振り向けばカジュアルウォーターII

某ゴルフサイトで連載していたコラムの続編です。

No.31 健脚商売

2005-04-25 | ゴルフ
馬事公苑 八重桜と馬術競技


【今週の1枚】馬事公苑 八重桜と馬術競技
東京のソメイヨシノはほぼ終わり。しかし八重桜はいまが花盛り。その八重桜が満開の中で行われている馬術の障害競技の一コマ。人と馬の息がうまく合わないときれいに飛ぶことができません。お互いをパートナーと認め合うことが重要ですね。
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ゴルフをするには非常にいいシーズンになってきました。今度のゴールデンウィークにゴルフができたら最高でしょうね。しかも今年は休日の並びがよく、2日と6日が休めれば10連休を取ることも可能!

にも関わらず、私はというと、今年はまだ一度もラウンドしていない状態。1月に足を痛めて、それからしばらく練習にも行けなかったのがまず第一要因。その後、足の違和感が消えるまで1ヵ月半ぐらいかかりましたかね。ようやく打ちっ放しにはいけるかなと思っていたところ、今度は仕事が忙しくなって……。まあ、そろそろ復帰というところでしょうか。

先日東西対抗を見に行った際、ほとんど1ラウンドと同じぐらいの距離を歩いたのですが、翌日の足の張りや疲れぐあいからすると、現状、1ラウンドきちんと歩けるかどうか、少々不安があるという感じ。なのでいまは、とりあえず歩くことに重点を置いて過ごしています。

元々どこかへ行くときは基本的に歩きを中心にしているのですが、この距離をなるべく多くしているというところでしょうか。最低でも10kmぐらいは普通に歩けないといけませんよね。

まあ、いまは乗用カートでのラウンドというのが増えましたが、私は歩いてラウンドするのが好きです。USPGAのように、ゴルフには歩くということも含まれるなどというつもりはありませんが、カートに乗らず、歩いてラウンドしたほうがリズムが取れる気がしています。次のショットのことを考えながらボールのところまで歩いていくことによって、そのボールのそばにきたときにはクラブ選択や打ち方などの考えがまとまっていると思うのです。

歩いている間に足の裏で感じる地面の固さや傾きといったことも、ゴルフにおいては非常に重要なことではないでしょうか。よく、ボールのそばまで行ってから、どうするか考えこんでいたり、クラブをあれこれ変えてみたりする人がいますが、戦略という点でもスピードという点でもマイナス要因になる気がします。

まあ、私のように、打ったそばから、クラブを数本持って走らなければならないようなショットばかりのゴルファーには、戦略も何もありませんけどね(^_^;)


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No.30 言語道断

2005-04-18 | ゴルフ
増上寺の桜と東京タワー


【今週の1枚】増上寺の桜と東京タワー
東京で生まれ育ったというのにほとんど行ったことがない東京タワー。増上寺に足を踏み入れるのも初めてかも。境内は近くに勤めるサラリーマンやOLがお弁当を広げ、とてものどかな雰囲気。私の勤務先の近くにもこういう場所があればなぁ。
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“サクラ”のシーズンにさくら満開! 横峯さくらプロが初優勝ということで、女子プロゴルフ界はさらに盛り上がっています。これで宮里藍プロや不動裕理プロをまじえ、今年は昨年以上に話題になるでしょうね。

今回はアマチュアの諸見里しのぶさんや金田久美子さんといった顔ぶれも優勝争いにからんでいましたし、上位陣がアメリカに挑戦したとしても、今後5~10年はこの盛り上がりが続くんじゃないかと思います。一時期はテレビ放送が深夜になったり、試合数が激減したりして先行きがとても暗かったですが、これで一安心といったところですね。

それに引き換え男子ツアー。今週はアジア版ライダーカップともいうべきダイナスティカップが開催されました。ライダーカップといえば、アメリカとヨーロッパの威信をかけた戦いで知られる団体戦。同様のシステムで行われるアメリカ対多国籍軍のプレジデンツカップも含め、それぞれの名誉のために戦うすばらしい試合です。

今回第2回となるダイナスティカップですが、前回の敗退の雪辱をはらすべく、青木功プロがキャプテンを努め、マスターズが終わったばかりの丸山茂樹プロ、片山晋呉プロまで呼び寄せ、去年の賞金ランキング上位の選手が、反日デモ吹き荒れる中国へ乗り込みました!!

が……なんでこんなにメディアの扱いが小さいの?

女子ツアーが盛り上がってるとはいってもあまりにもひどい。一般の人はこういう試合が行われていることをほとんど知らないんじゃないでしょうか。国の威信と名誉をかけてトッププロが中国へ乗り込んだんですよ? なのにその報道がほとんどなされないというのはどういうことなんでしょう。そりゃあ話題性の高いニュースのほうが引きはあるでしょうけど、宮里プロの登場まで見向きもしなかったのに、突然手のひらを返したように紙面構成を逆転させてしまう……日本のマスメディアへの不信感がさらに高くなります。

まあ、話題作りという点ではツアー側のアピールも足りないとは思います。先日の東西対抗もそうでしたが、メディアに取り上げてもらえるような努力をしているとは思えない。さらに、今回は丸山プロが音頭を取って、トッププロで乗り込もう!としているにも関わらず、伊沢利光プロが欠場……まあインフルエンザということで、これは仕方ないでしょうけど、結婚式の準備が終わってないから欠場という谷口徹プロはいったいどういうこと?という気がします。先週までになんとかできなかったんですかねぇ……。

今回のダイナスティカップの諸々を見ていて、一部の人だけ一生懸命なのに、周りやメディアに応援されていない気がして、非常にさみしい思いがこみ上げます。いったいこの先、どうなってしまうんでしょう……。


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No.29 勝利要因

2005-04-13 | ゴルフ
石神井川畔 桜並木


【今週の1枚】石神井川畔 桜並木
その重みで、自らの根よりもたれさがった枝をたたえる、立派な桜の並木。その両側は遊歩道となっており、暖かい春の日射しを浴びながら桜をめでるにはかっこうの散策路。何キロも続くその並木は、まさに圧巻。
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週一連載の予定でしたが、やはりマスターズはもう少し書いてみたい。それも、これぞ振りカジというようなコラムでないといけませんね。さて……

とりあげるとしたらやはり最終日でしょうか。第3ラウンドを終わった時点でタイガー・ウッズが12アンダー、クリス・ディマルコが8アンダー。その差4打。この二人のペアリングは非常に対称的であったと思います。パワーで攻めるウッズと、正確さのためには迷わずレイアップするディマルコ。その飛距離はティーショットで50~60ヤードの差がついていました。

その二人の4打差はバックナインに入ってもまだ3打あった。そして、16番、神懸かりともいうべきチップインバーディ。この時点でウッズの勝利を確信した人も多いかと思いますが、その後の2ホール連続ボギー。72ホール終わった段階で12アンダーで並び、プレーオフ……。この展開、どう考えてもディマルコに分があったと思います。しかしそうならなかった。

知人は、今年はウッズがオーガスタの女神に愛されたからだと言いました。確かに16番でのチップインでは、一瞬止まったかに見えたボールがスローモーションのようにカップにすいこまれていった。あのショットこそ、勝利者のためにあったと言っても過言ではありません。しかしそれだけでしょうか。

あれだけの飛距離の差がありながら、4打差を追いついたディマルコは、要するに最終ラウンド、ウッズより上をいっていたわけです。なのに負けた。二人の明暗を分けた要因はなんでしょう? ウッズは確かに強い。けど、そのウッズの上をいっていてディマルコが勝てなかったのは、プレーオフでウッズが4メートルのバーディパットを沈められたからではない(もちろん直接的にはそれで負けたわけですが)と考えています。

その前にディマルコは、負けるべくして負ける要因があったのではないかと思うのです。それは二人のプレースタイルから推し量れます。飛距離で負けるからこそ、レイアップしても確実にピンに寄せるプレースタイルをとらなければならないディマルコが、最終ラウンドにしてはいけなかったミス。それはショートホールを落としてはならないということです。

ロングホールで2オンを狙えるウッズに勝つには、パワーのいらないショートホールでその分を補わなければいけない。しかしそれができなかった……だけでなく、そこでミスを積み重ねたのが敗因ではないでしょうか。3番は両者パー。6番は、手前が急激に下っているグリーンのぎりぎりのところに一度止まりましたが、結局落ちてきてしまった。あれは確実に乗せていなければいけなかった。そして12番では痛恨のボギー。さらに運命の16番では、バーディを取り返せなかった。この4ホールで1つでもウッズを上回っていれば勝てたのです。

さらにいえば同じミスの繰り返しも痛い。18番では、最終ホールとして回ったときも、プレーオフで回ったときも、同じようにグリーン手前で届かなかった。同じミスをする選手は普通の試合ならともかく、やはりメジャーでは勝てないと私は思います。これは、ミケルソンにも同じことが言えると感じています。去年のマスターズで優勝するまでメジャーで勝てなかったのは、同じ理由でしょう。

メディアなどでもウッズのすごさばかりが強調されていますが、今回のマスターズ、ウッズが勝ったのではなく、ディマルコが負けたのだと思います。


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No.28 桜花満開

2005-04-11 | ゴルフ
上野公園 夜桜


【今週の1枚】上野公園 夜桜
毎年恒例となった上野公園での花見。上野の山をのぼる道には人・人・人……いったいどのぐらいの人が集まっているんでしょう。今年の東京は、満開時期と週末が重なり、さらに気温も高いという、まさに絶好のお花見日和となりました(^_^)
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まだ夜中なので朝刊を見ていないんですが、「さくら咲かず!」というようなワーディングがスポーツ新聞の女子ツアー欄には踊ってるのではないでしょうか。横峯さくらプロ、やはり初優勝のプレッシャーというところなんでしょうか。

それはともかくマスターズ。今年のアメリカツアーは呪われているのではないかと思うぐらい天候に恵まれませんね。マスターズも予選ラウンドの悪天候がひびき、最終日までその影響を残した形。選手は調整がたいへんだと思います。

今年はアゼリアの咲き具合といい、まさにマスターズ!という映像になっているだけに、予選ラウンドの悪天候は残念でした。しかし、あの悪天候にも関わらず、あのスピードを保っているグリーンというのがすごいですね。グリーン奥から手前のクリークに落とすシーンというのは何度か見ましたが、初日のタイガー・ウッズのように、グリーン上からのいい感じのパッティングがカップを通り過ぎてクリークに落ちてしまうというシーンは初めて見たような気がします。

ガラスのグリーンとはよく言ったものだと思いますが、いったいどのぐらいしめてるんですかね。まあ、そのスピードがあるからこそまた、ドラマが生まれるという部分もあるので、見ている側もハラハラできるセッティングというのはうれしいところ。日本のツアーもセッティングでもう少しがんばらないといけませんよねぇ。

さて、試合のほうですが……実はまだ最終日の中継が始まっていません。ここで一旦筆を置いて、試合を見てから続きを書くことにしましょう。

<<テレビ中継鑑賞中>>

前日の状況からすると、クリス・ディマルコがトップのまま始まるのかと思いきや、3日目の残りが終わった時点でウッズがトップ。なんと大会タイ記録となる7連続バーディを含め、一気に逆転していました。

もうこうなったらウッズの独走なんだろうなぁという気もしましたが、そこはメジャー。最後の最後にすばらしいドラマが待ち受けていましたね。よくまあ、あそこからディマルコは追いつきました。そしてプレーオフ。もう劇的というほかない幕切れ。結果的にはやはりウッズは強かった!ということになるんでしょうけど、ディマルコに勝たせてあげたかったという気もしました。

久々のウッズのメジャー優勝は、ゲーリー・プレーヤーと並ぶメジャー9勝目。この上は帝王ニクラスのみ。18勝まではまだまだ時間はかかるでしょうけど、そんなに遠くない未来、この数字は超えていくんじゃないかと思います。

それにしても期待がかかるのは、年間グランドスラム。今年のその挑戦権をウッズが獲得したわけですが、はたして……。以前のようにウッズだけが飛び抜けて強かった時代と違い、周りとの差は本当に僅差になってきていますから予断は許しませんね。シン、エルス、ミケルソンあたりも黙ってそれを達成させはしないでしょうし。

さあ、次の全米オープンも楽しみです。


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No.27 祭典開幕

2005-04-08 | ゴルフ
開花直前の桜のツボミ


【今週の1枚】開花直前の桜のツボミ
急な暖かさでツボミたちがあわてて花を開き始める。そんな中、ほぼ満開の桜の木にも、おっとりしたツボミがいる。彼らは、マイペースでその時を静かに待っているのだった……。
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マスターズ--その華やかさは他に類を見ない、メジャーの中でもっとも輝かしく見える試合。今年もその開幕を告げるパー3コンテストからスタート。

去年まではパソコン通信やメールマガジンでの試合速報をやっていましたが、今年はそういうことを考えずに、十何年振りに個人的に楽しもうと思っています。

マスターズにはいくつかのジンクスがあり、さきほど書いたパー3コンテストの優勝者は優勝できないというような話もあります。もう過去のものになってしまいましたが、プレーヤーズ選手権の優勝者は優勝できないとか、サウスポーは優勝できないというジンクスもありました。プレーヤーズ選手権はタイガー・ウッズが、サウスポーはウェイアー、そして去年のミケルソンがそのジンクスを破りました。パー3コンテスト優勝者によるマスターズ優勝も近いうちにあるんじゃないかなという気がします。

今年は、これまでの試合結果を見ると、本命視される選手がことごとく調子がよく、ウッズ、シン、エルス、そしてミケルソンといった、ワールドランキング上位の選手の誰が優勝してもおかしくない感じ。ミケルソンは届かないかも知れませんが、ウッズとエルスは、優勝すればワールドランキングトップになれます。

これらのトッププレーヤーに対し、他の選手がどうからんでくるか。これが、今年のいちばんの楽しみです。ガルシアは練習ラウンドでアルバトロスを出したという話ですし、グーセンやハリントンといった顔ぶれもおもしろい存在になりそうな気がします。

そんな中で、私が注目したい選手はアダム・スコットです。いつのまにかワールドランキングでもベスト10に入り、いつメジャーを獲ってもおかしくない存在だと思っています。ここのところ名前が聞かれないオーストラリア勢としては、そろそろメジャーチャンピオンを出したいところですね。みなさんは誰が優勝すると予想してますか?

桜のように、今年花を開くのはいったい誰でしょうね? 何はともあれ、マスターズを楽しむことにしましょう!


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No.26 艱難辛苦

2005-04-03 | ゴルフ
東京の夜景 皇居越しの東京タワー


【今週の1枚】東京の夜景 皇居越しの東京タワー
眠らない街・東京。その照明は、雲に反射し、空全体がほのかに光って見える。旅行から帰ってくると、東京はなんて光に満ちあふれているのだろうと感じるが、本当にそれがいいことなのだろうか?とふと疑問を感じたりもする……。
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先週紹介した映画『ボビー・ジョーンズ 球聖とよばれた男』のDVDが2日に発売されたのでさっそく購入・鑑賞。

知名度が上がることへの苦悩、勝利に対する葛藤、グランドスラム達成へのプレッシャー……ボビー・ジョーンズという偉大なるゴルファーの真の姿がひしひしと伝わってくる、とてもいい映画でした。

物語は競技生活を終えた後、セント・アンドリュースへ帰ってくるところから始まります。その日、セント・アンドリュースの街の人々は、店を閉め、オールドコースに集まっている。ボビー・ジョーンズを迎え、その姿を見るためだけに……。このシーンがどういう意味を持つのかを知っている人は、もうそれだけで感動するはず。私はここだけでジーンときました。

自制心を制御できずに途中棄権した全英オープン。年間グランドスラム達成のために戦った全英アマチュア。その舞台となったセント・アンドリュースのすばらしさに気づき、そして街の人が総出で迎えてくれた……口々に「お帰り」という言葉を言いながら……。

冒頭のシーンがラストシーンにつながっていくわけですが、ここがちょっとわかりにくいのが残念。その背景を知っている人ならまだしも、そうでない人やゴルフを知らない人にはちょっとわかりにくい映画かも知れません。その描写、もっと感動的に描けたんじゃないかなぁ。

オーガスタでもロケをしたと聞いていたのですが、そちらもほとんど出てこず、なんか後日談になってました。その創設の意味、ボビー・ジョーンズのゴルフに対する信念といった部分、もう少し掘り下げてもよかったかも。まあ、グランドスラム達成に焦点をあてているから仕方ないのかも知れませんが。

今週はいよいよマスターズ。オープニングの歌を聴いたとき、この映画を思い出すでしょうね。私個人としては、マスターズを観る前にぜひ観てもらいたい1本です。


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