振り向けばカジュアルウォーターII

某ゴルフサイトで連載していたコラムの続編です。

No.26 艱難辛苦

2005-04-03 | ゴルフ
東京の夜景 皇居越しの東京タワー


【今週の1枚】東京の夜景 皇居越しの東京タワー
眠らない街・東京。その照明は、雲に反射し、空全体がほのかに光って見える。旅行から帰ってくると、東京はなんて光に満ちあふれているのだろうと感じるが、本当にそれがいいことなのだろうか?とふと疑問を感じたりもする……。
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先週紹介した映画『ボビー・ジョーンズ 球聖とよばれた男』のDVDが2日に発売されたのでさっそく購入・鑑賞。

知名度が上がることへの苦悩、勝利に対する葛藤、グランドスラム達成へのプレッシャー……ボビー・ジョーンズという偉大なるゴルファーの真の姿がひしひしと伝わってくる、とてもいい映画でした。

物語は競技生活を終えた後、セント・アンドリュースへ帰ってくるところから始まります。その日、セント・アンドリュースの街の人々は、店を閉め、オールドコースに集まっている。ボビー・ジョーンズを迎え、その姿を見るためだけに……。このシーンがどういう意味を持つのかを知っている人は、もうそれだけで感動するはず。私はここだけでジーンときました。

自制心を制御できずに途中棄権した全英オープン。年間グランドスラム達成のために戦った全英アマチュア。その舞台となったセント・アンドリュースのすばらしさに気づき、そして街の人が総出で迎えてくれた……口々に「お帰り」という言葉を言いながら……。

冒頭のシーンがラストシーンにつながっていくわけですが、ここがちょっとわかりにくいのが残念。その背景を知っている人ならまだしも、そうでない人やゴルフを知らない人にはちょっとわかりにくい映画かも知れません。その描写、もっと感動的に描けたんじゃないかなぁ。

オーガスタでもロケをしたと聞いていたのですが、そちらもほとんど出てこず、なんか後日談になってました。その創設の意味、ボビー・ジョーンズのゴルフに対する信念といった部分、もう少し掘り下げてもよかったかも。まあ、グランドスラム達成に焦点をあてているから仕方ないのかも知れませんが。

今週はいよいよマスターズ。オープニングの歌を聴いたとき、この映画を思い出すでしょうね。私個人としては、マスターズを観る前にぜひ観てもらいたい1本です。


 from Manabu **Springwater** Shimizu
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