く吹くようになる。そろそろ早めの昼休憩に入ろうと思い、時計を見たらまだ10時にもなっていなかった。

つづく


明け方にユスリカのスーパーハッチがあったのか、大量のシャックが浮かんでいた。




7:11 1尾目は尾鰭の丸い49センチ。湖の魚にしては傷が多かった。




9:25 2尾目はヒレが綺麗な32センチのニジマス。このサイズにしては驚くほど引きが強かった。




9:45 3尾目もヒレが回復した32センチのニジマスで、ヒット直後にジャンプするほどコンディションの良い魚だった。




キャンプ場より椿の鼻方面を望む。ところどころで山桜が綺麗に咲いていた。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 Hグリーン、オリーブ


にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

銘竿アルバム06〜セージ SAGE 4711LL Graphite II

2025-04-15 17:00:00 | タックル
これは、あくまでも個人の見解だが、セージの古いロッドには銘竿がけっこう多いと思う。特に、グラファイトIIからグラファイトIIIに移行した時代のものはアクションが中庸で、中でも低番手のLLシリーズを始めとするミディアムアクションのロッド群は、しなやかで軽く、それでいてバット部がしっかりしているため、大きな魚を掛けても頼りなさを感じさせない。これはセージのロッド全てに共通するものだ。

この4711LLというロッドも、セージらしいアクションだが、LLシリーズ前期のグラファイトII素材のため、シャキッとした中にもウィンストンWT(IM6)のようなしなやかさがある。とは言え、ショートからミドルレンジでのキャスタビリティと、20ヤードを超えるロングディスタンス性能を兼ね備えているところは、さすがセージと言えよう。

ところで、4番ラインで7フィート11インチと言えば、オービスのセブンイレブンが有名だが、このセージ版セブンイレブンも、負けず劣らずなかなかの銘竿だ。当時は、渓流のドライフライはもちろん、忍野や湯川といったチョークストリームで数シーズンヘビロテで活躍したものだが、389LLと490LLを入手してからは、残念ながら全く出番がなくなってしまった。とは言え、セージロッド特有のシャキッとしたブレのないアクションは、改めて手にしてみると、ノスタルジックな雰囲気も相まって、すぐにでも川へ持ち出したくなるような輝きと魅力を放っていた。


当時のLLシリーズは、廉価版のため高級パーツは使われてないが、仕上げはとても丁寧で、米国製ロッド特有の味わい深さがある。



ブランクカラーは、グラファイトIII時代に採用されたバーガンディではなく、セージ伝統の濃いブラウンだ。ラッピングは肉薄で綺麗だがガイドはやや小さめ。フックキーパーはリング式である。




にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへにほんブログ村

南のち南西の風@芦ノ湖 その3

2025-04-11 11:40:00 | 湖(レイク)
予報通り、午後になると南西の風が強まってきて、船上のシューティングラインは収まりが悪くなったため、ここでリトリーブの釣りは一旦終了。しばらくの間ルースニングに集中していると、2度ほどアタリがあったものの、どちらもすっぽ抜けてしまい結局魚は乗らなかった。その後も暫く続けていたが、全く当たらなくなったため、アンカーを引き上げ、いよいよ桟橋へ向かうことにした。

強い横風に煽られながら、キャンプ場沖を50メートルほど進むと、途中、大型魚のボイルを目撃。そこで一か八かでやってみようとアンカーを降ろし、強風が吹き荒れる中、15ヤードくらいのショートレンジで丹念に表層を探ってみる。すると、数投目にゴツンと大きなアタリがあり、合わせるとまるで根掛かりのようなずっしりと重い感触で、間もなく、目の前で大きな魚体が宙に舞い、着水したかと思ったら、今度は物凄いスピードで走り出した。当然スプールは高速で逆転、8番のファストアクションロッドが完全に伸されてしまう。その時、とうとう60オーバーを掛けたと思ったが、その後何度もジャンプする姿を見て、大きさはそれ程でも無いように思えてきた。とは言え、今度の魚は放流魚ではなく、美しいヒレピンのワイルドレインボーだ。自然のフィールドでは、大きさよりむしろヒレピンであることの方が重要なのだから、これはもう何としてもランディングしなければと思い、慎重にやりとりを続けた。そして、ここからは寄せては走られといった一進一退の状態が続き、ひと度走り出せば、8番ロッドのティップが一直線になるほどだった。やがて魚が浮いてくると、慎重に寄せながら、今回は一発でランディング。間近で見ると実に綺麗な魚で、明らかに年を越した個体であろう。とりあえず、今回は一旦生簀に入れておき、桟橋で計測してもらうことにした。

おおば桟橋に戻ると、ボート屋の人がやって来て「さっき大きいの掛けてましたよね?」と言われる。聞けば、風が強くなったので、安全確認のため双眼鏡で様子を見ていたら、ちょうどロッドを曲げているところだったと言う。とりあえず、魚をトレイに移し計測してみたら、サイズは56センチだった。本当に惚れ惚れするような素晴らしい魚体で、このような野生化した個体には滅多に出会うことはない。心に残る嬉しい一尾となった。

今日の釣果、ニジマス6尾、バラシ1尾。(参考:湖尻湾の夕方の水温8.6度)
今回はバラシも少なく内容的にも大満足の釣行だった。


13:03 待望のワイルドレインボーは56センチ。




年を越した希少な個体のため、再会を願って丁寧にリリース。




今回リトリーブで使用したマックスキャッチの8番タックル。




アフターフィッシングは御殿場市内の丸源ラーメンでいつもの野菜肉そばを食べる。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Sky High Gold 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S1/S2、ティムコエアロシューター28lb
リーダー ティムコ アクロンフロロカーボンハイエナジー 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

南のち南西の風@芦ノ湖 その2

2025-04-10 11:11:11 | 湖(レイク)
しばらくして、隣にフライの人がやって来たと思ったら、リトリーブを始めて間もなくロッドを曲げているのが見えた。やり取りの感じからして、なかなかの良型のようだったが、残念ながら足下でバラしてしまう。それを見て、シンクレートの速いラインで中層を引っ張ってみたところ、数投目にアタリが出て、レギュラーサイズのニジマスが釣れた。さらにそこから数投したところで、再び同じようなサイズがヒットしたが、今度は足下まで寄せたところでバレてしまう。おそらく時合いだったのだろう。隣の人も立て続けにヒットしていたが、3度目にしてようやくキャッチ出来たようだった。

その後、暫くアタリは遠のいていたが、ルースニングのインジケーターが僅かに沈んでいたので、合わせを入れてみたところ、突然、掛かった魚が物凄いスピードで走り出し、スプールが高速で逆転、ロッドは伸され、いきなりバッキングラインまで到達してしまった。一瞬スレ掛かりかと思ったが、大きく首を振っているので大丈夫だろう。とは言え、物凄いパワーとスピードで、目の前で大きくジャンプした際は、ロッドを水中に沈めて対応するなど、まるでバス釣りをしているかのようだった。そこからは一進一退の長いやりとりが続き、ようやくネットに収まったのは体高のある50センチのニジマスだった。

とりあえず、この時点で釣果が5尾となったため、ここで一旦昼休憩を入れることにした。前回は休憩中のルースニングにアタリがあり、その時は、あともう少しというところで良型を取り損ねたのだが、今回は何事もなく、穏やかな時間だけが過ぎていく。そうこうしているうちに、いよいよ風が強くなってきて、同時にアタリも遠のいてしまった。断続的ではあるが、強く吹いた時には、もはやキャスティングもままならない状態のため、そろそろ桟橋へ戻るかどうかの判断をしなければならない。今はとりあえず、やれるところまでやっておこうという感じだった。

つづく


10:52 リトリーブ1尾目は、綺麗なヒレのニジマス31センチ。




11:41 凄まじいファイトだった50センチのニジマス。




昼を過ぎると予想通り南西の風が強く吹くようになった。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Black Star 9ft. 8wt.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S2/S3、ティムコエアロシューター28lb
リーダー バリバス スタンダード ST 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


にほんブログ村 釣りブログ フライフィッシングへにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村