AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。ノミ・マダニ予防🐛

2020-06-12 17:11:46 | 病気について

 

こんにちは

ARどうぶつ病院看護師の笠原です

 

関東もついに梅雨入りしましたね

ジメジメする日が続くと思うと少し憂鬱ですが、

定期的に気分転換するなどこのジメジメ期間を乗り越えましょう

 

さて、本日はノミ・マダニについて書きたいと思います🙌

 

まず、よく皆さんから

「冬の間もノミやマダニの予防はしなくてはならないのですか?」

という質問を頂きます💡

 

発生時期として、

ノミ→3月~12月頃(室内など暖かい環境の場所には1年中生息できる)

マダニ→1年中 と言われています💦

 

なので通年で予防をすることがおすすめです

 

ノミは、縁の下や草むらなど、直射日光が当たらないジメジメしたところに生息します

わんちゃんや猫ちゃんに寄生し吸血した後、1日半~2日で産卵します🥚

その後、動物の周りに卵が落下し1~6日以内に孵化します🐛

その幼虫が布団やペットのベッドなどに入り込み、成虫の糞などを食べながらサナギになり成虫になります🐞

成虫がまた動物の血を吸い…ということを繰り返します🌀

室内ですと、冬は暖房ばどをかけているのでこのライフサイクルは止まることはありません

 

ノミが寄生すると、

・貧血

 →大量のノミの寄生を受けると貧血を起こす危険性(特に仔犬や仔猫)

・細菌の二次感染

 →刺された箇所を掻きむしり、その傷から細菌感染、皮膚の化膿

・サナダムシ寄生

 →ノミが媒介となる代表的な寄生虫症。下痢や嘔吐が起こる。

・ノミアレルギー性皮膚炎

 →ノミによる吸血が繰り返されるとアレルギーになることがある。

  激しい痒み、湿疹、脱毛など。

 

 

 

マダニは、森や草むらなどに潜んで猫ちゃんやわんちゃんが近づいてくると葉っぱの裏などから飛び移ります

そこで吸血し、大きいものは500円玉ほどのサイズに巨大化するものもいます

 

マダニが寄生すると、

・貧血

 →マダニに大量に寄生・吸血されると引き起こす

・皮膚炎

 →マダニの唾液がアレルゲンとなり、強い痒みを引き起こす

・バベシア症

 →バベシア原虫がマダニを介して体内に侵入し、赤血球に寄生し破壊する

  重度の貧血、発熱、食欲不振、黄疸、衰弱。死に至ることもある

・ダニ麻痺症

 →吸血時に神経毒を注入するダニがいる。

  ふらつき、歩行困難、呼吸困難になる

 

また、ノミとマダニ寄生の両方に起こる感染症として、猫ヘモバルトネラ症とがあります。

猫ヘモバルトネラ症とは、ノミ・マダニによって媒介され、ヘモバルトネラ・フェリスという病原体が赤血球の表面に寄生し、赤血球が破壊され貧血が起こる病気です

輸血や母猫の胎盤からも感染することがあります

 

意外と怖いんです、ノミ・マダニ🐞

 

当院では、予防薬としてフィプロスポットプラスを取り扱っています。

 

月に1回首の後ろに垂らすスポットタイプのお薬です

体重によって1本1,000円~販売しています

ちなみに!

半年分で購入された場合は、1本分お得にご購入できます

定期的な予防にぜひご利用ください

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