【今週の1枚】紅葉に包まれる石灯籠
四季折々、さまざまな色彩を放つ、日本の風景。春は“桜色”、夏は“若草色”や“露草色”、そして秋といえば紅葉の燃えるような“赤”。中でも、相反する常緑樹とのコラボレーションは、その色をさらに引き立たせ、凛とした佇まいを見せてくれる。
振りカジIIになってから始めた今週の1枚、なかなか好評なようで、もっと大きな画像で見たいというリクエストメールが多数きています。掲載画像はここでの標準とされている大きさ(320×240pixel)に合わせていますが、元画像は最低でも2048×1536pixelで撮影しています。壁紙でも作ったらウケルかなぁ。
ウケルといえば、バブル崩壊以降、人気が衰え、ファンにウケなくなってしまったJPGAシニアツアーに、今週は久々に明るい話題がありますね。日本シニアオープンに中嶋常幸プロ、尾崎健夫プロ、友利勝良プロらが参戦。アメリカに主戦場を置く青木功プロも帰国して出場しています。
芸能人を初めとする著名人を参加させたり、ファンサービスを工夫したり、さまざまな方法で人気を取ろうとがんばってきたシニアツアーですが、これといった効果がなく、いまでは年間数試合しか開催できない状況。マスメディアの扱いも低く、新聞の片隅にちょっとスペースがあるぐらい……。今回の話題ははたしてその状況を打破できるのか?
私の個人的な意見ではありますが、カンフル剤にはなったとしても、一時期のような形にはできないと思っています。確かにスター選手が現れると、そのツアーが活性化することは、タイガー・ウッズや宮里藍プロの出現によって証明されていると思います。しかし、アメリカツアーでさえ、あれだけの往年の名プレーヤーが出場しているにもかかわらず、資金面などで苦しい運営をしているシニアツアー。これを日本のツアーで実現できるかというと、少々懐疑的にならざるを得ないと思います。
もちろんスター選手の出場によってツアーが活性化しないとは言いません。しかし、いずれのプロも、まだまだレギュラーツアーを主戦場にしている方々ばかり。たとえシニアツアーが20試合以上という形になったとしても、そちらを主戦場にするにはまだまだ時間が必要でしょう。何もやらずに手をこまねいているよりも、そのほうがいいということは当たり前のことですが。
まだ最終日が残っているので、どういう結果になるかはわかりませんが、私としてはやはり中嶋プロの結果が気になります。中嶋プロは今月50歳になったばかりなので、シニアツアーの中ではもっとも若い選手になります。アメリカでもここ数年、シニア入りしたばかりの選手が活躍しているので、日本でも同じようにならないかなという期待はありますね。
それにしても、こんなに早く、シニアツアーに出場する中嶋プロを見るとは思っていませんでした。というのは、トム・ワトソンがシニア入りしたとき、ちょうど公式ホームページを一緒に作っていて、その話題になったことがあるのです。そのとき中嶋プロに「シニア入りするのはまだ早い。まだまだレギュラーツアーでやれる。メールでそう伝えてくれ」と頼まれたんです。そう言ってた方が早々にシニアツアーに参戦するとは……まあまだ、主戦場をそちらに置くわけではないんでしょうけどね。
そのときはちょっと困りましたね。ワトソンにメールって言われてもメールアドレスもわからないし、英語でちゃんと伝えられる自信もないし……うーん、どうしたものかと。結局、いろいろな方に協力してもらって英文を作ってもらったり、ワトソンのマネージャーのメールアドレスを入手したりして、中嶋プロの伝言はメールで送ったのですが、返事はきませんでした。
読まれなかったのかなと思っていたら、ずいぶん経ってから、週刊ゴルフダイジェストに「シニア入りするなってトミーに怒られたよ(笑)」なんていうワトソンへのインタビュー記事が掲載されました。あのときは、あっ、読んでたんだ、という驚きと、私が代理で送ったメールをあのワトソンが読むということに、インターネットの本当の力を見た気がしましたね。
from Manabu **Springwater** Shimizu
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